デニムスーツinBlueの仕事について、裏の裏まで色々と書いていこうと思います。
初めに申し上げますが、基本的に少ない人数で業務をこなしているため、一人当たりのカバー範囲が広く深くなるのは仕方ない環境です。
率直に言いますと…
「不遇な環境をも楽しめるタフネスがある」というのが実際のところ最も大切です。
もう少し柔らかく言うと、「整っていない環境の中で試行錯誤し改善できる」これが当社で仕事をするうえでの基本概念になります。
私(代表・松岡)自身、前職は「財閥×重工業」というまさに縦社会を絵にかいたような場所で生きてきて、それこそ社内政治的なこともたくさん経験したのですが、当社においてはそのような価値観は皆無です。というよりは、そんな無駄なことに時間は費やせず、とにかくビジネスを伸ばしていくことだけに全力を注いでいます。だから、やっぱりみんな真剣です。全員野球で一丸となっています。でも、おしゃれな心や遊び心は忘れない!!そんな会社です。
さて、会社の雰囲気もだいぶつかめたと思いますので、具体的にどんな仕事か見ていきましょう。
①顧客管理(Salesforceを利用したCRM施策)
「国産デニム発祥の地=倉敷」というストーリー性やデニムスーツという商品の話題性に魅せられ即決購入する方は、新規来店者数の15%以上と高い受注率です。しかし、その魅力を伝えるのは全てスタッフの営業力にかかっていますので、まずは販売として一人前になることがスタートラインです。店頭で販売を経験することで、社会人としてのマナーだけでなく、顧客の特徴、製品のコンセプト、製品の訴求ポイントを身をもって理解することができ、今後の商品開発、マーケティングなどに活かしていけるのです。
一方で、当社では店舗での1着目の単発受注よりも、2着目以降の受注に向け時間をかけ顧客を育成する事のほうが重要な仕事です。顧客の特徴、好み、購入タイミングなどを把握し、適切な提案をする営業活動が求められますが、営業活動の根幹の概念は顧客管理(CRM) です。当社はCRMのクラウドサービスを用い、顧客の個人情報から採寸データに至るまで、全ての顧客データを詳細に収集し蓄積しています。(※CRMとは? https://www.salesforce.com/jp/hub/crm/what-is-crm/)
メルマガの配信や、カタログの送付、電話営業するなかで、顧客との信頼関係を構築する地道な活動を日々継続しています。高額な商品だからこそこのような地道な活動が必要ですが、顧客の多くは経営者や会社役員、士業の方が多く、いったん信頼を勝ち取れれば「じゃあ、次回もお願いね」となりやすいです。自分の名前や顔を覚えてもらうことで、営業の醍醐味を感じることができます。
②マーケ施策立案(広告/プレスリリース/PR/SNS/InstagramやYouTubeライブ)集積した顧客データに基づき、デジタルマーケティングの施策やデジタル広告の出稿、また新聞社やTV局、雑誌に取り上げてもらうようプレスリリースを打ち働きかけます。
◆広報活動(プレスリリース中心)
ブランド発足から15年目を迎え、これまで雑誌、新聞、TV、ラジオなど数々のメディア出演の実績があります。多くは、メディア側から当社に取材依頼のあったものですが、中には当社からアプローチをかけて取材いただいたもののあります。(以下参照)
日経新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52737890Y9A121C1LC0000/
◆SNSのネタ集めと更新
岡山県下で「デニムスーツと言えばinBlue」というまで、経営者中心に知名度も向上してきました。しかし、これからを担う若いZ世代にとっては高額ゆえ購入こそできないにせよ、知ってもらうところから顧客を育てていきたいと思っています。Instagramの運用を中心に若い顧客を育成していく取り組みを行います。https://www.instagram.com/inblue_denimsuit/
③ECサイト
時代の流れとともに、店舗ビジネスもオンラインとの融合というのが必須テーマになりました。inBlueも、いわゆるOMO(Online Merges with Offline)という概念へシフトが進んでおり、今後も積極的にInstagramやYouTubeライブにも取り組んでいく予定です。OMO化することの最終的なゴールは、2022年10月に立ち上げる予定のECサイトへの誘導です。特に首都圏中心に顧客を抱えるinBlueではなかなか倉敷まで足を運べないお客様がいます。そういった機会損失を防ぐためにも、ECで高級オーダースーツが売れる時代を作ることを目指しています。
安価なスーツがECが売れる時代は既に到来していますが、15万円以上する高級スーツがECで売れる時代は、まだ到来していません。私の考えでは、それを実現させることができるのは、「総合格闘技的な」スーツ屋だけです。
スーツとしての面白さ/新しさ、生地や縫製のクオリティの高さ、かゆいところに手が届く高レベルな接客、デジタルにデータ化されたマーケティング、高いブランディング力etc.
そんな時代を作っていけるなんて、純粋に面白いと思いませんか?
前編では、どちらかというとデジタル寄りの内容になりましたが、後編ではもう少し接客や企画の話をしていこうと思いますので、そちらもお楽しみに!