こんにちは。
株式会社Espoirの中山です。
今回のテーマは「一流のプロジェクトマネジメントとは」です。
エンジニアを目指す方にとっての一つの到達目標であるPMですが、一概にどういうPMが一流なのかは定義づけすることは難しいです。
プロダクト開発におけるPMは必ずいますが、時間や予算の限られたプレッシャーをいかに円滑にこなして結果にコミットさせるかをここでお話したいと思います。
将来的にPMになりたい、現在PMをやっているが問題に衝突している、などの方はぜひご一読ください。
PMにおけるスキルセットは膨大
領域は広く必須項目は多種多様
PMとして求められる基準としてPMBOKなどでスキル標準を定めているものはありますが、こちらはあくまで一般的には大規模の開発プロジェクトにおける開発志向であり、抽象的でもあって知識や経験則として最大には活かせないです。
では具体的にはどのようなスキルを基準としているのか。
それは数で言うと10以上の領域、内訳では100以上の※項目があります。
- プロジェクトの計画性
- 契約上のレビュー観点
- 要件定義
- 見積り
- 交渉/外部折衝
- タスクマネジメント
- デザイン
- 設計
- テスト
- 保守
※項目については量を考慮して割愛します
領域の数だけでも相当な量なので項目まで意識するとなると習熟するイメージすらつかないですね。
これらを全てスキルセットとして実務で活かすPMは優秀ではありますが、私の経験上でもそういったPMは1%も満たないです。
目的に合わせた立ち回りスキルを意識しよう
PMの必須要件を全て満たしていることは非常に難しいのは語らずとも明らかですが、ここからは最も重要とされる考え方を教えます。
必要とされるスキルセットから「目的を達成するために必要なスキル」を選んで、誰がやるのかをプロジェクトの一番最初に決めることです。
ゲームで例えるならば、ダンジョンを攻略するときに適正とされるデッキや編成、アシストスキルを想定されるギミックに備えて適宜組みますよね。またその時に必要とされる立ち回りも検証しながら考えますね。
ただ漠然と力任せにゴリ押しで完璧にクリアすることはセンスもなければゲームーオーバーのリスクもあります。
PMも同じで、どのような立ち回りがプロジェクトを効率的に進行管理していくかが正攻法であって最適解でもあります。
指針を明らかにして時には人に頼る
業務をこなして一流のPMとして結果を出していくには自分の強みと弱みを把握して、どのスキルを伸ばしていくかと考えていく必要があります。
まずは領域における得意な項目、苦手な項目、やりたい項目、人に頼りたい項目を明確にするとプロジェクトだけでなく自身のキャリアの指針になります。
PMといえども、一人で全てをこなすことはプロジェクトを成功することにおいて絶対ではありません。
全てを統括していく立場ではありますが、時には人に頼り自身の弱みをカバーしていくことが不可欠なスキルでもあります。
効率と効果を意識したマネジメントをしよう
結果にコミットするにはまずは効率化
現在多くの開発プロジェクトでPMのコストがボトルネックになり、チームが機能していないことがあります。
新規立ち上げ時や既存プロジェクトのブラッシュアップ時などにそのような状況を招かないためには情報共有やマネジメントにおけるコストをどれくらい減らせるかがポイントとなります。
RPAツールやシステム活用におけるDX化など、テクニカルに効率を上げる手法もあったり、人員稼働におけるマネジメントの最適化など方法はいくらでもあります。
どのやり方が最適であるかはPM次第ではありますが、目的や指標が明確化していればその選択は自ずと決断し、采配できます。
Espoirでは、プロジェクトの進行における思考やメソッド、ノウハウなどについても教育コンテンツの一環として伝授していますので、ご興味を持った方はぜひ一度お話しましょう。