1
/
5

はたらくを「つらい」から「よくする」へ | 私がピースマインドで人生のテーマに取り組む理由

はじめまして。渡と申します。

ピースマインドでは、事業推進室という部署で、サービス開発、業務効率化、マーケティングなど様々なプロジェクトに広く携わっています。

学生時代は国際NPOでの活動に没頭し、新卒ではコンサルティング業界、その後スタートアップや自身での起業も経て、現在「はたらくをよくする」を掲げるピースマインドという会社で働くに至っています。

今回は私のストーリーを通じて、

  • なぜ様々な経験を経た上で今ピースマインドで働いているのか
  • ピースマインドとはどんな会社なのか
  • ピースマインドがアプローチする「メンタルヘルス」や「はたらくをよくする」とはどんな領域なのか
  • ピースマインドではどんな人間が働いているのか

をお伝えできればと思います。

ピースマインドという会社に出会うまで

大学在学中は「AIESEC」の活動に没頭

大学生時代は「AIESEC(アイセック)」という世界最大の国際的な学生NPO団体に所属し、海外インターンシップの運営を行っていました。大学生活の大半はAIESEC活動に投下しており、活動を通じて海外にも複数回渡航し、大学4年間の内その8分の1はAIESECを理由に海外に滞在していました。

貧困などの社会問題や、日本とは全く異なる国民性や文化を実際に目にし、この「世界の広さ」を感じる一方で、どこの国に行っても同じ理念に共感して活動しているAIESECのメンバーがいる、という「世界のつながり」を同時に感じていました。合計4年弱の活動の中で、社会に対して当事者意識を持ち、自らが行動を行っていくことの重要性を学んだと思います。

AIESECを通じて出会った先輩方には起業家やNPO活動家なども多く、「自ら事を起こす」ことに対して「憧れ」「若者としての役割」を感じ、最終的には自分も何か事業を起こし、社会に何かしらのポジティブな変化を生みだしたい、と考えていました。大学生活後半ではその準備として、スタートアップ数社で働いたり、フリーランスとして受託で仕事をしたりしていました。

新卒でコンサルティングファームに入社

大学卒業後、新卒では独立系の戦略コンサルティングファームに入社しました。

「起業家になるには、まずは起業すること」ということに私は納得していたので、新卒でコンサルティングファームに入社することは、目的に対して遠回りなのですが、同様に「起業したからといって成功する訳ではない(むしろ大半が上手くいかない)」というのもまた真と思っていました。

在学中に「今すぐにでも始めたい」と熱狂しているアイデアも領域も、特段のスキルも無かった自分としては、①大局的にビジネスを見られるようになる、②起業時にアプローチする事業領域などを考える、③汎用的なビジネススキルを獲得する、という目的設定で、クライアントの事業創造・事業成長に関わることが出来るコンサルティングファームに入社を決めました。

新卒1年目とは思えないような仕事も沢山任せていただき、貴重な体験を多くすることができました。クライアントの業種業界は多岐に渡り、誰でも知っている超大手企業から急成長企業、業界中堅企業、地方のオーナー企業、PEファンドなど規模も様々でした。また支援テーマとしては、成長戦略や中期経営計画の策定支援、ビジネスDDなどの戦略ファームらしいプロジェクトから、実行支援プロジェクトなども経験しました。経営者と相対する仕事から得られたものは多く、振り返ってみても今に活きている部分が非常に多くあると思います。

「目的と手段のズレ」が継続することの違和感

コンサルティングの仕事は面白かったのですが、「起業家になるには、まずは起業すること」が正しいという理解がありながら、それをせずにいる自分に対する自責感が徐々に募っていきました。

そして結局は、私はこのまま永遠に「準備と練習」を続け、一生「本番」の打席に立とうとしない人間なのではないのか、と思うに至ります。そして「私はどうありたいのか?」を問い直し、「私は打席に立つ人間でありたい」と結論し、退職する決断をしました。

事業テーマの模索とメンタルヘルス

会社を辞めた時点では具体的な事業テーマを決めていませんでしたが、「人間の精神的な安定や健康」に繋がる事業をしたいと考えていました。平たく言えば「メンタルヘルス」ということになります。

新卒からハードな業界にいたため、精神/肉体的に高い負荷が続く経験もしており、「働くのがつらい」と思っている時期もありました。また近い業界で働いている同期・後輩で精神的なストレスを抱えて休職している仲の良い友人も複数いたため、当事者的にメンタルヘルスに関して問題意識を持っていました。

その問題意識に対してアプローチすべく、繊細な人を対象にしたコミュニティを作ったりやイベントを開催をしたり、Slack上で使えるチャットカウンセリングサービスを開発したり、事業アイデアを模索していました。しかし、ここでメンタルヘルスの領域に対するアプローチの難しさに直面します。

悩みとは精神的で無形なものであり、人ごとに悩みの解釈・向き合い方や解決の仕方が大きく異なるのです。精神的な不調や悩みの解決に対して、医療やカウンセリングは学術的にも裏付けのある信頼性の高いソリューションです。その一方で日々の小さなストレスは娯楽で発散しているという人もいます。哲学や自己啓発を通じて悩みと向き合っていこうとする人もいます。そのように解決策として広く競合するものが世に溢れている中で、新たなサービスを創っていくことに難しさを感じていました。

そして既にそれだけたくさんのソリューションが社会に存在する中で、自分が感じている課題意識とは何なのか、残り続ける本質的な問題とは何なのか。そして「自分が本当に解決したい課題は何なのか?」という問いを改めて考えることになります。これは今でも考え続けていることです。

ピースマインドとの出会いと入社

そんな迷走の中で、色んな方々にアドバイスをいただいていたのですが、ピースマインドとはその過程で出会うことになりました。初めはメンタルヘルス業界の古参であるピースマインドとの協業的な取り組みの提案をしていたのですが、代表の荻原や取締役の原田と話す中で、メンタルヘルスに対する社会的な問題意識や、企業としての目指す方向性に共感できる部分が多くありました。

また人類にとっても大きなテーマ(最大と言っても過言ではないでしょう)である「人間の精神的な安定や健康」は、当然5-10年で解決できるようなものではありません。そんなテーマに対して、何の経験もリソースも無い自分が単独でやるよりも、既にリソースを持った存在と一緒に取り組む方が、短い時間で大きなこと・新しいことを実現出来ると考えるようになりました。

また失敗としか言えないような経験ですが、実際に株式会社を登記して、複数の仕事をいただきながらサービス立ち上げに奔走する体験も経たことによって、起業に対する認識も変化しました。起業とはあくまで"自分のための"手段であり、一方で自分にとって大事なのは"社会に生み出される結果"という目的であり、そして社会に生み出される結果が誰によるものかは、社会にとっては重要なことではない、ということを理解しました。

初めピースマインドでは業務委託として仕事をさせていただいたのですが、営業やカウンセラー/コンサルタントなど社内の色んなメンバーと仕事をする中で、それぞれの持つ専門性やプロフェッショナリズムの高さを感じました。所属する部署に関する専門性はもちろんのこと、ビジネスサイドのメンバーでも大学では心理学専攻だったり、心理系の有資格者であったりするのは大きな驚きでした。職種に関わらず心理学や組織行動・文化、芸術など人間の精神的・感情的な面に関心・感度が高い人も多いです。

またビジネス面のみならず、会社全体として掲げている「はたらくをよくする」ことへの想いを感じます。メンバーそれぞれが人生の中で感じてきた問題意識や、社会がもっとこうあって欲しいという想いをピースマインドという会社、その事業に込めて働いている人が多いと感じました。

そうして「自分と同じ思いを持ったメンバーが集まったこの会社で働きたい」という思いが次第に募り、そして最終的に事業推進室メンバーとして入社することになりました。

保有スキルを総動員する「総合格闘技」的な働き方

現在私はピースマインドの中で「事業推進室」という部門にて仕事をしています。

その名の通り、会社の「事業を推進する」チームで、会社の事業成果を高めていくために必要なことに幅広く取り組みます。定型業務がある部門ではなく、

  1. 今のピースマインドに必要なことを自らで考える
  2. 考えた結果を「プロジェクト」という形でアウトプットする
  3. 社内/外を巻き込みながらプロジェクトを推進する
  4. プロジェクトの結果を通じて会社の事業成果を高める

というサイクルを回し続けています。

具体的な例で言えば、経営計画の策定、新規プロダクトの開発、Webマーケティング、コンテンツ強化、新規メディアの立ち上げ、SNS運用、社内オペレーションの自動化・仕組み化など、非常に多岐に渡る業務を行っています。

そういった広範で影響力の大きい業務の背景から、ビジネス経験が豊富なメンバーが集まっており、投資銀行出身でマレーシア・中国での企業経営の経験もある取締役の原田や、大手不動産デベロッパーで長年経営企画業務を行っていた元営業部長の吉野などが所属しています。

また、ピースマインドのビジョンやミッションに共感して下さっているビジネスパートナーの方々も事業推進室メンバーとして関わってくださっています。「メンタルヘルス」や「はたらくをよくする」に関わるサービス・事業をご自身で運営されている起業家の方々と一緒にプロジェクトを進めることもあります。

そういったプロフェッショナルが集まる事業推進室で、私も過去に得てきた経験・スキルをフルで活かし「総合格闘技」的に日々働いています。コンサルファームで培ってきたリサーチスキルやドキュメントに整理・可視化するスキル、学生団体や自身のサービス立ち上げ経験から得たプロジェクト推進などのスキル、Railsエンジニアとしての経験を活かして、時には自らコードを書くこともあります。また「分からないことはやりながら学ぶ」という過去に身に着けた仕事のスタイルも大切にしています。

自身が会社メンバーに比べて世代が若いこともあり、Webやテクノロジーへの感度、キャッチアップ・学習のスピードを武器として価値を出していくことは非常に意識しています。その一方で、業界経験が長い社内メンバーから業界常識を理解していくことや、顧客・ユーザーの視点を持っていくことも同時に行っていくべきポイントと考えています。

私にとっての「はたらくをよくする」に対する思い

社会の変化は目覚ましく、近年ではSF(Science Fiction)じみた世界観さえも、その実現が見えてきた、というような話も聞こえてきているように思います。

しかし、例えばエネルギーや貧困の問題というのは、今後100年でかなりのポジティブな変化がみられるのではないかと思いますが、「人間の心の問題」というものは、100年どころか1,000年経っても、もしかしたら残り続けるのではないか、と考えています。

なぜなら「生きることとは、悩むこと」と言っても良いと思うくらい、人間の感性・感情と人生(人が生きること) は強く結びついているからです。

私は、人が感じる「幸福感」「悩むこと」と表裏一体と考えます。つまり、悩みがあるからこそ、それが解決した時の爽快感や、悩みが無いことの幸福感を実感できるのであり、常に一定の精神状態の中には「幸せ」という概念がそもそも存在しません。(人にとって善いのは幸福ではなく、その静寂の境地こそが人にとって善いものだ、と言うことも可能ですが、"今無いとある精神状態を求めている" という意味では、あとはラベリングの問題・言葉遊びの範疇と私は思います)むしろ常に一定で変化の無い精神状態は、別の言い方をすれば「退屈」とも言えるでしょう。そして、これもまた退屈という一つの「悩み」となる訳です。いずれにせよ、人が生きることから悩むことは切り離せない、ということになります。(感情とは人間が獲得した "諸刃の剣" とも言えるのかも知れません)

これからも人間が人間である以上は、生きていく中で常に悩みを抱え続けていきます。しかし、その悩みとは生きることと表裏一体でありながら、そこから感じる辛さや苦しさは本物です。ですから、これからもこの世界で人が生きていく上で、自分だけでは乗り越えられない悩みや精神的な不調をサポートしていく人間やサービスの存在は欠かせない、と考えます。

現代社会の中では、大半の人は働きながら生きていきます。それだけ多くの人の人生の大半に密接に関わるのに、もし「はたらくこと=つらいこと」であれば、それは非常に苦しいことです。

働くことをネガティブなものではなく、自分の人生にとって良いものに位置づけられるようにすること。さらにそれも「個人の仕事に対する認識・捉え方」だけではなく、「仕事そのものや、はたらく環境」を実際に良くする必要があると考えます。そして、先にも述べたように、人が生きていれば誰しもが必ず経験する仕事やプライベートの中での悩み・課題の解決をサポートしていきたいと思っています。これは仕事においてだけではなく、一人間として抱く思いでもあります。

これが今私が「はたらくをよくする」に対して抱いている思いです。

ピースマインドで働く私のストーリーを通じて、ピースマインドという会社、そこで働くメンバーについて、少しでも感じ取っていただけたのならば幸いです。

おわりに

ピースマインドは創業20年を超え、直近数年でコーポレートビジョン・ミッションも再定義しました。最新のテクノロジーやツールも活用して、私たち自身の働き方もアップデートしながら、「はたらくをよくする」ことを目指して日々奮闘しています。

ピースマインドの考え方に共感していただいた方、興味を持っていただいた方は、ぜひ一緒に働けることを楽しみにしています!

ピースマインド株式会社からお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?
ピースマインド株式会社では一緒に働く仲間を募集しています
25 いいね!
25 いいね!

同じタグの記事

今週のランキング

渡 直人さんにいいねを伝えよう
渡 直人さんや会社があなたに興味を持つかも