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「弱さ」も「強さ」も受け入れて。何もかも中途半端だった私が、キャリアアドバイザーという天職に出会うまで

本田夢矢 / CA

’17年に高校を卒業。フリーターを経て、株式会社マーキュリーに就職。’22に転職し、株式会社Laughallへ正社員としてジョイン。現在は同社でキャリアアドバイザーを務める。

アーティストという夢を諦めた後で、はじめて見えた自分の価値

——Laughallに入社するまでのご経歴を教えてください。

高校卒業後は進学も就職もせず、アーティストを目指して音楽活動をしていました。といっても、バンドを組んでいたわけでも、ましてや音源を発表していたわけでもなくて。コンビニでアルバイトをしては、家に帰って一人で歌やギターの練習する。そんな生活を2年ほど続けました。

——そんな青春時代があったのですね……! たしか、ご出身は宮崎県でしたよね。

そうですね。中学3年生の夏に家庭の事情で大阪へ引っ越してきました。しかし、本気でアーティストになりたいなら、いつか東京に出て、助けもなく1人で生きていく必要に駆られなきゃ甘えてしまうとは思っていたんです。そのためにお金も貯めていたのですが、目標額が間近に迫ったタイミングで「ずっと一緒にいたい」と思える彼女に出会ってしまって……。

上京すべきか、彼女のために大阪で就職すべきか、何ヶ月も悩みました。けれど、そうやって迷っていること自体、覚悟が足りていない証拠なんですよね。ある時ふと、そう気付きました。

——何かきっかけがあったのですか?

具体的な何かがあったわけではないのですが、多分、その日は少しだけ落ち着いて、俯瞰で自分を見れたのだと思います。自分の甘さを、第三者視点で自覚したというか。今振り返れば、あれがはじめて"自己分析"できた瞬間だったのかもしれません。

いずれにしても、その日を境に音楽の道はきっぱりと諦め、すぐに人材派遣会社に登録して、家電量販店で販売員として働きはじめました。

——初めての社会人経験はいかがでしたか?

「同期よりも絶対に好成績を残してやる」という気持ちで毎日働いていました。根本的に負けず嫌いなんです。自分にはまだ、ほとんど市場価値がないことも認識していたので「まずはここで実績をつくろう」という思いもありました。

そうやって本気で仕事に取り組んだおかげか、入社から11カ月で売場責任者を任せてもらえることになって。スタッフの一人ひとりの長所を少しでも引き出そうと努力した結果、担当する売場の売上げを前年比で350%まで伸ばすことができました。

——めざましい成果ですね!

ただ、どんなに売上を伸ばしても、給与が上がるわけではないんですよね。それは最初から理解していたので不満はありませんでしたが、やっぱり次第に成果がきちんと評価される環境で働きたいと思うようになり、転職活動をはじめました。そんなときに先輩からエージェントとして紹介してもらったのがLaughallだったんです。

——最初は本田さんご自身がLaughallのユーザーだったんですね。 どんなサポートを受けたのでしょう?

担当してくれたのは、代表の脇田で。当時の私はとにかく自己PRが苦手だったので、面談を繰り返しながら、自己分析を重ねていきました。

自分の強みはどこにあるのだろう。たとえば前職ではどうだったか——。掘り下げていくうちに、売場責任者として働いているとき、よくスタッフから「本田さんだから話せるんですけど」と、本音ベースでさまざまな相談を受けていたことを思い出して。もしかすると、自分の強みは「本音を引き出せること」なのではないかと仮説を立ててみたんです。

——そこまで見えれば、あとはその強みをどこで生かすかですよね。

私がまず考えたのは、人生の大きな決断をするときこそ、人は本音で話すべきだということです。そこできちんと本音を吐き出さないと、その後の人生が歪みかねません。じゃあ、人生の決断とは何だろうと考えたときに、「転職こそがまさにそうじゃないか!」とひらめいて。その話を脇田にしてみたところ、「じゃあウチで働いてみる?」ということになり、そのままLaughallへと入社しました。

ときに本音で、ときに厳しく。「転職」ではなく、「キャリア」のアドバイザーとして

——現在は、Laughallでどのような業務を担当されているのでしょうか?

キャリアアドバイザーとして、主に第二新卒者の転職を支援しています。初回の面談から求人の紹介、履歴書の作成サポート、面接対策まで、転職が成功するまでをトータルでサポートする仕事です。なかでも私自身は、自己分析の解像度をいかに高めるかにこだわった支援をしています。そのために数時間にわたる面談を複数回行うことも珍しくはありません。

——自己分析の解像度を高めることには、どのようなメリットがあるのでしょう。

たとえば、先日担当した求職者さまは、「自己分析をほとんどしたことがなかった」と仰っていました。だから、何が自分の強みなのかもわからない。誤解されている方もいますが、「強み」は他人との比較ではありません。それゆえに自覚がないことも多いのですが……。すごく単純に言うと、「苦にならないこと=強み」なんです。

——本人は無意識にできてしまうことこそ強みだ、と。

そうなんです。彼にも同じような話をしたところ、「プライベートでも、すごく細かく予定を立てる癖があって」と話してくれて。なんでも、友人と出かけるときにもお手製の"しおり"を用意したりするくらい、きっちりと予定を立てるのが好きらしいんです。それって、つまり「スケジュール管理が得意」という立派な強みじゃないですか。

——たしかにそうですね!

そこを軸に転職活動を進めた結果、彼は今は工務店で現場監督として働いています。施工管理は、高度なスケジュール管理が要求される仕事ですからね。未経験からの転職でしたが、想像以上にスムーズに職場に馴染めていると聞いています。

——そうやって相手から話を引き出すには、信頼関係も重要だと思います。その点について、意識していることはありますか?

私はもともと相手にとって「特別な存在」になりたいと思う性格なんです。じゃあ求職者のみなさんがどんな存在を求めているかというと、それは「本音で話せる相手」にほかなりません。

転職活動中には人に話しづらい悩みもありますが、私にくらいは本音で話してくださいよ、と。そのためには、こちらも本音で話すことが大切です。「本田さんが本音で話してくれたから、私も本音で話せました」と仰る方も多いですね。

——「本音を引き出す」という強みを、存分に発揮されているんですね。

本音で話しているからこそ、ときには厳しいアドバイスもします。長期的なキャリアを考えて、その人のタメにならないと思ったことは、はっきりとそう指摘します。上辺だけでいくら調子の良いこと言っても仕方ないんです。その人のこれからの人生に、大きな影響を与えるわけですから。それくらいの覚悟が必要な仕事だと感じています。

まさに天職。この仕事で活躍し、母に恩返しがしたい

——キャリアアドバイザーとして、本田さん流の"キャリア論"があれば聞かせてください。

人は往々にして、興味関心に沿って仕事を選びがちです。けれど、今その瞬間の興味関心が、10年後も20年後も持続するとは限りません。そういう移り変わるものを基準に転職すると、どうしても後悔する確率が高くなってしまうと思うんです。だから私は、その人の"個性"を軸にキャリアを考えることをオススメしています。人の強みや弱み、性格というのは、そうそう変わらないですからね。

——それはきっと、本田さんの実体験を踏まえた言葉でもあるわけですよね。

まさに。たとえば私は昔から「一人で動き出すこと」が苦手でした。音楽活動が上手くいかなかったのも、そのあたりに原因があったのでしょう。今も克服しきれていない、私の弱みです。

反対に私の一貫した強みは「人のために動くことが苦にならない」ということ。だから求職者のみなさまのために、手間や時間を惜しまず行動できるのだと思います。

——キャリアアドバイザーという仕事が本当に天職なんですね。一方で、それだけ仕事に打ち込めるのは、ほかにもモチベーションがあるからなのかなと感じたのですが、いかがですか?

自分自身を変えたかったんだと思います。私の10代は挫折の連続でした。小さい頃から野球をやっていたのですが、それも中途半端に投げ出してしまったし、音楽もやっぱりモノにならなかった。

「諦め癖」も自分の弱みの一つだという自覚があります。もしも万が一、この仕事さえも手放してしまったら、どこまでもズルズルと諦め続けてしまう気がするんです。それが分かっているから、むしろ「本気でやるしかない」と覚悟を決めています。

——そこまで深く自己分析されているんですね…!

あとは、すごく個人的な話になってしまいますが、ウチは母子家庭で。しっかり稼いで、早く母に恩返しがしたいんです。彼女の夢は「豪華客船で世界一周すること」らしいので、3年以内にその夢を叶えてあげることが今の目標ですね。

少しずつ、でも着実に。より多くの笑顔をつくる大阪イチのエージェントに

——お話しを伺っていると、本田さんの考え方や仕事のスタイルは、Laughallが大切にしている「御多笑」という価値観と相性が良さそうですよね。

そうですね。より多くの人の笑顔を、というのは常に目指していることでもあります。特にその手応えを感じられるのは、担当した求職者さんが、リファラルで別の求職者の方を紹介してくれたときですね。それは私たちが、求職者さまにとって満足のいくサービスを提供できた証拠だと思うんです。そうやって、"笑顔"が連鎖していくような仕事を手がけていけたら嬉しいですね。

ちなみに笑顔ということで言えば、Laughallに入社してから、自分自身も明らかに前より笑うようになりました(笑)。

——「クライアント・社員一同が自然と笑顔になれる」というビジョンを、実践されているんですね。御社の今後の展望についても教えてください。

私たちは、現実主義者でもあります。だから闇雲に会社を大きくするつもりはありません。まずは手が届く範囲の人たちを、しっかりと笑顔にしていきたい。地に足をつけながら「大阪で一番満足度の高い転職エージェント」を目指していきたいと考えています。

——本田さん自身の今後のキャリアについても教えてください。

Laughallという会社の"キーマン"になりたいですね。今の私は、ちょうど社員全体の真ん中くらいのポジションなんです。管理者と現場スタッフの調整役でもあり、先輩にも後輩にも良い意味で発破をかけられる立場というか。個人的にはこういう役回りはすごく向いていると感じているので、うまく自分のバリューを発揮しながら、チーム全体を活性化していけたらと思っています。

そこから先のキャリアについては、実はまだはっきりとしていなくて。キャリアアドバイザーが言うことじゃないのかもしれませんが(笑)。ただ、どういうキャリアを歩むにしても、もっともっと人間性を磨いていきたいとは思っています。人と関わる仕事をしていく限り、そこだけはブレないようにしたいですね。

ーー本田さんの「本音」が聞けたようで嬉しいです。最後に、Laughallに興味を持っている方へのメッセージをお願いします。

向いているのはガムシャラにがんばれる人だと思います。私と同じように、自分を変えたいと思っている人にも最適の環境です。

弊社に入社したいという方に限らず、もしもキャリアの悩みを抱えているのであれば、まずは気軽に私たちに連絡してみてください。キャリアアドバイザーとして、いつでも相談に乗ります。あなたが「人生を楽しむ」ための、お手伝いができれば幸いです。

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