なにをやっているのか
株式会社マスコールは昭和33年創業以来、高品質な産業ガスを自社工場で充填し、大阪を中心に鉄鋼、化学、機械、自動車など、私たちの生活を支える様々な分野のお客様に最適な形で安定供給してきました。
マスコールがお客様に提供するもの、それは産業ガスという「商品」だけではありません。お客様の声に耳を傾け、課題を解決してきた長年の経験と豊富な商品知識に基づき、ガスをお使いになる機器や環境設定までお手伝いしています。お客様がガスを使う状況や目的にあわせ、高圧ガスの最適な使い方と快適な手段や環境を提案します。
■業務内容■
高圧ガス製造
・ガス充填(液体酸素/酸素/液体窒素/窒素ガス)
・各種液化炭酸充填
・液化アルゴン充填
・O2+N2混合ガス充填
・CO2+AL混合ガス充填
容器メンテナンス
・高圧ガス容器耐圧検査/配送・回収
・高圧ガス取扱技術サポート
販売サービス
・各種高圧ガス販売/容器販売
・高圧ガス設備設計・修繕/保管設計・修繕
・高圧ガス保安点検/講習
・溶接/溶断ロボット、機器
・冷凍機器、マホービン
・溶接部品、材料
・工場用品、洗剤、衛生用品、工具、作業服
・その他、高圧ガスに関わる各種ソリューション
なぜやるのか
■社会を支える産業ガス■
マスコールの商品である「産業ガス」とは、酸素、窒素、水素、炭酸ガスなど、産業で使用することを目的に作られた気体です。それぞれの気体のもつ性質を生かし、モノづくりを中心としたあらゆる産業で利用されているだけでなく、生活の様々な場面で活躍しており、社会においてなくてはならない重要な存在ですが、目に見えず、触れることのない商品であるため、私たちがその存在を目にしたり意識したりすることはほとんどありません。
マスコールは、その産業ガスを必要な時に確実にお客様にお届けすることで、安全で快適な生活の実現を陰ながら支えてきました。いつでも「使えてあたりまえ」の状態を保つこと、それが私たちの最も重要な役割です。それは、お客様にとって「身近であたりまえ」の存在である事を目指しています。
■ガスで未来を創る■
産業ガスの研究は日々進んでおり、その種類や用途はどんどん広がりをみせています。エネルギー、医療、半導体、農業など、様々な分野における最先端の開発に伴って新しいガス需要が生まれており、産業ガスは無限の可能性を秘めています。
しかし、社会の変化が進む一方で、産業ガスの業界では変化が少ないのが実情です。マスコールのメイン顧客でもある中小の製造業でもオンライン化は進んでおらず、昔ながらの商取引が中心のアナログな体制でした。近年、製造業においても大手を中心に少しずつ変化が見られてきたことを受け、積極的に新しい取り組みを始めようという動きが中小規模の企業でも見られるようになりました。
長期的な事業の継続、成長を考えると、マスコールとしても時代の変化に対応した体制にシフトしていく必要性を感じています。
「これまでこうだったから」「みんなこうしているから」にとらわれず、産業ガス業界において新しい取り組みに挑戦し、顧客やメーカーを巻き込みながらDXの推進や市場の開拓を進め、業界全体の成長と、ガスを通じた快適で便利な社会作りの実現に貢献したいと考えています。
どうやっているのか
■サステナブルな安定供給体制■
お客様が求めるのは「コンプライアンスを守り、安定してガスが供給してくれること」「何かあったらかけつけてくれること」。そのため、お客様はガス屋に会わないのが順調な証拠と言われ、私たちガス屋を「産業界の黒子」と呼ぶ人もいます。
設立から62年、自社工場にて製造から販売メンテナンスまで一貫して行いながら、 いつの時代も、お客様に安心安全をお届けできるようにカタチを変えながら継続してきました。
■多様なニーズに応える「ガス・コンシェルジュ」■
私たちは、「安心・安全・快適のプロ集団」として、産業ガスの営業・製造・配送それぞれがお客様と一緒に課題解決に取り組んでいます。配管工事、技術指導、保安講習からソリューション提供まで、高圧ガスを運ぶだけでない技術や知識を魅力としています。
産業ガス業界では物質の元素という不変の商品を取り扱っているため、どの事業者から購入しても商品の品質はほぼ同じです。商品の差別化ができないからこそ、お客様がガスを使う目的や環境によって、いかに最適な方法を提案できるかが非常に重要となります。
設立から一貫し、お客様の立場でガスを使う環境を提案し続け、信頼を得てきたことがマスコールの財産です。DXの推進、市場の開拓など新しい挑戦は続けつつも、どんなに社会や時代が変わっても、産業ガスを使う全てのユーザーの「困りごと」を解決する存在でありたいと考えています。
■ワクワクする未来の探求■
現在社長を務める境は、父親が起こした家業を引き継いだ二代目。30代という若さで事業を継承したものの、古くから男性中心の産業ガス業界で、経営経験も業界経験もなく、さらに女性という異色の存在であった境はなかなか受け入れられず、苦労も悔しい思いもたくさん重ねてきました。
そんな境だからこそ、常に業界の「あたりまえ」を疑い、自分たちの「常識」を問い直し、独自の視点で新しいことに挑戦を続けてきました。
社会が大きな変革を迎える中、柔軟な姿勢で新しいことに挑戦し続けてきたマスコールの挑戦がようやく受け入れられ始めています。これを好機に、これまでの事業にとらわれず、自分たちの強みである「産業ガス」の知識とお客様のニーズを汲み取ってきた経験を生かし、新しい分野にどんどん挑戦していきたいと考えています。
これまでは鉄工の溶接、溶断に関わる顧客がメインでしたが、食品、農業、3Dプリンターといった別分野の顧客へも取組を展開しています。また、少人数であることの良さをいかし、DXもどんどん取り入れ、会社としての新しいステージを目指します。
さらに、スローガンで掲げている「ガスで未来を創る」を実践するため、ガスを通してお客様と一緒に関わる地域の産業や暮らしがより良くなる未来のためのチャレンジをし、 小さな会社だからと諦めず、お客様の魅力を知り、時にはコラボし、私たちができる小さな実験と探究をしていきます。