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改めて感じる育児と起業を両立する難しさ

こんにちは、はよんです!

病棟勤務経験しかない私が会社を経営して今年で4年目になりますが、
周りの人からは
「どこでビジネスの知識を得たのか」
「なんでそこまで知っているの」
と驚かれることも多々あります。

本当にまだまだわからないことだらけで、
日々スタートアップ界隈の起業家やVC関係のブログやnote、インタビュー記事などを読みながらコツコツと知識を積み上げている段階です。

正直毎日は読めないのですが、気になる記事や動画、podcast系は、
全てスクショを撮っておき、
時間ある時に読むようにしているのですが、
様々な情報をインプットする度に、違和感を感じることがあります。

事業を前に進めるという観点だけでは非常に学びになることに違いはありません、
一方で私が読むとあまり現実的ではないと思ってしまうことも多々あり、
「これは無理や」と思うことも多いです。
何故自分がそう思うのかについて自分なりに考えてみたことを今日はまとめたいと思います。

生活軸の違いから生じる違和感

結論から言うと、
私が得ている情報源の方と私とで生活軸が全然違うからだと思います。

私が得る情報の発信者は、
会社や事業中心の生活をしている人達目線だからではないかと思っています。

そもそも生活の軸が全然違うのです、
事業や会社を含めた自分中心の生活をしている人たちから目線の情報が圧倒的に多いのです。

中には子どもがいる方が発信している情報もたくさんあります。(最近は子持ちをプロフィールに記載する方が増えていますね)
事業や会社の話なので仕方がないかもしれないのですが、
内容が圧倒的に自分軸、会社軸事業軸の話であって、
子ども中心の生活軸の私にとってはなかなかハードルが高かったり現実味がない内容も結構あるなと最近思います。

生活軸の違いが生む物理的な差

以下が私の在宅勤務時の大体の1日のスケジュールです。
(上が私の生活を想定した棒グラフです)

私の大体の生活スケジュール

大体7時前後に起床して、
子ども達の朝食やらお弁当作り、幼稚園へ送迎をしながら合間で掃除などの家事を全集中でこなします。

その後大体9:30~10:00の間で仕事を始めて16時くらいには一旦切り上げざるを得ない事が多いです。

昼休みは1時間も取らないけど最大1時間取ったとして(と言っても厳密には夕食の準備とかしてるから自分の休憩ではない)、10時-16時までで実労働5時間くらいです。

その後は子ども達の習い事の送り迎えや宿題やお手紙のチェック、幼稚園まで迎えに行く、夕食の準備からお風呂、合間に家事やネットスーパー、片付け・・・

子ども達がご飯を食べる時はなるべく座って一緒にテレビを見たり話をするようにしています。

子ども達が寝室に行って仕事を再開できるのが大体21時からで、
疲労度によるけどミニマムでも2時間くらいは仕事をします。
(マックスはもちろん朝まで)

週末は朝と夜合わせて最低でも2時間、多い時はもっと仕事をして、
これでなんとか自分の仕事をこなしているのが現状です。

一方で私と違って自分軸で生活できている方の生活は、
私が家事育児で費やしている時間が最低でも半減すると考えています。

人によってはほとんど家事育児をしない( or しなくても良い)ことを考えると半減以上すると思います。

最低でも半減したと想定して作ったのが下の棒グラフになります。


子供軸の生活と自分軸の生活の比較

たかが1日4時間の違いかも知らないのですが、
これを平日5日で計算したら1週間あたり15時間、月ベースになると60時間も変わってくるんです。

60時間あれば事業のためにもっといろんなことができるのは言うまでもありません。
直接的な事業のためでなくても、自分のために時間を使うこともできます。

やや余談ですが、
3年私なりに会社を経営してきて思うことの1つが、
自分のメンタルをいかに保つかってことの大切さです。

だからこそ時には気分転換とか発散も必要です。

4時間あるとジムに通ったり気分転換で映画を見に行ったり、起業家同士で飲みに行ったりもできます。

私の今のあの生活軸の中で自分の時間を確保するためには、
睡眠時間を削るのが一番手っ取り早いです。
(実際そうして、大好きな海外ドラマを見ながらストレッチをするのが日課です)

よく家事育児をアウトソーシングすれば良いじゃんという声もありますが、
ここに記載したように、
外注できる家事育児っていわゆる「名のある家事育児」であって「名もなき家事育児」が私の家事育児のほとんどを占めていると私は考えているので、
そもそも全然外注できないんです。

そして仮に「名のある家事育児」を外注したとして、
時間的に節約できる時間と支払わなければいけない料金を考えると、
コスパは正直めっちゃ悪いというのが個人的な感想です。

「自分で調整できない」が及ぼす大きな弊害

上記の図は、単純に想定外なしでのミニマムの計算です。
ここで書いたような集中力が途切れるような「突発的な想定外」は一切入っていません。

突発的な想定外は時間で計算すると数十分とか正直全然物理的には大したことがありません。

一方でメンタル的にはかなり大きなダメージがあります。
事業と育児のスイッチングコストは多少あると私は考えていて、
結果的に集中力下がるので、失った時間以上の損失があると最近本当によく思います。

自分軸の生活は自分で予定を調整することができる


上記図で言うならば、子ども中心の生活である私私の、
赤い部分である家事育児の時間は絶対に動かせません。

どれだけ仕事をしたくても、頭が冴えていても、
聞きたいセミナーがあっても
あの時間は家事育児をしなくてはいけません。

一方で自分軸で生活している人は、
その時の気分やスケジュールである程度予定を調整することが出来ます。

「自分で調整できない」って、案外辛いんですよね。

「自分で調整できない」関連で言うと、子どもの怪我や病気、看病もそうです。
「自分で調整できない」はもちろん、マジで時間が数時間単位でなくなります。

先日末っ子がインフルエンザに罹り5日間自宅で一緒に過ごしたのですが、
マジで全然集中できませんでした。

「自宅で仕事できるからいいな」とよく言われますが、
正直気にもなるし、たまに相手をしないといけない、
となると生産性が全然違います。

日中集中できないのであれば、
夜すれば良いじゃないか、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
家事育児をした後の夜の疲労感はすごいです。

歳のせいか年々しんどくなっている気がします。

特に看病した日は疲れてる。

なんか頭がぼーっとするんですよね、
集中力が必要な仕事はマジでできません。

では週末にまとまってすれば良いじゃんと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
正直週末も月1回は小学校の公開授業があるし、
子ども達も学校や幼稚園が休みなので一緒に過ごすことになります。

日中子どもと一緒に過ごすと案外疲れている時もあります。

とても夜まとまってやろうとは思えません。

今はまだ30代だし比較的健康で体力もある方だからなんとかギリギリできていますが、
これ私より体力に自信がない方や、
私より年齢が上の人は大変だと思います。

生活軸が違うことで、
図で示したように目に見える単純な物理的な損失だけでなく、
それ以外の部分でもかなり大きな損失を被っている可能性が高いと考えています。

となると、
これが事業に大きな影響を及ぼすのはいうまでもない事実ですし、
情報発信者の情報に違和感を感じるのも当たり前だと最近自分自身の中で納得しています。

家事育児の分業という永遠の課題

  • イクメン
  • 家事育児分担
  • 男性の家事育児参加

これらはめっちゃ良い言葉です、
というか二人の子供だし二人の家庭やから当たり前だと私は思っています。

家事も育児も積極的にしているとPRしてる起業家の内何人が「名もなき家事育児」もこなしているのだろうか。

「育児大変だ」とSNSで呟いてる人の内何人が、
病気の子どもの世話を夜通しして、
保育園や小学校から緊急連絡を受けたら迎えに行き、
病院へ連れて行く必要がある際は、
診察券と保険証を持って、いつもの病院へ連れて行くことができるでしょうか。

最近このような記事を見つけました
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-05/RQXH5LT1UM0W01

この記事が書いている「疲労」という言葉は、
痛いくらい身に染みてわかる部分があります。

日本はジェンダー指数が低いと言われていますが、
似たような現象が諸外国でも起こってる可能性は高いとこの記事を読んで思いました。

もちろん指数が日本はほぼワーストなので、
圧倒的に色んな意味で遅れてる可能性は高いのですが、
だからと言って諸外国が100%解決できてるかと言われたら多分そうではなさそうです。

こういう話をすると、
子どもを持つことや育児をしながら仕事をすることに対してネガティブに捉える人が多いかもしれませんが、
この記事だけでそうは捉えないで欲しいなと思っています。

実際、自分の子どもを持ち育てながら仕事をすることに対する肯定的な要素もかなりたくさんあるので、
近々ポジティブな記事も書こうと思います!

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