今回は、IELTS札幌テストセンターで試験運営責任者を務める小林努(こばやしつとむ)さんへのインタビュー、第1弾! 4名の中では1番直近のジョインとなる小林さんに、チームの雰囲気、働きやすさについて聞いてみました。
◼️ 人生を変える試験、IELTSの実施を担う
ー今はどんなお仕事をしていますか?
小林:IELTSの試験実施の責任者をしています。IELTSとは、私たちIDP:IELTS Australiaを含む3社が共同所有する国際的な英語試験。世界では年間350万人が受験しています。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能を判定できるので、留学や移住時の英語証明に使われています。日本では、大学のAO・推薦入試にも活用されていますね。
試験実施責任者の1番のミッションは、世界スタンダードに沿ってILETS試験を提供し、カスタマーエクスペリエンスを向上させること。世界中で実施されるIELTSは、どこの国にいても同じ試験提供ができるようシステム化されているんです。マニュアルを読み込んで細かいルールを咀嚼し、綿密に準備します。
試験当日は、円滑なオペレーションはもちろん、気持ちよく受験いただけるよう、心を尽くしています。受験者の多くは、進学や留学、海外移住など、次なる人生ステージ目指す人たち。彼らを応援したいとの気持ちで、快適な会場づくり、親切な受験生対応をしています。試験後は回答をスキャンしてオーストラリア本国に送ったり、システムへ入力したりと事務処理がありますね。
ー試験運営責任者というポジションのやりがいはなんでしょう?
小林:これから新たな挑戦する人たちの役に立てることではないでしょうか。進学、留学、海外移住などに使われるIELTSは、いわば「人生を変える試験」。IELTSで目標スコアを獲得するのは、次なる人生ステージへ進むためのチケットになるんです。そんな意義ある試験の運営を担っていることに、やりがいを感じますね。
特に試験運営責任者は、お客様である受験生を1番近い場所で見守ることができます。受験生とお話していると、「スコアが伸びて、あと一歩で留学の夢が叶いそうです」とか「英語教師を目指していて、IELTS勉強する中で真の英語力が身につきました」なんて声を聞くんです。IELTSが受験生の人生にポジティブな変化をもたらしていることを知ると、うれしくなります。
ー試験運営責任者の大変なところはどこですか?
小林:世界的な英語試験、IELTSの実施を一任されているというのは、やりがいであり、責任の重みがありますね。万全の準備をして受験生をお迎えしますが、受験中にパソコンが突然壊れるとか、急病人が出るとか、トラブルが起きる可能性はゼロではありません。無事に試験が終わるまで、緊張感があります。とはいえ、いつでもアドバイスを聞けるベテランの同僚が世界中にいるし、日本チームのみんなも協力的なので、心細いことはありません。
◼️ 細かな仕事術とホスピタリティー精神が活きる
ー試験運営責任者に求められるのはどんな要素でしょうか?
小林:「細部に注意を払って仕事を進める力」と「ホスピタリティー精神」ではないでしょうか。公平性を保ちながら全世界で同じ試験を提供しているIELTSは、とてもシステマチック。決まったオペレーションを忠実に再現することが求められます。英語のマニュアルを読み解いて、わからない部分は本部と確認してクリアにする。試験前後の事務処理をミスなく行う。そんなこまごまとした仕事をていねいにできる方は、適任だと思います。
その一方、試験当日にはホスピタリティー精神も大切です。受験生がベストパフォーマンスを出せるような気配りが求められますね。
ー試験運営というとドライなイメージでしたが、ホスピタリティー精神も大切にされているんですか?
小林:そうなんです。IDP Japanが大事にしているのは、夢に向かってがんばる受験生を応援するスタンス。試験当日は緊張している方が多いので、待合室に音楽を流したり、雑談で気持ちを和らげたりしています。「これまでがんばってきた勉強の成果を、少しでも発揮してほしい!」との親心ですね(笑)
◼️ これからのIDP Japanを一緒に創っていきたい
ー最後に、これからIDP Japanでやりたいことはありますか?
小林:1つ目は、受験機会の拡充です。IELTSは進学や海外への扉を開くすばらしい試験であるものの、大都市と比較すると、地方での実施回数はまだ少ないんです。IDP Japanでは、2020年に札幌のテストセンターをオープンさせ、2021年から業務提携を通じて仙台での試験実施をはじめました。新しく入る方には関西エリアを盛り上げていただき、一緒に全国での受験機会を拡充させたいですね。
2つ目は、IDP Japanを大きくしていくことです。IDPオーストラリア本社は50年以上の歴史がありますが、日本オフィスができたのは、つい2018年のこと。4名の日本メンバーとは「日本はまだまだスタートアップだよね」と言いながら、フットワーク軽く、さまざまなチャレンジを続けています。新しく入る方にもどんどんアイデアを出していただき、一緒に未来のIDP Japanを創っていきたいです!
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