はじめに
ゴルフは紳士、淑女のたしなみ。
紳士、淑女が集まる場所だけに、そこにはその世界にしか存在しないしきたりがあります。
そのしきたりを知らずに足を踏み込んだ者は住民からの厳しい洗礼を受けることなり、生きて帰れなくなってしまう、または二度と足を踏み入れようとは思わなくなってしまいます。
そんな悲劇を引き起こさないためにも、これからゴルフを始めようというプレ紳士諸兄、レッスンに通い始めたばかりですというプレ淑女諸姉、まずはこのストーリーで会話集を勉強してから足を踏み入れると良いでしょう。
日常会話ではこんなこと言わないよね、こんな言い回しあるんだー、というものが続々と出てきます。
しっかり予習して紳士、淑女の仲間入りを目指しましょう。
それではさっそく行ってみましょう!
CASE1:プレー日一週間前
ゴルフ場で集合するまでに、当日一緒に回るメンバーと探り合いが始まります。
そのメンバーからはきっとこのような質問が投げかけられます。
「〇〇さんはどれくらいで回られるんですか?(スコア的な意味で)」
そんな時にはこう言い放ちましょう。
「そうですね。普段は2時間ちょっとで回ります。(時間で答える荒業!)」
この一言で、上手な人は実際のスコアを伝えてイヤミだと受け取られる、下手な人は実際のスコアを伝えるのが恥ずかしい、これらのリスクを回避することが出来ます。
CASE2:プレー当日スタート前
そして今日はいよいよプレー当日です。
お気に入りのウェアに身を包み、日焼け止めやサングラスなどの小物もばっちりです。
マスター室前やカート回りで、今日同伴するメンバーに元気良く挨拶します。
「今日は一日よろしくお願いします!足を引っ張りすぎて〇〇さんの足が伸びちゃわないよう頑張ります!」
これです。
下手なので迷惑かけちゃわないかしら、と心配しているあなた。
これだけ言っておけば何も怖いものはありません。
CASE3:プレー中(1番ホール終了時)
同伴者の足をしっかり伸ばすぞ宣言した後、さぁプレーボールです。
1番ホールPAR4、あちこち行きながらもなんとか4打でグリーンに乗せることが出来ました。いわゆる4オンです。
苦手のパッティング。
2パットで行きたかったのですが、惜しくも外れ結果3パット。
4打で上がりたいホールを4オン3パットの7打でホールアウト、トリプルボギーです。
同伴者にはあなたのスコアを申告しなければいけません。
そこであなたはこう高らかに宣言します。
「私、4年3組の7点(打ではなく点を使います)、トリプルボギーです!」
それだけ言っておけば、同伴者からは「こいつわかってるな」「お、なかなかやるやんけ」と仲間に入れてもらえそうな、生温かい空気が流れます。
CASE4:プレー中(各所で起こる事件に対して)
挨拶、1番ホールを無難に立ち上がり、あとは自分らしくプレーするだけです。
舌も滑らかになったところで、同伴者のハプニングに対していちいち反応し、適切なコメントを投げかけましょう。
Aさんのティーショットがカート道に跳ねて、大きく前進しました。
ここですかさず「Aさん、高速道路ですね!料金はちゃんと払ってくださいよ!」
Bさんのティーショットはテンプラ(想定よりはるかに高く上がってしまうミスショット)でした。
そんな時はこう慰めます「Bさん、大丈夫です!カラッと上がり(揚がり?)ましたがテンプラに曲がりなしです!」
あなたの組は和気あいあいとした楽しい空気に満ち溢れ、親睦の目的は達成です。
CASE5:ホールアウト後
18番ホールを無事に完走した4名は、お互いのプレーを称え合い、一日の時間を共有出来たことに感謝を述べ合います。
マスター室まで引き上げ、クラブの本数や入れ間違いがないかを確認し、改めて最後のお礼を伝えます。
ここでもひとひねり入れておきます。
「今日は本当にありがとうございました。皆さんと19番ホールまでお付合いしたかったのですが、子供の宿題を見る約束をしているので今日はこれにて失礼します。」
ここで使われる19番ホールの意味には諸説あり、食事だったり、本当にゴルフのプレーが続いたり、良い子の皆さんにはまだ早いオトナのお付合いだったり…。
これからの長いゴルフ人生、あなたなりの19番ホールを見つけていただければと存じます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ここに書いてあることは、少~しだけデフォルメされた大げさな表現ですので、このままやれば間違いなくウザがられます。
でもゴルファーを続けてゆけばきっと、「ほんまに言う人いるんや!」「違和感なく自分も使うようになりました」を感じていただけるはずです。
この記事があなたのゴルフライフを豊かにすることを祈りつつ、まとめとさせていただきます。
中級編、上級編があるかどうかはわかりませんが、お楽しみに!