100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスのざき山です。
今日も複業メディア「ウィズパラ」で取り上げた「Web系フリーランスが大きく稼ぐ唯一の方法はじぶんのWeb制作スキルをオリジナル商品へ昇華させること」というテーマの記事を紹介していきます。(元記事:https://wizpara.com/2777/)
最近、コンビニでもスーパーでも物価が上がったなぁと強く感じないでしょうか?
・・・総菜パンが1個400円以上するとは・・、飲み物も値段は上がるし内容量が少なくなってるし。
それでいて、税金や社会保険料の増額、またインボイス制度のようなわかりにくい実質増税の制度がちまちまちまちま始まっていく。
なるべく一般庶民がわからないように、支持率をあまり下げないよう、税金を徴収しにきている。
国民や企業が所得の中からどれだけ税金や社会保険料を払っているかを示す指標「国民負担率」の推移を見てみると、
ひと昔前に比べて、いかに国民が稼いだお金を税金や社会保険料として納める負担が増えているかわかると思います。
【国民負担率推移表】
「データのじかん」さんのサイトから引用
50年前に比べると国民負担率は倍にせまる勢いです。
令和になって五公五民(五公五民とは、収穫したコメの5割を年貢として納め、残りの5割が農民の手元に残るという江戸時代の年貢率)の江戸時代と大差ないとは。
なんでそこまでお金が必要なんだ・・・国の偉い人たちよ。
膨らむ国債発行額、進む少子高齢化・人口減、バラまき政策のつけ、地政学リスクの高まりによる防衛増税、災害多発・・・増税の理由はこれらなどなどでしょう。
そして今が一番大変なのではなく、前年ながらこの傾向はさらに加速するのではないかと考えられています。
さて冒頭に長々と暗くなるような愚痴を述べてしまいましたが、結局、何が言いたいかというと、日本国民の人生の難易度は間違いなく上がってきているので、より賢く生きなければ幸せになれないということです。
自分はこれまで、このメディアを通じて賢い働き方を選択することで、幸福度高く生きましょうとを説いてきました。
とくにフリーランスや復業の働き方がこれからの時代、優れていると・・。
ただフリーランスでも、なるだけなら誰でもなれますし、なっただけでは成功はできません。
現にまったく稼げずに廃業するフリーランスや、結局セルフブラック企業化※するフリーランスがあとを絶ちません。
※セルフブラック企業とは・・・主に個人事業主、フリーランス、経営者などが陥る低単価報酬での過重労働・長時間労働のこと。
企業に雇用された状態で生じる長時間労働とは異なり、自身で働き方に裁量がある状態で自ら長時間労働をしてしまう点が特徴。
フリーランスになってからが本当の勝負であり、フリーランスであれば長く安定的にお金を稼いでいくことも大事ですが、働き方的に安定志向よりは、人生のどこかのステージで「ビジネスを大きく一発当てる」というようなビジョンが非常に重要になってくるのです。
国民負担率が大きくなっていくこれからの時代では、一度、ビジネスを当てて、ある程度のお金を人生のできるだけ早い段階で手に入れ、それを優良投資商品(オルカンやS&P500連動のETFや投資信託)に入れて、あとは無駄をそぎ落としたスリムな生活を送る。
これが人生の、とくに苦労少なく人生をおくる働き方とお金にまつわる最適戦略だと確信しています。
今回はフリーランスが低単価で自分の時間を切り売りするビジネスモデルで疲弊せずに、人生のどこかのタイミングでビジネスで一発当てるための条件について考察していきたいと思います。
Web系フリーランスが大きく稼ぐ唯一の方法はじぶんのWeb制作スキルをオリジナル商品へ昇華させること
結論から言ってしまうと、「大きく稼ぐ唯一の方法はじぶんのWeb制作スキルをオリジナル商品へ昇華させること」です。
逆に言うと、じぶんの時間を報酬単価時給で切り売りする仕事の場合は、サラリーマンやバイトと同じで、収入はすぐに頭打ちとなります。
時間は有限ですし、時給単価を上げたとしてもたかだかサラリーマンの平均年収より若干多くもらえる程度に収まります。
そして、自分の時間を切り売りする仕事の場合、じぶんの代わりはいくらでもいるため、そもそも収入も大きくはなりませんし、立場的に弱くなって働き心地はあまり良いとは言えない状態になります。
さて、それでは大きく稼ぐ唯一の方法と申し上げた「オリジナル商品へ昇華させること」というのは具体的にはどのようなことでしょうか?
それは、じぶんのスキルと身体(時間)を商品にするのではなく、じぶんのスキルと時間を使ってオリジナル商品を作ってから、それを販売するということです。
そしてその商品は世間のニーズを満たせれば満たせるだけ良く、ニーズが多ければ多いほど良く、競合が少なければ少ないほど良く、リスクが少なければ少ないほど良いです。
とくに大事な条件は「競合が少なければ少ないほど良く」で、なるべく人のまねをせずに誰もやっていないことをひっそりと展開するという点です。
そしてこの人のまねをせずにオリジナルで作るというのが日本人はとにもかくにも苦手なようです。
日本人はなかなか斬新なイノベーションは起こせませんし、まったくオリジナルの商品を作るのが苦手で、既存の商品をブラッシュアップするということに向いている人種ですからね。
しかし、イノベーションほど大それたことを起こさずとも、個人レベルのオリジナル商品を創出するくらいはぜひとも成し遂げてほしいところです。
Web系フリーランスであれば、Webのスキルを思う存分活用した商品、例えばソフトウェアの制作や、Webサービスの開発などが思いつきます。
しかしフリーランスは個人ですので、多くの人員が集まって開発されるような市販のソフトウェアや、高品質で汎用的なWebサービスをひとりで開発・運営するのは現実的な話ではありません。
個人でオリジナル商品を開発するための秘訣ひとつめは「弱者の戦略」を利用するというものです。
弱者の戦略:ランチェスター戦略とは
皆さんは「ランチェスター戦略」をご存じでしょうか?
ランチェスター戦略は、イギリスのエンジニア、フレデリック・ランチェスター(1868〜1946年)が第1次世界大戦の際に提唱した数理モデルです。 兵力数と戦闘機や戦車などの武器の性能が戦闘力を決定付けるというもので、同じ武器なら勝敗は兵力数で決まることになります。
ランチェスター戦略は、マーケット上の弱者が強者に対抗するための道しるべを用意しています。
ランチェスター戦略第一法則は「弱者の戦略」とも言われており、戦闘力が相手と変わらないのであれば、兵士の数が多い者が勝利するというものです。
したがって、弱者は正々堂々と真正面から戦っても勝てるはずがない、ということになります。
要は競争力が低い中小企業や個人は、経営資源が豊富な大手企業と正面衝突しても勝てないため、大手企業のガードが薄いところに一点集中して攻めるべきということです。
当たり前と言えばそれまでですが、個人は大企業が見向きもしないニッチな市場(ニッチな商品)を開拓・開発すればよいということになります。
ちなみにニッチとは自分がNo.1になれるフィールドということを指します。
ランチェスター戦略で大事なことは、「ナンバーワン(No.1)主義」です。
とにかく「ナンバーワン(No.1)」を目指すということです。
あなたがこのフィールドなら知識量や熱量でNo.1になれる、そんなフィールドはありますでしょうか?
ある特定の分野に詳しい少年および少女が先生役「博士ちゃん」として出演して授業を行うテレビ朝日系の『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』や
マツコ・デラックスが、毎回登場するある世界に人生を捧げたスペシャリストとトークを繰り広げるTBS系番組の「マツコの知らない世界」のようにとあるニッチなジャンルに猛烈な熱量で達人となることで、狭いながらも強烈なニーズを獲得した人たちはまさに狭いニッチな領域で圧倒的な熱量でNo.1を獲得した例と言えるでしょう。
まぁなかなか普通の一般人で、このようなニッチな領域でとがった特殊能力を持った人はいないでしょうけど・・・。
要はニッチなことでNo.1を目指すことがランチェスター戦略(弱者の戦略)では大切なことであり、その戦略自体が自分のオリジナル商品を作ることに直結しているのです。
例えば、「Webマーケティング」など広範囲のジャンルでは当然、No.1になることはできません。
ではもう少し細分化し「Googleマップ上での露出アップ(MEO)サービス」ではどうでしょうか?
まぁこれも事業者がちょこちょこ存在しており、個人でNo.1は至難の業でしょう。
では、さらにもっともっと細分化し、「Googleマップ上でビジネス情報の日々の検索順位追跡ツールとMEO施策のA/Bテストツールの作成と販売」ではどうでしょう?
もしかしたらもう実践している事業者はいるかもしれませんが、こうやってニッチな方向に掘ろうと思えばいくらでも掘っていけます。
大事なのはそんなニーズがあるニッチな領域があることに気づけるかどうかです。
自分もこれまで、さまざまな事業者の方からこんなことはできないか?
こんなサービスをしてくれないか?
こんなシステムは開発できないか?
などお問い合わせをいただきました。
そこで制作した成果物を応用することで自分のオリジナル商品が出来上がり、そこそこ儲けられたという経験がいくつかあります。
自分の武器の掛け算をすることでオリジナル商品は作れる
とはいえ、じぶんの商品を作るというのは、やはり簡単なことではありません。
世間にニーズが無ければ買ってもらえることはありませんし、
誰でも簡単に実施できるサービスや、誰でも簡単に作れる商品であればすぐに競合にマネされて商売はつぶされてしまいます。
オリジナル商品を作る・・・そんなことが特殊能力など持たない一般人、しかも個人であるフリーランスにできるのでしょうか。
キーワードは「自分の武器の掛け算」です。
例えば今から競合ひしめくラーメン激戦地に、普通の「ラーメン屋」を出店したら勝負になるでしょうか?
おそらく数年と持たず閉店に追い込まれるでしょう。
しかし、他にもじぶんに知識やスキルが多々あり、商品に組み込むことが出来るとしたらどうでしょうか?
不動産業界に深いパイプがあり、超優良物件を手に入れられることで、家賃や店舗内装費用の多くが浮くとしたらどうでしょう。
また農家や肉屋業界と関係を作り、過剰生産された作物をただ同然で譲ってもらえるようにしたりすれば、ラーメンの単価勝負に勝機が見えてきます。
また激辛スパイスや新ジャンルのスープなどに深い造詣があれば、それらのジャンルを掛け算していくことで、唯一無二の商品が創作されていくわけです。
そもそもラーメンではなく、競合の少ないソーメンや冷麺を選択して、さらに属性を掛け算してくことで、いくらでもオリジナル商品は可能です。
わかりやすくラーメンで例を出しましたが、Web系フリーランスであってもやることは同じです。
じぶんひとりでスクラッチでWebシステムを組めるくらいにスキルを磨いたら、あとは別業種・別業界をリサーチしニーズ(困りごと)が落ちていないか探っていくのです。
スポーツ業界、不動産業界、美容業界、広告業界・・・もちろん日本以外の国にも間口を広げればいくらでも選択肢は広がります。
掛け算をする際の注意点ですが、自分の得意や熱量を注げることを選んで掛け算をするということです。
まったく得意でもなくスキルも知識もないことを、掛け算してもそれは枷にしかなりません。
目の前の仕事を頑張るだけでは掛け算するための武器は生まれない
冒頭にも述べましたが、人生の難易度が上がってきている今、そしてこれから、大事なのはいかに若いうちにオリジナル商品を持てるかということです。
受け身でその日その日の仕事を懸命に頑張っていても、オリジナル商品を作るきっかけとなる掛け算の材料は揃いません。
日ごろからオリジナル商品を作るきっかけとなる掛け算の材料を揃えるための行動を起こしていかねばなりません。
キーワードは
・「マックジョブは避け、新しい知識が獲得できる仕事を選択する」
・「日々、忙しくししすぎない」
・「遊ぶ、本を読む、いろんなコミュニティに属する」
マックジョブは避け、新しい知識が獲得できる仕事を選択する
あなたがフリーランスなら仕事は自分で選べるはずですので、報酬の高い低いよりも、自分の知識やスキルを高められるかどうかの基準で仕事を請けるようにしましょう。
今までの知識やスキルだけでさばける、ただいたずらに時間だけが過ぎてしまうマックジョブやルーティンワークを引き受けるのは極力避けましょう。
誤解をしてほしくないのは、世の中のマックジョブやルーティンワークを否定しているわけではありません。
それら全ての仕事は尊いものであり、意味があります。
ただフリーランスが自分の商品を創出するためには、避けていくのが吉というだけの話です。
マックジョブやルーティンワークは今身に付けている知識やスキルだけでこなせるので、ついつい現状維持で甘えてしまう人にとっては飛びつきやすい案件なのですが・・・。
現状に甘え、スキルや知識が停滞してしまえば、あとあとハードモードとなるのは目に見えています。
日々、忙しくししすぎない
ワーカホリックかと疑うほど、じぶんを追いつめて仕事を引き受けてしまう人がいますが、それが成長やチャンスを手にすることと結びつくかというと話は別です。
暇な時間がほとんどない状態というのは、逆にチャンスを逃すことになるのは経験上、間違いありません。
チャンスというのはふとした思いもよらぬタイミングでやってきます。
スケジュール調整を容易にできない環境や、余暇が少しもない量の仕事量をこなしている状態は、逆にチャンスを逃すことになると肝に刻んでおきましょう。
遊ぶ、本を読む、いろんなコミュニティに属する
オリジナル商品を作るきっかけとなる掛け算の材料を揃えるには実は、仕事以外の活動が非常に重要です。
それは旅行や趣味、友人との遊びであったり、日々の読書やワークショップ学習であったり、さまざまなコミュニティに所属しての活動だったりです。
身体やメンタルをリフレッシュするだけでなく、幅広い経験や知識は、自分のビジネスに間違いなく良い影響を及ぼします。
ビジネスで成功をおさめた成功者は昼夜を忘れて仕事のみに没頭しているというイメージがありますが、決してそんなことはありません。
もちろん全ての武器が揃って掛け算の末、商品を開発するタイミングになれば、ある程度仕事に没頭するステージが来るかもしれませんが、それまでは仕事だけに没頭するのではなく、もっと広範囲で経験を積む活動にいそしんでください。
フリーランスは経営者でもあります、毎月決まった給与が支給されるというのがサラリーマンの特権だとすれば、ビジネスで成功を手に入れれば、報酬は青天井で手に入れることができるのがフリーランスの特権です。
ぜひ器用貧乏にならずに戦略をもって自らの商品を開発してみてください。