「動画でビジネスに革命を」をミッションに掲げ、企業のYouTubeマーケティングを支援するSTAGEON。同社のYouTube運営事業部は、チャンネル立ち上げから動画制作、そしてデータ分析まで、チャンネル運営に関わる全業務において企業を支援します。同事業部にマーケティング未経験でジョインし、多くのチャンネルの立ち上げに携わってきた前田 成穂は、2023年7月からチーフとして事業部を率いています。ここまで歩んできた道のりと、YouTube運営事業部で得られる経験について語っていただきました。
株式会社STAGEON YouTube運営事業部 チーフ 前田成穂
北海道生まれ。
18歳で上京し劇団の養成所で研鑽を積み、俳優として舞台をメインに活動後、コロナ禍のために地元に戻った後に参加した食事会で、偶然一緒になったSTAGEONメンバーのマーケティングコンサルティング力を目の当たりにし、自分も誰かを手助けすることの出来るマーケティングスキルを身に着けたいという想いでSTAGEONへジョイン。数多くのYouTubeチャンネルのコンセプト設計や立ち上げに携わった後、2023年7月にYouTube運営事業部のチーフに就任。持ち前の明るさとコミュニケーション力の高さでチームを盛り立て、大黒柱として活躍中。
役者からマーケターへ――誰かを手助けするスキルを求めてSTAGEONへ
――STAGEONにジョインする前はどのようなことをされていましたか。
前田:もともと芸能関係の仕事がしたいと18歳で上京し、劇団の養成所に入りました。そこからフリーで舞台に立ったり、社会人劇団に所属したりしていたのですが、コロナ禍に入ってから表現する場がなくなり、自身が働いていた接客業の需要も減ってしまったんです。
そこから「沖縄に行こう」と思い立ってそのまま半年間滞在し、そのあとは九州をめぐる旅をしていたのですが、一時実家がある大阪に戻ったとき、当時STAGEONで働いていたメンバーと偶然出会いました。
どのように表現すれば成果が出せるのかアドバイスすることで、誰かを手助けできるということを、その人は教えてくれました。私にとって自己表現は人を喜ばせたり感動させたりする武器ではあったけど、誰かを直接的に助ける手段ではなかったから、そういう仕事があるのか、かっこいい、と思ったんです。私も誰かを助けるための武器としてYouTubeマーケティングのスキルが欲しいと感じ、STAGEONにジョインすることを決めました。
――マーケティング未経験でSTAGEONに入られたということですね。はじめはどのような仕事をしていましたか。
前田:はじめに任されたのは撮影同行と、出演者に対する演技指導です。もともとお芝居で培った能力を活かせる仕事ですね。YouTubeに出演されるのは主に経営者の方なので、なかには演技に慣れていない方もいます。そういった方々が、動画を通じて視聴者さんに想いを届けて、コメントを読んで喜んでいる姿を見ると、私も嬉しく感じられました。役者時代、私自身も舞台に立ったあと観客の方々からの感想に救われた経験があるので、その気持ちがわかるんです。
リーダーを務めるなかでスキルは自然に身についていった
――そこからどのようにキャリアを積んでいきましたか。
前田:ジョインから3ヵ月ほど経った頃、チーム体制を作っていくなかでリーダーを任されました。YouTubeチャンネルをスピーディに立ち上げることをミッションとするチームだったので、マーケティングの知識も活かしつつ、ゼロからクリエイティブに考えることを求められる業務を担うようになった形です。
――マーケティング未経験でリーダーを務めるのは大変ではありませんでしたか。
前田:マーケティングに知見のある上位層のメンバーが、リーダー陣に対してノウハウを丁寧に共有してくれたので、基礎知識はそこで学べました。また、自分ひとりで頑張ったというよりも、「これってどう思う?」とチームのメンバーに相談しながら進めていたので、チームで案件を回しながら自然と知見が積み重なっていたのかな、とも思います。
沖縄時代の友人と久しぶりに話したとき、「『マーケティング』って言葉がなるほから出てくるのがすごい」と言われたこともありました(笑)。そのくらい私はマーケティングと遠い人生を送ってきましたし、アナリティクスも何も知らない状態で始めた仕事だったのですが、リーダーを務めるうちにいつの間にか知識が身についていった、という感覚です。
――知識がついてくるのに伴って、成果も出せるようになっていったのでしょうか。
前田:そうですね。はじめは不安もありましたが、チャンネル登録者数が急増したり、動画が伸びたりする経験をしていくうちに、次第に自信がついていきました。はじめに任されたチームではスピーディにYouTubeチャンネルを立ち上げることに専念し、その後成果につながる動画という観点でクオリティを高めていくことにも注力していったので、そのステップごとに不足するノウハウを吸収しながら成果を出して、経験値を増やしていったイメージです。
――印象に残っている案件はありますか。
前田:税理士さんのYouTubeチャンネルをゼロから立ち上げた案件は印象に残っています。立ち上げ後3ヵ月は成果が出ず、このままで大丈夫なのかと危ぶんでいたところ、ある動画がバズったところからそのチャンネルは急激に伸びました。立ち上げから約半年の現在、そのチャンネルは33万人以上(2023年11月時点)の登録者がいます。SATGEONのなかでもトップクラスで成果を出せた案件だと思います。
また、ある工務店さんのYouTubeチャンネルは、自分自身がサムネイルを作り、成果を出せたという珍しいケースです。もともとサムネイルや動画編集の基礎を知ってからリーダーを務める人が多いなか、私はそれらの実務を経ることなくリーダーになっていたので、このままではまずい、と自分から手を挙げてサムネイル制作に携わりました。自分が作ったサムネイルによって、このチャンネルを「伸ばせた」という実感を強く感じられました。
メンバーとの適切なコミュニケーションが案件成功の鍵となる
――YouTubeチャンネルの立ち上げで考えるべきポイントを、具体的に教えてください。
前田:コンセプトの設計、誰が出演するか、どういった話をするか。そういった企画を考えていくところから、動画のオープニング・エンディングの演出、背景、衣装まで、立ち上げ時に決めることは多岐にわたります。「視聴者を獲得して何を得たいのか」という最終的なゴールから逆算して、ひとつずつ答えを積み上げていかなければなりません。これを短い期間でやっていくのは、ものすごく難しいことです。
――そうしたなかで、チームメンバーとの連携で意識していることはありますか。
前田:的確な要件を伝えることが一番大切です。サムネイルを制作するデザイナーさんを例に挙げます。私たちの指示を受けてデザイナーさんは動くので、指示の質が低いと、どんなにレベルの高いデザイナーさんであっても良い制作物を作ることができません。特にサムネイルに入れるキャッチフレーズは動画を見てもらう重要なポイントなので、「すべてお任せ」にするのはリスクがあります。何を求めているのか要件をまとめて伝えることで、イメージに合った成果物を引き出すようにしています。
――そういった経験を積まれたあと、チーフに昇進されたんですね。
前田:任されていた立ち上げ専門のチームが一定のミッションを達成し、解散することになったので、そこからはYouTube運営事業部のチーフという役職に新たに就くことになりました。リーダーからチーフになったことで、また見える景色が変わりました。
自分がリーダー兼プレイヤーとして動いていたときは、担当ごとに分かれているチームがまるで『ワンピース』の仲間たちみたいに感じられました。それぞれに指示を出したら、クオリティの高いものがあがってきて、動画の登録者数や視聴回数が伸びていく。そういう一連の流れが、とても楽しかったです。
チーフになった今は、基本的にはメンバーに実務を一任しています。そのため、みんなの喜びが自分の喜びになって、メンバーの成長が自分のやりがいとして感じられるようになりました。3ヵ月前は撮影同行してもディレクションをできていなかったメンバーが、いつの間にか優秀になっている。そんな姿を見ると、親目線で嬉しくなってしまいます。
――マネジメントをするうえで、なにか意識していることはありますか。
前田:チームができて間もない頃は、心配性なのでとても細かなフィードバックをしていました。でもそれを一度やめて、多少伸び悩んでいてもメンバーに任せるようにしてみたんです。そうしたら、途端にメンバーのスキルが伸びてきました。やっぱり人は任されると頑張れるし、期待されると嬉しいものなんですね。今は、メンバーを信じて任せ、ほどよくアドバイスをする程度にとどめています。
やりたいことを信じれば人生はいい方向に転がっていく
――STAGEONのメンバーについてお聞かせください。
前田:前向きないい人ばかりで、仕事に手を抜くような人が一切いません。一方でまじめすぎるわけでもなく、緩急のバランスを取れる人が多いので、まじめすぎるのが苦手な私としては働きやすいです。全員に共通しているのは、人に対して愛情を持っていることですね。リーダー陣含めて、互いにあたたかい感情を持ちながら接していると思います。
――どんな人がSTAGEONで活躍できると思いますか。
前田:成長意欲がある方、めげずに前を向き続けられる方、ロジカルシンキングができる方でしょうか。スキルとしては、パソコンを扱える最低限の基礎知識はあったほうが良いと思いますが、動画編集やデザイン、マーケティングなどの専門スキルがなければ活躍できない、というわけではありません。それらのスキルを習得する場は入社後たくさんありますので、成長意欲があれば新たに吸収していけるでしょう。
自分自身のなかに目標がある人は、成長スピードがはやいです。私も「人を助けるためにYouTubeマーケティングのスキルが欲しい」と思ってジョインしたからこそ、ここまでこられました。これからジョインする方には、何かしら自分が成し遂げたいことを心に描いて来ていただきたいです。
また、扱う案件視点でもお話すると、STAGEONがYouTube運用に携わっているチャンネルの中には、美容、ダイエットといった女性向けのものもあります。その割合は3分の1を占めており、男性ディレクターの視点ではなかなか視聴者のニーズを理解しきれないこともあるので、女性、あるいは女性視点を理解できるメンバーがもっと増えてくれると、会社の業績アップにもつながると感じています。
――最後に、候補者の方にメッセージをお願いします。
前田:行動を起こすか悩んでいる方がいたら「やりたいなら頭で考えるよりやったほうがいいよ」とお伝えしたいですね。もしも何かを読んだり聞いたりしてSTAGEONに興味を持っていただけたなら、思いきって飛び込んでみてください。
もちろん私だって失敗はたくさん経験していますし、頭で考えていた頃もありますが、「やりたい」という気持ちに素直に行動したときは、いつでもかけがえのないものを手に入れることができました。自分の選択を信じて、その選択に責任をもって自ら動かしていく。そういう強い気持ちを持っていれば、きっと人生がいい方向に転がっていきますよ!
<編集・執筆=宿木屋>