皆さんこんにちは!MELON広報部です!
今回は前回に引き続き、MELONのCOOである大串さんにインタビューさせて頂いた際の様子をお伝えします。後編となる本記事では「マインドフルネスに出会ったきっかけ」や「MELONに寄せる気持ち」を詳しくお伺いしました!
事前解説「マインドフルネスって何?」
マインドフルネスとは、瞑想を通して行う脳と心の休息法です。仏教の瞑想などの修行法を起源としつつも、宗教色を排除したツールとして、マサチューセッツ大学医学部教授「ジョン・カバット-ジン博士」が1979年に一般向けのプログラムを開発しました。短期的・長期的なストレス軽減効果に加え、集中力や共感力の向上などに効果があることが脳科学、心理学などの分野の研究により明らかになっています。
「仕事・介護・育児でパンパンに…」睡眠障害の発症がきっかけで出会ったマインドフルネス
ーマインドフルネスを知った経緯を教えて下さい。
コンサルの会社で働いていた時、とにかく忙しかったんです。そんな中、父親の介護をしていた母親が交通事故に巻き込まれ、かなりの重症となり、お見舞いだけでなく病院・警察・裁判・父の介護対応等が発生し、多い時は月に3回も実家がある佐賀と東京を往復していたんです。
当時保育園児だった娘の子育てと仕事の忙しさに両親のことが加わり、体も心もパンパンな状態で半年くらい経ったところでパンクしちゃったんですよね。全然眠れなくなって仕事も手につかなくなり病院に行ったら、「睡眠障害です。いわゆる鬱ですよ」と言われてドクターストップ。仕事の負担が減って、薬で眠れるようにはなりました。
ただ眠れるようにはなったものの、「このままずっと一生薬を飲み続けるのかな、一種の中毒じゃないけど、依存症みたいになるのは嫌だな」と思って。何か良い方法はないかなと思っていろいろ調べている中で、久賀谷先生の「最高の休息法」という本にたどり着き、それを読んでマインドフルネスに出会ったというのがきっかけですね。
ーMELONとの出会いを教えて下さい。
マインドフルネスを見よう見まねでやっていく中で、睡眠薬がなくても眠れるようになったんですよね。これは自分にとって大きな手応えがあって。「きっと社会的にもみんなが知るべきだし、同じように苦しむことになる前に知っておけば、もっと軽いエネルギーで回復できるな」と思ったんです。そういう意味で社会的意義や必要性を感じたのと同時に、ビジネスとしても十分成り立つんじゃないかなと感じました。
でも当然既に誰かがビジネスとしてやってるだろうと思ったので、ネットで「マインドフルネス」と検索したら、偶然MELONがヒットしたんです。そこで表参道のスタジオでマインドフルネスクラスを開催していると知ったので、「どんなものなのかな」と行ってみることにしました。だから最初は「お客さんとして」だったんですよね。それが2019年の秋ぐらいです。
行ってみたら受付に橋本さん(MELON代表)がいて、ビジネスとしてもマインドフルネスに興味があるという話を最初からしたんです。そして、その翌日か翌々日ぐらいにランチに行って、そこでお互いの話をしてみると非常に共通項が多く、MELONや社会に対してやりたいことの話をしていく中で「一緒にやりましょう」という感じになったんですよね。
他者にも自分にも優しくなれる社会を! 辛い過去を乗り越えた今、思うこと
ーMELONのサービスを通じて、何を提供していきたいですか?
MELONを通じて提供していきたいのは、自分も含め「人に対して寛容になってほしい」ということですね。セルフコンパションという意味で、自分自身に対しても寛容に、相手に対しても寛容に。少しずつでもいいので、みんなが寛容になっていく世の中になるといいなと思っています。
これは甘やかすとか、ゆるゆるで良いという意味ではありません。日本人の気質というか特性として、自分に対して「こうあるべきだとか」「こうであらなきゃいけない」というのがすごく厳しいと思うんです。そしてそれを相手にも同じように求めるから、どうしても相手に対しても厳しくなってしまいます。
例えば優先席に若者が座っている時に、反射的に「コラ」って思っちゃうこともありますよね。でも本当はその人自身が病気だったりして非常に弱っている可能性もあります。一足飛びに「コラ」と怒るのではなく「どうした?」と寄り添う勇気や優しさが大切なのだと思います。そういう寛容性がある人が増えるだけでも世の中が大分変わるのではないかと感じますね。
一人一人がもう少し心に余裕を持って、対家族でも、友達でも、全く知らない人でも、もちろん自分にも優しくなれると、非常に豊かな社会になるなと思いますし、その一助になりたいと考えています。
ーそのように思った原体験などはありますか?
自分自身で見ていくと、やはり家族の仲が悪い中で、マインドフルネスをするようになってから、かなり自分自身が寛容になったかなと思うんです。ただ、負のループの中で何十年も育ってきたことは決していいことではないし、こういう家は少なくあってほしいということはいつも思っています。きっと家族に対しての理想像や憧れがちょっと人より強いのかもしれませんね。
利他の心で動く集団が与えてくれたのは「生きるモチベーション」だった
ーMELONの良いところを教えて下さい。
MELONの良いところは、お互い利他の心で動く集団だというところだと思っています。「もっとこんなことをしてあげたい」とか「MELONが大きくなるためにもっとこうしませんか」といった行動をしてくれる人たちの集まりなんですよね。MELONのためにいろんな知恵を絞ったり動いたりしてくれる人が一人とか二人じゃなくて70人もいるというのが強みでもあり、魅力的なところかなと思います。
ー大串さんにとって、MELONはどんな存在ですか?
「生きるモチベーションを与えてくれる存在」ですね。
ありがたいことにメンバーに必要とされていると感じているので、精一杯それに応える場所だと思っています。一緒に働くメンバーのことは「雇用契約で繋がっている人」ではなく「仲間だったり家族のような存在」だと思っています。自分の家族や気のおけない仲間が困ったりしてたら理由関係なく手を差し出すじゃないですか。それに近い存在ですね。
今までみんなに沢山支えてもらってきましたが、これからもインターンの大学生・業務委託・インストラクター・社員という立場に関係なく、自分が何かできること、手伝えることがあれば全力で寄り添っていきたいです。
ここまで前後編にわたって大串さんにお話を伺って参りました。壮絶な過去からは想像もできないほどおおらかな大串さんを支えているのは、「マインドフルネス」と「MELONメンバー」だったようです。
MELON広報部では他にも様々なストーリー記事を公開しておりますので、是非チェックしてみて下さいね!
最後に、今回インタビューに快く応じて下さった大串さん、本当にありがとうございました!