臼杵市を拠点に再生可能エネルギー事業を展開する「うすきエネルギー株式会社」では、次世代を担う子どもたちや地域住民に向けた環境教育にも力を入れています。これらの活動は、環境意識を高めるだけでなく、地域資源を活用した持続可能な社会づくりを目指す同社の理念を具現化したものです。
気候変動を楽しく学ぶ環境教育プログラム
ある地域の教育イベントでは、小学生から中学生まで幅広い年齢の子どもたちが参加する環境教育を実施しました。このプログラムでは、地球温暖化や気候変動についての講義が行われ、続いてボードゲーム形式のグループワークが実施されました。
子どもたちは、ゲームを通じて気候変動の影響や、その対策として自分たちにできる行動について考えました。講義の後には「もっとエネルギーのことを知りたい」「自分も地球を守る行動をしたい」といった感想が寄せられ、楽しみながら環境への意識を高めることができた様子がうかがえました。
地域の未来を見据えた職業講話
中学校での総合学習の一環として、「地域の電力会社の役割」について講話を行ったこともあります。ここでは、臼杵市で地域資源を活用した電力供給事業を展開している経緯や、再生可能エネルギーが地域経済や環境にどのように貢献しているのかを説明しました。
生徒たちからは「地域にこんな会社があるなんて知らなかった」「エネルギーのことをもっと勉強したい」といった前向きな反応がありました。この講話は、地域の子どもたちが将来地元で働く可能性や地域社会への関心を高めるきっかけになっています。
大学生とのディスカッションで見つける新たな視点
ある大学での特別講義では、再生可能エネルギー導入の重要性をテーマに、地域特性を活かしたエネルギー活用の可能性について講演しました。講義の後には、学生たちとディスカッションを行い、それぞれの視点から地域資源を活用した持続可能な取り組みについて意見が交わされました。
参加した学生たちは、「エネルギー問題を地域ごとに考えることが大切だと感じた」「自分が住む地域でも同じような取り組みができるのではないか」といった感想を持ち、新たな気づきを得た様子でした。
地域住民との交流で広げる理解
高齢者を対象とした講演では、再生可能エネルギーの基本的な仕組みや環境保全の重要性について話しました。地域で取り組んでいる木質バイオマス発電や太陽光発電の具体例を挙げながら、地元の資源を使うことの意味を共有しました。
参加者からは「地域資源を活かした活動が地元のためになると分かった」「次世代のためにこれから自分たちができることを考えたい」といった声が寄せられました。
地域とともに未来を創る
うすきエネルギー株式会社の環境教育活動は、単なる知識提供にとどまらず、参加者が自ら考え行動するきっかけを提供していきます。
今後も、地域社会の一員として、持続可能な社会の実現に向けた環境教育を推進していきます。これらの活動を通じて、地域の未来をともに築き上げていきたいと考えています。