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作り手によってこんなに違うの!?優秀なWordPressエンジニアが作るサイトの特徴

100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスの山崎レモンサワーです。

今日も複業メディア「ウィズパラ」で取り扱った「作り手によってこんなに違うの!?優秀なWordPressエンジニアが作るサイトの特徴」というテーマでお話ししていきます。(元記事:https://wizpara.com/2356/

フリーランスとしてWeb制作をナリワイにしていると、他の優秀なWeb系フリーランスが制作したWordpressベースのサイトをさわることがあります。

そして、その逆に未熟なスキルの制作者が制作したダメなWordpressサイトも多くさわってきました。

当たり前ですが、優秀なWordpress構築スキルを持つエンジニアが作ったサイトは、未熟な腕の制作者が作ったサイトと雲泥の差があります。

優秀なWordpressエンジニアとそうでない未熟エンジニアが制作するWordpressサイトでは何が異なるのかを今回は解説していきたいと思います。

制作者側ではないサイト管理者側が管理画面で更新できる範囲が広い


優秀なWordpressエンジニアが制作するWordpressベースのサイトは、管理画面からカスタマイズできる範囲が広いです。

サイト管理者が制作者に修正を依頼せずとも、みずから更新することが可能な範囲が広いということです。

逆にWordpressに未熟な制作者が作るサイトでは、ソースに直書きされている範囲が多く、管理画面でカスタマイズできない範囲が増える傾向があります。

その場合は、サイト管理者はサイトの更新をサイト制作者に依頼せざるをえず、余計なコストや手間がかかってしまいます。

テーマカスタマイザーの導入

テーマカスタマイザーを導入することでスタイルシートやソースを修正することなく、管理画面から記事やページ以外にもサイトのデザイン全般をプレビューを確認しながらカスタマイズすることができます。

有名な有料テーマなどを購入して実際に利用してみるとわかりますが、非常に高機能なかゆいところに手が届くテーマカスタマイザーが用意されています。

テーマカスタマイザーの導入は非常にコード量や設定項目が多くなりがちで、受託案件で制作者側がテーマへ導入するハードルは高いです。

しかし、Web制作に関する知識があまり無い、サイト管理者がサイトを更新しやすいように、直感的にサイト更新するためのテーマカスタマイザーを用意できるスキルがあるということは、Wordpress制作者として優秀な証ととらえることができるでしょう。

変更できて欲しい具体な箇所の例をあげると・・・

スタイルシートの知識がなくてもデザインの変更が可能

カラーピッカーを用意し、ベースカラー・サブベースカラー・フォント・見出し・背景ほか様々なテンプレートの各箇所のカラーを調整したり、マージン・パディング、段組み有り/無しなどレイアウト面でサイトデザインをカスタマイズできると喜ばれます。

しかもリアルタイムでプレビューが変化させられるので、実に直感的にカスタマイズすることができます。

ロゴ・ファビコン・グローバルナビなどはソース管理ではなく管理画面で更新可能

ロゴにしてもファビコンにしても、パスはソースに直書きしてあり、FTPで同一ファイル名のロゴ/ファビコンデータをサーバ上にアップして差し替えてくださいという更新方法がほとんどだと思います。

ある程度、Web制作のことがわかっていれば、それでも差し替えは可能なのですが・・・

やはりWebに関する知識がうとい方でも簡単にカスタマイズできるように、管理画面から直感的に差し替えを可能とするカスタマイザーを用意しておくかおかないかの差は大きいように感じられます。

ロゴ・ファビコン以外にも、グローバルナビなどのナビゲーション類もソース直書きではなく、テーマカスタマイザーから更新できるようにしておくのが親切ですよね。

テーマカスタマイザーは作りこみはもちろん、どのような設定がされるか想定したり、追加項目に上限を設けたり、動作に問題が無いかチェックしたりと工数は凄まじく増えるのですが・・・

このひと手間を講じてくれているかどうかは大きいですね。

豊富にウィジェットが用意され追加したいパーツを自由に追加

サイドナビやコンテンツ表示域の下につながる領域に、様々なウィジェットを置く事でできれば、サイト内での回遊・巡回を促進することができます。

代表的なところであれば、

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「カテゴリ一覧」

「PR(広告)設置」

「SNSウィジェットの設置」

「SNSへの投稿ボタン」

などが思い当たりますね。

有料テーマですと用意されているのは普通ですが、受託案件でゼロベースからWordpressベースのサイトを制作する場合は、基本的には気を利かせて用意してくれるとういのは、あまり考えられません。

それでも、アドリブでこういった機能群を用意してくれたり、要件を打ち合わせする際のヒアリングで提案してくれたりする制作者は優秀ですよね。

ページごとに定められたフォーマットによってカテゴリや投稿タイプを設定し、フォーマットに沿ったカスタムフィールドを用意している


すべてのページに対し、Wordpress標準のビジュアルエディタ・ソースエディタでページを作りこむ場合、記事を新規投稿する際、既存の記事を更新する際の手間が増大します。

固定ページや投稿記事ののフォーマットがカテゴリごとに決まっている場合などは、カスタム投稿タイプを用意したり、カテゴリ・カスタム投稿タイプに応じて、エディタ内にフォーマットに沿ったカスタムフィールドが表示されるようセッティングすることで、エディタによるページ作りが不得手なWebの知識の無い運営者でも簡単に記事/固定ページを新規追加・更新できるようになります。

もちろん、入力項目を用意するだけでは、新規追加・更新する記事・固定ページに情報が反映されませんので、カスタムフィールドに入力された情報が記事・固定ページに反映されるようテーマファイルに作りこむ必要があります。

カスタムフィールドを用意するには、「Advanced Custom Field」などのプラグインを使用するのが一般的です。

テキストボックス・テキストエリア・セレクトボックス・ラジオ・チェックボックスをはじめ、画像・デイピッカー・カラーピッカー、繰り返しフィールド、記事一覧からの選択など、非常に幅広い入力項目を用意することができます。

カスタムフィールドがきめ細かくセッティングされているサイトと、そうでないサイトでは、サイト管理者のサイト更新の手間は、天と地ほどの差があります。

サイトのデザイン面など表側だけでなく、こういったサイト運営がはかどる裏側の出来栄えの良さを評価する必要があります。

サイトが軽い、セキュリティ面が考慮されているなどサイトの裏側への配慮が行き届いている


優秀なWordpressエンジニアが制作したWebサイトは、不要ファイル群が整理されていて、サイトが表示される際に、多くの時間がかかる原因となるボトルネック(重いファイル)が想定されていて、しっかり対処されており、非常に素早い表示が可能な「軽いサイト」になります。

Googleは表示させるのに時間のかかる「重いサイト」を嫌います。

通信事業者も嫌います。

検索エンジンではこれら「重いサイト」の評価(順位)を落とし、表示速度の速い「軽いサイト」の評価(順位)を上げている傾向にあります。

Googleの「Page Speed Insight」でサイトの表示スピードのスコアとスコアの改善方法(ボトルネック)の指摘を受ける事が可能です。

また、優秀なWordpressエンジニアはWebサイトのデザイン面や機能面もそうですが、セキュリティ面にも気を配ります。

最近、Wordpressベースのサイトが海外のハッカーやスパムロボットから標的にされ、攻撃を受けて情報を抜かれたり、サイトが改ざんされるケースが後を絶ちません。
(私も、古いサイトでアップデートが追いついていないサイトなどで、よく遭遇しています。)

管理画面のURL変更

WordPress管理画面のログインURLをデフォルトのURLのままにしておくのは、セキュリティ上よろしくありません。

ログインURLを変更する手段の選択肢はいくつかありますが、プラグインを利用するのが一般的です。

WordPressログインURLを変更する代表的プラグイン
「WPS Hide Login」
「SiteGuard WP Plugin」
「Login rebuilder」

ログイン画面にreCAPTCHAを用意

botによるWebサイトへの攻撃を防ぐため、botと人間を区別するためのテストのことをCAPTCHAと言います。
よく、「私はロボットではありません」にチェックを求められたり、歪んだ英数字を読み取って入力させられたりするあれですね。

その中で、Googleが提供しているサービスはreCAPTCHAと言います。

このCAPTCHA(reCAPTCHA)をWordpress管理画面ログイン時に設置しておけば、セキュリティは格段と高まります。

こちらも、

「Login No Captcha reCAPTCHA」

のようなプラグインを利用して実現するのが一般的です。

セキュリティ強化用のプラグイン導入

WordPressベースのサイトには他にもセキュリティ面を強化べき箇所が多々あります。

こういったセキュリティ対策を講じるべき箇所に全て手を入れるのは大変なため、

下記のようなセキュリティ機能群を提供しているプラグインを導入する事がおススメです。

「SiteGuard WP Plugin」
「Google Authenticator」
「All In One WP Security & Firewall」
「iThemes Security」
「Wordfence Security」

テーマやプラグインに不要ファイルを残存させない

使用しないテーマ内のファイルや使用していないプラグインなど、多くの不要ファイルをサーバ上に残存させておくと、それがセキュリティホールの温床となったり、サイトの管理が煩雑となる原因となったりするリスクになります。

優秀なWeb制作者が制作・管理しているサイトの構成ファイル群は驚くほどに整理されているものです。

管理画面が使いやすく独自にカスタマイズされている

WordPressの管理画面は、様々なカスタマイズを施すことが可能です。

見た目はもちろんですが、機能面のカスタマイズをする事が重要です。

例えばWebに不慣れなサイト管理者を混乱させないよう、不必要な設定項目はWodpress管理画面上からはすべて非表示にしておくなどが考えられます。

このあたり、細かい配慮ができるかが優秀なWordpressエンジニアを見極める点になります。

プラグイン・WP本体のアップデートやバックアップ体制など制作後のサイト運営についても配慮されている


定期的なバックアップ体制の構築

WordPressベースのサイトは、注意深く制作、運営されているとしても、やはり想定外の事態が生じ、データが消失することはありえます。

定期的なバックアップ(できればツールを利用し自動化)と、リストア手順の周知徹底をしておき、不測の事態が生じても、サイトがすぐにリカバリできるようにしておくことが重要になります。

保守契約としてサイト運営に関わるなら当然ですが、サイト制作のみ請けおっただけであっても、サイト運営者にバックアップ体制の説明や提案などをしておくことが望ましいです。

WordPress本体、プラグイン、PHPバージョンのアップグレード方針が決められている

サイト制作後、メンテナンスが放置され、Wordprss本体、プラグイン、テーマなどのアップデートをせずのままにされると、のちのち発見されたセキュリティホールやバグなどが原因でサイトが落ちてしまったり、データが消失したり、ホワイトアウトしたり、50x系のエラーが表示されたりするケースが発生しがちです。

それ以外にもサーバのPHPバージョン、MySQLバージョンのアップにも対応し続けるなど、サイトは作って終わりではなく、メンテナンスし続ける必要があります。

Web制作者がじぶんの仕事としてはサイトを制作して終わりであったとしても、サイト制作後に上記のような事態を想定して、サイト制作後の運営面についてアナウンスしたり運営体制の構築を手配しておくなどが望ましいです。

サイト制作者でなくてもサイト改修が可能なよう引継ぎに必要な情報が予めまとめられている

サイト管理者の前任者が急遽いなくなり、後任への引継ぎがままならずサイト更新ができなくなるという事例をよくみかけます。

詳細な仕様書をまとめあげるには、多くの工数がかかり、サイト制作の見積りに含めざるをえませんので、クライアントの意向次第ですが、詳細な仕様書を用意しないまでも、使用させない機能群を非表示にしたりなど、できるだけわかりやすいWordpress管理画面を用意し、必要最低限の情報をまとめた程度の簡単な資料だけでも用意されていれば、誰でもサイトが管理しやすくなります。

サイトがSEO/Webマーケティング面での高効果を発揮している

そしてやはり優秀なWordpressエンジニアが制作したサイトで、一番評価の基準になるのはSEO/Webマーケティング面での機能の提供、効果の高さを発揮するところでしょうか。

ただ、SEO面の評価は非常に難しいんです。

なぜならサイトの構造上に欠陥があるか、そもそもコンテンツにニーズや魅力が無いだけなのか、原因の切り分けが困難であるからです。

たとえばいかに秀逸なWebマーケティング・SEO対策が施されたとしても、誰からも必要と無い情報が集められたサイトでは、アクセスを集めるのは出来ないからです。

コンテンツに自信があるのに、サイトのアクセスが伸びない場合は、サイトのSEO・Webマーケティング施策面に致命的なボトルネックがある可能性があります。

優秀なWordpressエンジニアには、サイト制作スキルに加え、どうしてもSEOやWebマーケティング面での知識やスキルも求められます。

発注者側は制作者にSEO・Webマーケティング面の知識が豊富かどうかは発注先を見極めるべきポイントになるでしょう。

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