介護の仕事は24時間。夜もずっと見守っておかないと、高齢者の生活は維持できない。
そんなことを考え、24時間対応されている事業所もありますが、きらっとでは日中の介護のみで要介護5(完全寝たきりの方)の在宅での独居生活を数年にわたり支え続けています。数年とはきらっとが数年前に始めたわけではないです。ずっとやっていますが、利用者さんの生活も年単位で在宅生活を続けられていります。
よく考えてみましょう。自分が風邪でもいいですが、病気になり布団から動く事ができない。看病してくれた妻や母親が朝から晩までずっとそばにいる。ずっとです。文章で書くと良い話のように見えるかもしれないですが、現実には数時間もすればあっちに行ってほしい。一人にしてほしいと思うと思います。だけど呼んだら来てくれる。
なのでずっと見てることが重要なのではなく、いつでも駆けつけられる環境があり実際にそうしてくれる。その方が重要です。ずっとそばでビデオカメラのように見てる必要はありません。実際、緊急で駆けつける事は1年に数回で済んでいますし、そんなに需要もないのではと思っています。
また、利用者目線で言うとなんでもやってくれる、なんでもすぐに来てくれるなどは甘えになり、自立支援の目線からはかけ離れていきます。本人の出来る事を奪うことにもつながります。広義で言うところの虐待にもつながりかねないと持っています。これで訴えられることは無いでしょうが、自由を奪う、権利を奪うってことにもなりかねない。そういう気持ちを持っていくことが大事だと思います。
従業員目線では休みは休みで欲しい。ゆっくりしたいものです。なのに休みであるはずの休日や夜間に仕事に向かうことは納得しづらいことがあると思います。休みの日は家庭を大事にしてほしい。家庭を一番にすることで、自身の仕事へのモチベーションを保つこともしやすくなると思います。
きらっとでは緊急的な休みの対応もスタッフみんなで行っています。子供さんもそうですが、孫さんや犬などのペットの事で急に休まれた方も過去にあります。訪問介護や居宅介護の場合、他のスタッフででカバーしてあげられやすい事もありますが。職場に子供を連れてくる方もおられます。そんなスタッフ間の空気感を大事にしたいと思っています。