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白井ゆかり / 不動産事業部
大学を卒業後、会社経営、雑誌の専属モデルなどを経て宅建の資格を取得。不動産会社に勤務ののち、2022年に不動産部門・ラホーム不動産へ入社。
シングルマザーから一念発起。ネットショップの開業に、実店舗経営、日本最大級のギャルサークルの立ち上げ。
――これまでの経歴について教えて下さい。
中、高、大と私立の女子校出身で、比較的裕福な環境で育ちました。親は安定したレールの上を歩んで欲しいタイプでしたが、幼少期から、人とは違うことがしたいと思っていた気がします。
大学在学中の20歳の時に結婚・妊娠をし、同時に離婚も経験。新卒の一括採用組とは少し異なる形で社会人になりました。
――一人で子育てをしながら、どのように生活していましたか?
子供服のネットショップを始めました。その頃って、おしゃれな子供服が全くなかったんです。自分が気に入ったデザインや色の服を、個人輸入と代理店契約の2パターンで売っていました。静岡へ住んでいたのですが、東京の色んなところへ契約のお願いにも行き、取り扱いブランドを増やしていきました。まだ、大手のネットショップもあまり整備されておらず、手探りで物販をする状態だった。仕事を起ち上げる時のヒントはなく、若さゆえの勢いで突き進んでいきました。
――どなたか、ロールモデルのような方はいましたか?
藤田志穂さんの『ギャル革命』という本には、刺激を受けましたね。そして24歳の時に、地元の静岡で、リアル店舗を譲ってもらう機会に恵まれて。それからは「若きシングルマザー経営者」として、ママ雑誌や、経営者の会合に呼ばれるようになりました。
――同時に、ママサークルも立ち上げたとか。
起業と同時にシングルマザーの地位向上にも携わりたいと思いました。実際私自身、若くして出産したことで、仲間がいなくてさみしさを抱えていました。ギャルママは孤独だし、それに、ギャルは社会から白い目で見られがちなんです。疎まれ、殻に閉じこもる子も多かったと思いますね。そこでWEB上でスレッドをつくり、同じ境遇の女性同士が、相談できるような場を作ったんです。人に言えない悩み、家庭の悩み、子どもの悩みを相談できる場というか。私自身、ママサークルで救われることも多かったです。それから、私が経営をしていることで、サークルに集まって下さったギャルのママたちに、「こういう生き方もある」と思ってもらえたのも良かったと思います。
――サークルは、どのように運営していたのでしょうか?
最初は周りにいる数少ないギャルママを集めて、WEBサイトを作っていました。当時はまだガラケーの時代です。そのガラケーの、個体識別番号でログインできるシステムでメンバーを募りました。同時に私は、ママ雑誌のモデルもしていたので、そのモデル活動の、宣伝効果も大きかったと思います。あとは出始めのアメブロも利用し、ブログからの情報発信も。サークルでは会費は取っていません。ボランティア活動やイベントで集まる時だけ、実費を取る形にしていました。
――サークルでは、その他どのような活動を行なっていましたか?
サークルでは、ギャルのイメージ向上を目指し、静岡県内を始め、ユニセフのボランティア活動なども行いました。ギャルの社会貢献ということで、新聞社の取材も受けましたね。東日本大震災が起こった際も、子育て中の方の支援に、離乳食、おむつなどを集めて送りました。気がつけば、全国2番目ぐらいのギャルサークルの規模になっていました。
――そこまでされた原動力は何でしたか?
22歳で子供を産み、離婚をした時に「私の人生は終わった」と思ったんです。でも同時に、このままでは終わらないぞ、とも。絶対に巻き返し、幸せになる気持ちで、仕事もサークルもやっていました。
――ネットショップ、サークル活動を行いながら、実店舗の経営もされていたそうですね。
好きで通っていたお店があったんですが、オーナーの方が辞められるというので、私が引き継ぎます、と名乗りでました。そこから融資を受けて、再出店するまでの期間は1か月ぐらい。カラーは少しギャル寄りにし、トレンドのものをセレクトして売っていました。売り上げは、月に200万円ぐらいはあったと思います。半分は仕入れ代に、そして家賃などもあり、手元に残るのは70万円ぐらいでした。
――かなり精力的に取り組まれていたのですね。
とにかく「幸せになってやる」といった一心でしたが、このドン底からの出発での成功体験は、人生において大きな財産となっています。そして、サークルのギャルのみんなにも、色んなことを諦めないでやって欲しいと伝えていましたし、今の仕事に通じる「人を喜ばせたい」という思いに繋がっていきましたね。
様々な経験を経て気づいた「人を喜ばせたい」という気持ち
――順調なショップ経営でしたが、その後、お店をクローズされたのだとか。
20代後半になり、ある程度やりきったと思ったタイミングで、お店の経営を人に渡し、サークルも閉鎖しました。
そこから1年弱、海外を回る旅に出ました。経営者として会社を大きくするよりも、色んな世界を見るほうに興味が向いたんですね。当時の交際相手からの影響も大きかったです。彼は投資家で独自の見解を持っており、私にも「仕事ばかりしているけれども、まずは色んな経験をすることが大事だ」とアドバイスをもらい。私のお店は順調でしたが、私に会いに来て下さる方が多く、プライベートを確保することが厳しい状態でした。そこで、一度リセットしようと。売却資金は大きな金額ではなかったですが、そのお金を基に、世界各国を巡りました。
――どんな経験が得られましたか?
飛行機のファーストクラスに乗ったり、5つ星ホテルに泊まったり。と同時に、スラム街に近いところへも入って行き、地元の方と一緒に行動をとったり。世界の貧富の差を肌で経験したのは大きな糧になりましたね。お金の持つ力や良さ、必要性も分かりましたし、同時にお金があれば幸せというわけではないことも実感しました。幸せや不幸せは外的要因ではない。自分が感じていること。自分の感情。全て自分次第なんだという学びは得られたと思います。
――そこから、不動産の仕事へ携われた経緯を教えて下さい。
帰国してから再婚し、のちに離婚をするまでに、専業主婦状態を5年経験しました。
起業、サークル立ち上げ、海外旅行、専業主婦と様々な経験を積みましたが、結局は「やっぱり人を喜ばせたい」という思いが強いことに気づいて。そこから、再度就職することに決めました。
――再び、独立・起業する気持ちは?
ありませんでした。もう社長はやったので、窮屈さが身に染みていたんです。自分次第で売り上げが決まりますが、常に泳ぎ続けなくてはいけない。止まってはいけないマグロみたいな感覚が、私の中での経営者。ただ、「人を幸せにしたい」という軸はブラさずにやりたいなと。お金を稼ぐことだけが幸せではありませんから。そのやりたい仕事に就く前段階として、宅建の資格を取りました。
――その後、1社目の不動産会社で勤務されていますね。
この最初の勤め先で大先輩だったのが、ラホームの社長になる細川だったんです。仕事の仕方、人柄など尊敬できることばかりでした。細川がラホームを起ち上げる、ということで、私もついていこうと決意しました。
――心を動かされた理由は何でしたか?
細川の優秀さはもちろん、ラホームは子どもがいても働きやすい環境に力を入れていたこと。そして、ここなら自分が目指す「人が喜ぶ仕事」ができるなと。
1人1人の裁量で、顧客の笑顔を生み出す
――今の働き方を教えて下さい。
株式会社ラフォールの不動産部門が、ラホームです。私は宅建の資格を活かし、営業担当として顧客の相談相手を務めています。
業務内容としては、お客様の要望をヒアリングし、希望に合いそうな物件の検索とご提案。内見が決まれば同行。お部屋を決めることが決まれば、契約手続きのお手伝いをしています。
――この一連の動きの中で、ラホームらしさを感じるのはどんな部分でしょうか?
とにかく「顧客ファースト」で「サービスの自由度が高い」部分かなと思います。
ラホームでは、契約を結ぶまでのプロセスは各営業マンの裁量にまかされています。契約に至るまでの、サービスを自分たちで考えることができるんですね。
例えば内覧の際に、どういう迎え方をするかもアイデア次第。自宅までお迎えに行ってもいいですし、内覧の時に出すドリンクも、体を鍛えている方にはプロテインを出してみたりとか。内覧が詰まっているお客様には、途中で、相手が喜びそうなカフェで休憩を入れることも。
社員1人1人が、顧客を喜ばせるためにこのような大手にはない自由度を存分に活かしている姿が、とてもラホームっぽさを感じる部分です。「Laugh(相手が笑顔になるか)ベースで考えよう」というVALUEを体現していますね。
――未経験者のスキルアップについて教えて下さい。
未経験者には必ず先輩社員1人がつき、手厚くサポートします。講習会もありますし、外部から専門の方を招き、セミナーを行うこともあります。
オフィスワークが未経験の人でも、メールの宛名の書き方、手紙での切手の貼り方から教えてもらえます。未経験者でも、不動産の営業担当として約1カ月で独り立ちできる体制ができていますね。
また業務だけではなく、社会人としてもスキルアップできる制度にも注目です。例えば、Laughグループでは週2回社内MTGを行なっており、毎回違ったお題でディベートを行なっています。「デートへ行くなら遊園地か映画館か」「お金と時間、どちらが大切か」など、楽しく意見を交わしやすい内容が多いと感じます。そして、ただただ楽しいだけでなく、「主体性」「論理的思考力」「コミュニケーション能力」が自然と鍛えられるんですよね。
――ラホームの良さとは、何でしょう?
ベンチャーならではだと思うのですが、社長との距離が近く、働いていて安心感があります。社内には20代~30代のスタッフがいますが、みんな本当に仲がいいんです。仕事以外にも社内行事が活発で、社員旅行が年に2〜3回あったり、月に1回は必ず開催されるバレーボール大会、社内で草野球チームも結成をしています。仕事外の関わりも多いウェッティーな関係が持てる部分が魅力ですかね。
行政書士の資格を取り、人材紹介事業にも関われる人材に
――ラフォール・ラホームを含めて、グループの今後についてどう考えていますか?
人材紹介と不動産の2つで経営している会社だと、働いている側も心強いですよね。2つの事業をやっていれば、どちらかが傾いても、相互にフォローがし合えると思います。また、不動産のラホームは、今は賃貸がメインですが、売買もできるようになれば、より顧客の要望に応えられ、拡大も進むと思います。
――ご自身の人生で、この先の目標はありますか?
直近の目標ですが、行政書士の資格を取ろうと思っています。行政書士は人材紹介部門との相性もいいんですよ。この資格を持っていると、外国人の方の国籍変換を手伝うことができるんです。海外からの技能実習生が日本人と結婚し、帰化申請した際の、仕事探しの味方になれるのではないかと思っています。
――ラフォール・ラホームには、どんな方が向いていると思いますか?
利他的で、かつ自分の裁量で人を喜ばせたい方は向いていると思います。その気概があれば、未経験の方でも大歓迎。弊社の人事はキャリアアドバイザーを兼務しているので、少しでも気になる部分がある方は、面談ついでに気軽にご自身のキャリアについて相談してみてもいいかもしれません。
みなさんと一緒に働ける日を楽しみにしています!