皆さんはどんな元旦を迎えましたか?
僕は大晦日をビジネスホテルで過ごし、年を越した1月1日は五右衛門の据付工事でスタートしました!
正月、お盆、GWにお仕事が入るのは設備屋の宿命。
ありがたいことです。
幸い東京から1時間ちょっとで来られる現場なので、2週間ほどの工事期間もスタッフと交代で上手く休みを取りながらやってます。
ここ数年では一番長丁場の今回の現場、せっかくなので各工程を順を追って説明してみます。
プレ工事
既存の排水処理設備を撤去し新しく五右衛門を設置するのですが、撤去せずに残し、用途変更するタンクが一基あります。
元々生物処理用の槽だったものを、油水分離用のタンクに転用する計画です。
なのでプレ工事として3日間、改造工事を実施しました。
生物処理槽は担体と呼ばれる微生物用の住まいがびっしり入っているので、まずそれを取り除き、次に思いの外大量の汚泥を除去するために急遽バキューム車を呼びと、清掃工程がかなり骨の折れる作業でした。
油水分離槽の機能を高めるためのアクリル板を取り付けて工事完了。
本工事に向かいます。
撤去と搬入据付
本工事はまず撤去から始まります。
撤去するタンクと残すタンクを区別し、撤去するタンクは残液を丁寧に抜き、配管と配線を事前に撤去します。
大きなタンクは重量屋さんに協力してもらい、クレーン車で吊り上げて撤去です。
撤去したタンクを産廃業者さんに引き取ってもらいやすいように細かく解体し、撤去は完了です。
続いて、古いタンクを撤去して更地になった部分に、新しいタンクを設置してゆきます。
置く位置、向き、傾きに注意しながら正しい位置にタンクを置けば、固定用のアンカーボルトを打ちます。
重量のある大きなタンクを、クレーン車を使って微調整してゆく様子は、これぞプロの仕事って感じです。
配管工事と配線工事
タンクの据付が終わると、見た目的にはもうほぼ工事が終わったような感じがします。
でも実際の運転はまだしばらく先です。
汚い水をタンクに送る配管、処理したキレイな水を放流するための配管、薬品注入用の配管、様々な配管を丁寧に施工してゆきます。
この工事は4~5日かかります。
そしてこの配管工事の合間を縫って、配線工事(電気工事)も同時並行で進めます。
新しいタンクを据え付け、配管配線が全てつながり、実際に運転を開始するときはちょっとした感動とドキドキ感が味わえます。
何十、何百もの五右衛門も設置してきましたが、このドキドキは今なお新鮮です。
試運転
運転が全てスムーズにゆくかを確認し、動きが悪いところがあれば修正します。
それが終われば、設備ユーザーの担当者の方に操作指導を行います。
ここもまた非常に重要な行程で、教えることもい~っぱいあるので、めちゃ時間がかかります。
一旦2~3日かけて操作指導しますが、その先も電話対応したり、ちょこちょこ訪問したりここにはしっかり労力をかけないといけません。
使い方を理解していただき、良い状態で長く付き合ってもらわないと、満足度が上がらないからです。
年末年始を跨いだ大工事でしたが、無事に通常運転が開始し、質の高い排水処理を続けていってもらえれば良いですね。
ぽっかり空いてしまったお正月の家族サービスは、少し時期をずらして行おうと思います。