こんにちは、karakuri高橋です。今日は世界的カンファレンスであるWebSummitへkarakuriがサービスInsight Search Engine(ISE)を出展して何を得たのか?振り返りたいと思います。なお、本記事はWebSummitについて触れている記事の4記事目となります。
まだ1記事目『karakuriの海外挑戦【WebSummit編】①いざWebSummit開催地リスボンへ』、2記事目『karakuriの海外挑戦【WebSummit編】②WebSummit出展当日の様子』、3記事目『karakuriの海外挑戦【WebSummit編】③度肝を抜かれるWebSummitのスケール』が未読の方は1・2・3本目の記事も併せてご覧頂けたら嬉しいです。
・なぜkarakuriはWebSummitへチャレンジしたのか?
繰り返しになりますがkarakuriは2016年に創業したスタートアップ企業です。企業年齢の若さや財務状態、当時の日本国内の認知度を考えると世界的カンファレンスであるWebSummit出展へのチャレンジは我々のような創業間もない規模のスタートアップとしては一般的に”無茶”なことと捉えられるかもしれません。
事実、当社がWebSummitへチャレンジすることを伝えたところ、出展前の反応は決して良いも反応ばかりではありませんでした。
しかし、私たちはWebSummitへのチャレンジがkarakuri世界進出の礎となること(是が非でも礎にしてやるんだ!という決意)、WebSummit出展経験を有益なものへ昇華できるかどうかは出展後の自分たちのアクション次第(費用対効果も自分次第)と考えていました。その考えは今でも変わっていません。
・karakuriのWebSummit出展の目的
karakuriのWebSummit出展の目的を改めてまとめておきます。主な目的は以下3点です。
①海外でのテストマーケティング
karakuriは創業当初から「国内だけでなく海外でも展開する事業を行うこと」を共通意思としています。karakuriのサービスであるInsight Search Engine(ISE)も世界で通用するサービスであるという前提で開発・提供を行っています。しかしながら、海外のWebメディアの反応やWebサービスに目の肥えた海外のマーケッターなどの忌憚ないレスポンスを得るためには海外へ出展するということが最短距離でした。
②海外からの投資/支援者の獲得
海外進出にはもちろん多額のキャッシュが必要不可欠です。具体的にはISEの世界拡販に伴う多言語化対応のためエンジニアの追加開発や現地法人の設立、現地メンバーの採用など行うべきことは山ほどあります。そのため、海外VCからの投資の獲得や海外での支援者(金銭以外に採用や拡販協力など)の獲得の必要性が高いと考えています。
③海外Webメディアとの提携
karakuriのサービスであるInsight Search Engine(ISE)はWebメディア様にご利用頂くWebサービスです。世界で展開するためには当然、海外(外国語)のWebメディア様に導入・ご利用いただくことになります。そのため、karakuriはWebSummitへ参加している海外Webメディアへアプローチを行いたいと考えていました。
・karakuriのWebSummitでのアクション結果
karakuriは今回のWebSummitを通じて以下のアプローチを行いました。
karakuriのアプローチ実績
Investor、 Accelerator、Media 合計約500名へアプローチ(手法は出展ブースでの繋がりおよび参加者専用アプリ経由)
その結果、以下のような結果となりました。
karakuriのアプローチ結果
(商談実績)
Investor 7件
Accelerator 5件
Publisher 13件(見込み客)
まず、アプリ経由ではkarakuriの英語コーポレートサイトおよび英語サービスサイトの情報へアクセスが可能であり、開催期間中に海外メディアからメールの問い合わせを獲得できました。本記事執筆中の4月時点では新型コロナウィルスの影響で進捗が遅れていますが現在進行形で海外Webメディアとの導入調整は進めています。
また、出展ブースで接触した来場者ISEに対する感触はたいへん良いものでした。
投資の獲得に関してはkarakuriはALPHA枠で参加しましたが、インベスターは基本的に投資回収見通しの高いBETAかGROWTHを投資対象と考えておりkarakuriのようないわばシード期のスタートアップは現時点で投資対象とは考えていない、と⾔われることが多く実現には至りませんでした。
ただ、現地で接触したアクセラレータと後日オンラインミーティングを行い(当社採用はしませんでしたが)欧州進出のフォローアッププログラムの提案も受けることができました。
・karakuriのWebSummit後の世界展開アクション
既述の通りWebSummitを通じてその場で投資が決まるなどのセンセーショナルな結果を得ることはできませんでしたが、この記事を執筆している4月現在WebSummitをきっかけとしてつながった海外WebメディアとISEの導入について調整しています。
また、別の記事でご紹介しますが、2020年に入り英国のメディアとの商談ならびにISE導入の調整も同時並行で現在では進めており、WebSummitで得た海外の方との折衝経験やISE評価への自信が結びついています。
WebSummit出展で満足し終えるのではなく、私たちは今後さらに海外進出を加速していきます。
ここまでがWebSummitの振り返りです。
次回はWebSummit以降も現在進行形で進めている海外進出の流れについてご紹介したいと思います。
なお、karakuriはWebSummitへ出展したサービスでもあるInsight Search Engine(ISE)のサービス性向上へ日々励んでいます。karakuriは一緒にISEを育てて世界へ挑んでいただけるエンジニアさんを心から求めています。
この記事を読んでいただいて少しでも興味を持っていただけた方はぜひお気軽に応募ください。まずは雑談ベースからのWebミーティングでもぜんぜんOKです!ご連絡お待ちしています。
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