Interview #6 ひな(筑波大学卒|福祉・教育事業会社勤務)
Interviewer いけちゃん
秋田大学医学部に通いながらコエルワでインターン中。まなび場に参加してくれたみなさんにインタビューしていきます!
まなび場では「障害」に関するワークショップも行い、現在は特別支援教育に関わる仕事をしているひなに、学び場に関する6の質問を聞いてみました!大学を卒業し、新社会人となったばかりのひなの声をお聞きください\(^o^)/
ひなにとってまなび場とは?
-ひな、よろしくお願いします!まず始めに、ひなにとってまなび場はどんな場所?
「本当の私と本当のあなたに出会える場所」かな。
-なるほど。それってどういう意味?
自分が「持っているもの」とか「やりたいこと」に関してまなび場の学生や社会人と考える機会が自然とあったんだけど、それを問われて考えていく中で自分への理解が上がった感じがしたんだよね。結構しんどかったけど!(笑)
-なるほど、そういうことか!それって、どんなふうに?
まなび場で一緒に過ごしていくうちにふと自分の素直なところを見せられたりして、自分ってこんなこと考えてたんだって気づけたり。それは自分だけじゃなく他の学生も一緒で、素直なところとか意外な一面を見せてくれたときは嬉しかったなあ。
ーそういう意味で「本当の私と本当のあなた」っていうことなんだね。
なぜまなび場へ?
-ひなはなぜまなび場に参加しようと思ったの?
はじめは北海道で活動できるのが単純に楽しそうだなって申し込んだ。(笑)
でも私はもともと地方出身で、地方と都会部の教育の格差に関心があったんだよね。
-ひなが思う格差って?
ざっくり言うと「得られる情報と選択肢の差」かな。
私の育った街には塾も習い事もなくて...。それと、知っている職業といえば家族や先生くらい。
でも私には勉強を後押ししてくれる先生がいて、それは自分にとってはすごくよかったんだよね。
-そうか。都会で得られる情報や選択肢のことはどこかで知ったの?
大学だね。大学に入って都市部出身の同級生に聞いたら、塾・習い事・留学とかのいろんな経験をしていて衝撃的だった。(笑) 私もいろんな選択肢とか経験したかったなあってそのとき思ったんだよね。
-そうだったんだね。環境としては、まなび場に来ている北海道の生徒と似ているところがあったのかもしれないね。
まなび場のワークショップで「つながる装置」を作っているようす。
まなび場で印象的だった体験は?
-そんなひなの中で、まなび場で印象的だった体験はある?
うん、あるある!
難関大に行きたいと思っている高校生の子のことかな。
-どんなエピソードだったの?
その子本人は難関大に行きたいと考えていたんだけど、親や先生からは「現実的には厳しいよ」って言われていたみたい。私はその子がいまどんなふうに頑張っているのかを話で聞いただけだったんだけど、実際に頑張っている姿も短期間だけど見ていたんだよね。
それで、その子には応援してくれる誰かの存在が必要だなって思って。だから最後に応援の気持ちも込めてその子にメッセージを届けて、そしたらお互い感極まって泣いてた。(笑)
-そうか、応援することができたんだね。
うん。でもそんなふうに、先生でも家族でも友達でもない人から信じて応援してもらえる非日常的な経験は大切だなって思ってるんだよね。私はまなび場の社会人の方から同じような体験を受けて、頑張ろうって思えた!
ひなが上士幌町の高校生たちと話しているようす。
まなび場で何を得た?
ーひながまなび場で得られたと思うことってどんなこと?
生徒たちにとって、悩みや思っていることを一緒に考えたりしてくれる非日常的な関わりをする人の存在もすごく大切なんだなって思えたことかな!「ナナメの関係」と言ってもいいかもしれない。
「地方と都市部の教育の差」(得られる情報と選択肢の幅が狭いこと)について考えるのも大事だと思っていたんだけど、自分はそんな存在になれたらいいなって感じた。
それと地方で教育に携わって頑張っている大人の存在も知って、地方での教育についてすこしワクワクしてきたんだよね。
ーそうなんだね。まなび場では、北海道の現地で教育に関わっている人とも実際に会って話したりもできるからね。
まなび場での経験が、どう生活に活きている?
ーそんなまなび場での経験が、ひなの日常生活に活きてるなって思うことはある?
うん。私はいま特別支援教育に関わる仕事をしていて、まなび場で得た「ナナメの関係」を今の生徒たちに届けたいなって思いながら関わるようにしているんだよね。だんだんと自然にできるようになってきていて、それはすごい良かったと思ってる。
ーなるほど。他にもある?
あとは、まなび場って生徒のことや生徒の体験をたくさん考えるじゃん?
だから日常生活でも「これってなんだろう?」と考えたいことを書き留めておいて、考える習慣が少しずつできてきている気がするなあ。
ーそうなんだ!「考える」に関しては俺も同じかも。日常の中で何かを考える回数は増えてきている気がするな。
どんな人にすすめたい?
ーでは最後に、どんな人にまなび場をすすめたい?
愛と勇気がある人かな!
ー愛と勇気、わかりました!ひな、ありがとう!
Interviewer いけちゃんより
他の参加者の声にもあったけど、まなび場では大学のことや大学受験のことをあまり知らない生徒もいるんだな、と感じることは僕もありました。だから、大学で学ぶことや体験できることを伝えていくことも生徒たちの「セカイを拡げる」大きな体験だと思います。ただ一方で、希望の進路や希望の学校に行くことの「厳しさや生の声」を伝えることも、僕ら大学生が生徒にできる「セカイを拡げる」体験のひとつなのかな、とも思いました。
そんな体験を、ひなのように愛と勇気を持って接し「頑張れ」と一言いえる存在となって彼らに届けられたらと思いました!
改めて、ひな、インタビューありがとう!今いる場所でも、いろんな体験を生徒に届けてくださいな!社会人1年生、頑張れ!