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「表現することで人をハッピーにしたい」紆余曲折を経て出会った、新卒1年目でも自由に“表現”できる会社

大学生にとっての就活は、人生の岐路となる大切な時間。そこで求められるのは、自分がどんな仕事に情熱を持てるのか、どんな環境で働きたいのかといった、自身の価値観や目標を明確にすることだと考えています。しかし、多くの学生がその答えを見つけるのに苦労し、諦め、妥協した形での就職を選択してしまうのが現実です。

今回ご紹介する佐藤さんも、当初は広告業界への就職を志望していましたが、途中で自分の本当の目的を見つけ、その新たな軸を基に就職活動を進め、IPGネットワークにて本当にやりたいことを見つけることができました。

今回はそんな佐藤さんへのインタビューを通じて、これから就活を始める方、今就活で悩んでいる方、自分に合った会社を見つけられていない方々が少しでも自分の叶えたいキャリアに近づけるような内容をお届けしていきます。入社間もない佐藤さんだからこそ語れる、リアルなお話をぜひ最後までご覧ください。

佐藤ハンナ/プラットフォーム事業推進部 23卒事業開発

高校卒業後、上智大学短期大学部へ入学。3年次に4年制大学大学へ編入し、2023年3月卒業。新卒でIPGネットワークに入社。プラットフォーム事業推進部配属。

企業のメッセージは誰かを「幸せ」にできるのか?“広告”に魅了された大学生活。

ーーまずは簡単な経歴からお伺いしてもよろしいでしょうか。

上智大学短期大学部を卒業後、3年次より4年制大学へ編入し、新卒で株式会社IPGネットワークに入社しました。所属していたウィンドオーケストラ部でサックスを演奏したり、大学生の時にはアルバイトでビールの売り子をやっていました。

ーー短大から4年制大学への編入という、ちょっと珍しい学歴かと思いますが、ここにはどういった意図があったのでしょうか。

高校在学中、特に「この学問を学びたい!」というはっきりした意志はありませんでした。「その状態で学部を決めて4年制の大学に進学すると、後悔してしまうんじゃないか?」と感じ、広く一般教養を学ぶためにも短大への進学を決意しました。その中でも一番記憶に残っているのが、短大の卒業論文のテーマにも取り上げた「ジェンダー広告の炎上」です。

ジェンダー炎上は多くの場合、適切なリテラシーが成されていない広告媒体によって巻き起こり、ジェンダーと広告の関係性は表裏一体であるといえます。

私自身、女子校出身で「性別にとらわれて物事を考えなきゃいけないのって嫌だな」と漠然と考えていた時期があったり、売り子をやっているときに「なぜ売り子は女の子が多いのか?」といった疑問を持つなど、かなり自分ごと化しやすいテーマでもありました。これがきっかけで広告というものへの見方も変わっていき、より広告に興味が湧いたからこそ、カンヌ国際広告祭での受賞経験があった教授の元で勉強したいと考え、都内の4年制大学に編入しました。

ーー実際にその教授の元ではどのようなことを学んだのでしょうか。

ゼミのテーマが「他人と違うことを考えられるようになる」というもので、不思議なワークショップをたくさん行ってきました。例えば「自分を表現するためのワーク」というものを行ったときは、2人1組でペアを組み、自分たちが自分のことを表現するために「どのような映像作品を作成すれば良いのか?」をひたすら議論して考察し、私のペアは最終的に「自分の容姿を気にしている1人の男性を主人公とした映像作品」を完成させました。

広告をはじめとした映像作品は、見る媒体やタイミング、発信方法、内容など、変数を少し変えるだけでそれを見た人々の感情をハッピーなものにも、そうではないものにも変化させる力があると思っています。ゼミの中でもそういった事例に触れたり、日常生活の中に溢れている広告作品を見る中で、いつしか「企業が出している広告を見て、その広告から発されるメッセージによって誰かを助けられるような状況を作れたら良いな」と考えるようになっていきました。

ーー佐藤さんが好きな広告について教えていただきたいです。

カネボウ社が2020年に放映していた「I HOPE」というCMが好きです。これは1980年にカネボウ社が放映していたCMを現代に合わせてリメイクしたもので、使用されている楽曲は渡辺真知子さんの「唇よ、熱く君を語れ」という、当時使用されていた楽曲のカバーです。40年という時を経て、映像を活用しながら概念を新しく提唱しようとしている様に、初めて見たときはとても感動したのを覚えています。

実際のCM映像はこちら!

“挑戦”と“表現”が就活の軸。そこで出会った変わっている会社。

ーー就職活動はどのくらいのタイミングで始められましたか。

本格的に始めたのは3年生が終わる3月、周りと比べると少し遅い、就活解禁のタイミングでした。自分が本当に「ここだ!」と思う企業で働きたかったので、興味があるとリストアップした企業は50社近く、実際に応募したのが30社、本格的に面接を受けたのは20社ほどでした。

ーーかなりたくさんの企業を見られていたんですね。就活はどのような軸で進めていたのでしょうか。

最初から最後まで変わらなかったのが「成長できる環境で働きたい」という軸で、私の中では成長するためには積極的に挑戦できる環境が必要だと考えていました。もう1つは途中で変わってしまったんですが「広告業界で働きたい」という軸です。やはりゼミで深まった興味関心をより深めていきたいという想いが強くあったので、広告業界を志望していました。

ーーその軸が広告業界から外れていったのはどういった背景があったのでしょうか。

多くの広告代理店や制作会社の説明会や選考を受けるなかで、今の広告業界の実態を考えると、逆に人を悲しませてしまったり、嫌な気持ち、不快な気持ちにさせてしまう広告が生まれてしまうんじゃないかと考えるようになったためです。そこで改めて自身の就活の軸を見直したときに、本当にやりたいのは「広告」ではなく、「何かを表現して人をハッピーにさせること」だったんじゃないかと思い至り、そのタイミングで広告以外の業界も視野に入れて就活を進めるようにしました。

ーーずっと志望していた広告ではない業界への就活にシフトされ、そこからIPGネットワークの選考へと進んでいったのはどういったきっかけだったのでしょうか。

IPGネットワークの存在を知ったのはWantedlyを使い始めるようになってからです。就活を始めた当初はマイナビやリクナビを使用していましたが、就活の軸を「成長」と「表現することで幸せにすること」の2つに絞った際、スタートアップやベンチャー企業の方が軸により近いと感じ、Wantedly1本に絞った就活を進めていきました。

Wantedlyで大量に企業を見ている中で「変わってるなあ」と感じたのがIPGネットワーク。上場企業が母体にありつつ、社員数は一桁台のスタートアップとして働く環境があり、「大手の安定性」と「ベンチャーの裁量」をいいとこ取りできる点に最初は魅力を感じました。そこからさらに情報収集を進めていくと、母体の会社であるインプレスグループが保有している大量のコンテンツをIPGネットワークが活用し、新しい表現に挑戦できることへワクワクを感じ、本格的に選考へと進んでいきました。

変わり者には軸がある。IPGネットワークで目指す、好きなもので溢れる幸せな社会。

ーーIPGネットワークの面接はどのような印象でしたか。

他の会社の選考とは異なり、形式的な面接ではなく、「自分が何をしたいのか?」を中心に深く質問していただいた記憶があります。また、面接の中で私ができていないことや足りていない部分をズバズバとおっしゃっていただき、この短い時間の中でも自分と向き合おうとしてくれているんだなということを強く実感しました。「どんなコンテンツが好きですか?」や「仕事を通じて何を成し遂げたいですか?」といった他社では聞かれないような質問が多く、全く正確に答えられた自信がありませんでした。「絶対に落ちたな...」とショックを受けていたんですが、結果的に内定をいただけてびっくりしたのを今でも覚えています。

ーー佐藤さんの中で何がIPGネットワークとマッチしていると感じていますか。

自分で言うのは少し恥ずかしいのですが、変わり者なところなのかなと考えています。私が配属されたプラットフォーム事業部で働いているお三方も、それぞれの素敵な「色」を持っていると思います。周りの人が好きになっているものを好きになれない天邪鬼さとか、周りの人があまり認知していないものが好きだったりとか、そういう人にはとても働きやすい環境だなと感じています。

これは私の解釈ですが、周りがどうだって話ではなく、自分自身に軸を持てていると自由な表現がしやすくなると思いますし、軸が強いと自由に付き纏う責任に対しても自覚を持って仕事に向き合えるんだろうなと。自由さと責任とのバランスを取るためにも、しっかりと自分が何を好きなのかを自覚できること。この感覚を持っている人はIPGネットワークという環境にマッチするんじゃないでしょうか。

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ーーここから本格的にIPGネットワークで働いていくことになると思いますが、どんなことにチャレンジしたいとお考えでしょうか。

長期的なキャリアについて深く考えられていないので、考えが及ぶ範囲でのお話になってしまいますが、まずは自分の好きな作品の魅力を「pTa . shop(ピーティーエー・ショップ)」というサービスを通じて世の中に広めていきたいなと考えています。

pTa.shopとは、出版社が作ったコンテンツを「紙媒体」や「デジタル」だけではなく、「Tシャツ」という形で2次利用していこうという試みから始まったTシャツモールです。IPGネットワークに入社した暁には、この事業で、好きなコンテンツを使って自由に表現することができます。例えば、私は『ポーの一族』という1970年代に発売された漫画がとても好きで、1から商品化に携わり、どうにか販売できるところまで行ければ嬉しいなと感じます。

もしそれが実現したら、次は誰かが好きな作品を募り、どんな商品があったら良いのかをみんなで考え、そこで商品化の声が大きいものを販売できるようなプラットフォームへしていければ良い。お金が生まれるのかどうかまではまだ考えついていませんが、やはり自分が好きな作品で、自分が欲しいと思った商品が手に届くと、それだけでも誰かを幸せにすることはできるんじゃないかと思うんです。まだまだ解像度が粗いんですが、私が表現するだけではなく、誰かの表現までサポートできるようになれると夢があるなあと感じています。

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