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「視座は高く、やることは泥臭く」元マッキンゼーのプロダクトオーナーが語るRevCommのこれから

こんにちは、RevComm(レブコム)採用担当です。こちらの記事では、当社で働くメンバーの人となりや、仕事への思いを赤裸々に綴ったインタビューをお届けしています。

今回紹介するのは、シンガポールに住みながら、プロダクトオーナー(以下、PO)を担当する重城 聡美(じゅうじょう さとみ)です。新卒でマッキンゼー・アンド・カンパニーのコンサルタントとして従事し、その後、Google本社において、前例の少ない日本出身のGlobal Product Leadに挑戦。外資系企業でプロダクトマネージャーを経験した後、RevCommに入社しました。

「視座高く、ビッグピクチャーを追い続けたい」と語る重城。入社した経緯、POという役職へのこだわり、これからの挑戦について聞きました。

Googleで見つけた、ビジネスを加速させるヒント

ーーRevCommに入社する以前の経歴を教えてください。

ビジネスに初めて興味を持ったのは大学生の頃でした。大学・大学院では精密機械工学専攻で研究をするかたわら、大手の家電量販店で白物家電の売り子をしていました。

売上につながる商品の打ち出し方や、提案の仕方を分析して真似ていくと、弱気で口下手な自分でも、一定数は売れるようになるのが面白くて。平日は授業後、他店の販売員を観察しにいって、学んだことを週末の売り場で試すのを繰り返した結果、数ヶ月で売上10倍を達成しました。

大学院まで進学したタイミングで進路について考えはじめ。新しいことを幅広く勉強したり、多方面の人に関わるのが好きなので、技術畑よりもビジネスを成長させたり、専門性の高い人たちを支援できる役回りが合うと思い、マッキンゼーに入社しました。

コンサルタントとしての日々は学びの連続で、この上なく楽しかったです。関わるプロジェクトは、クライアントの成長戦略や中計策定、M&A後の組織設計、海外展開のパートナー検討など、複雑で難易度の高いものばかり。数ヶ月ごとに、お題が変わるので、その度に大量の情報をキャッチアップして、筋道の決まっていないプロジェクトの課題を設定して、アウトプットを出していくことの繰り返しでした。

ーーすごい4年間ですね。

その後、フランス・シンガポールにMBA留学をして自分のキャリアを見直したことを機に、Googleで仕事を始めました。入社時はプリセールスのような役割で、地域向けに新製品をローンチしたり、同時に上がってくる様々な課題を本社にフィードバックしたりしていました。

プロダクトの導入を成功させると、地域の顧客のユースケースや課題の優先順位を整理して、本社のプロダクトの方向性を決める会議にAPAC(アジア太平洋)観点での意見を出したりする機会が増えました。そして、Global Product Leadという、担当するプロダクトにおける、ビジネス面での責任を持つ役職が空いたタイミングで、アメリカに呼ばれることになりました。

ーーGoogleで働く中で、印象的だったことを教えてください。

Googleでは幅広い職種の人と働きました。入社当初は各営業の商談に同席したり、代理店営業の方に向けて勉強会を開催したり。本社に行ってからは、MRD(市場要件ドキュメント) を書いたり、データ分析したり。それまで馴染みが薄かった、欧米のお客様やパートナーに会いにいきながら、エンジニア、デザイナー、プロダクトマネージャーとの協業が増えました。

そこで印象的だったのは、同じプロダクトに関わっていても、役割や立場によって見えている景色が全然違うということです。理解しているようで、お互いのことをあまり理解してなく、テック側が「営業はプロダクトの価値をわかっていない」と思っていたり、その逆もありました。結局、前提の認識の違いや、温度感のズレが、衝突の主要因になっていたんです。逆に言えば、それを解決することでプロダクトを発展させ、ビジネスを加速させる役割には意味があると腹落ちしました。

その後、プロダクト開発のライフサイクルに責任を持ちたいと思い、Googleを退社してシンガポールに移住した時も、外資系企業のアジア地域担当プロダクトマネージャーとして、エンジニアやデザイナーとスクラム開発チームで働く経験を積んでいます。

プロダクトへの共感と、理想の働き方が転職の決め手


ーー重城さんがRevCommに入社した理由を教えてください。

一番大きかったのは、主要プロダクトの『MiiTel(ミーテル)』が、先ほどお話した「関わる人たちの前提と温度感を揃える」ことができるものだと思ったからです。

お客様と交わされた会話をブラックボックスにせず、オープンに共有することで、直接話していないメンバーの認識も揃えられるし、温度感も伝わりやすくなります。その重要性を自身の経験を通じて感じていたので、これはすごいプロダクトだと共感しました。

また、シンガポールにいながら子育てと両立して働ける場所がRevCommだった、という理由もあります。前職までの経験を生かして、チーム横断での意思決定やチームマネジメントをする仕事を希望していましたが、社内のステークホルダーとの密な関わり合いが大切なため、遠隔勤務では前例がなく断られることもありました。そんな中でRevCommは、フルリモート、フルフレックスの環境での勤務が既に定着していたので、それだったら挑戦したいと、入社を決断しました。

(参考)当社の働き方について、日経新聞にも取材いただきました:
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0955J0Z00C21A4000000/

ーー実際に子育てされながら、遠隔で働かれてみていかがですか?

あまり知られていないですが、RevCommには子育てをされている社員の方が多いんです。私自身も、MTG中に子供が急に部屋に入ってきて画面に映り込んだり、ミュートにして子供をあやしたり(笑)。お互いの事情を理解できるから、変に気にする必要もなくて、ストレスなく働けていますね。

精度の高い意思決定を支える一次情報

ーー現在はPOとして働かれていますが、特にこだわられていることを教えてください。

POというのは、プロダクトに関わる各チームの連携を強め、全体のバランスを見ながら方針を意思決定し、ビジネスを加速させていく役割です。セールス、CSなどの各チームが立ち上がり、分業体制が出来てきたタイミングだからこそ、いかに精度の高い意思決定に辿り着くかが成果の分かれ目です。

色々なチームと協力しながら、方向性を模索する中で、人間誰しもが持っている無意識のバイアス(Unconcious bias)が、時に、意思決定の精度を邪魔します。例えば、お客様がセールスやCSに要望を伝えるとします。そして、それを担当者が、自分なりに解釈してPOに伝える。すると、この時点で担当者のバイアスがかかった情報が届くことになります。

もし、その担当者が要望の温度感やニュアンスを捉え違えてしまうと、本来の課題を捉えることなく開発が行われて、結果、お客様に満足してもらえないものが出来上がるリスクが高まります。POとしては、このバイアスをなるべく排除して、解像度高く課題を捉えることが必要不可欠です。

そのために最も大切なのは、手間を惜しまずに一次情報に触れることだと考えています。データで客観的に分析したり、お客様に会いに行ったりすることは当然。それ以外に、毎日のように、自社のセールスやCSがお客様と会話している動画を見たり、電話対応の音声を聞き直したりしています。機能要望のリクエスト一つをとっても、文章と動画では得られる情報の鮮度が違うんです。

ーー重城さん自身の今後についてはどう考えられていますか?

キャリアを通じて職種の専門性がないことに引目を感じていましたが、国籍も職種も多種多様な人と働く経験を繰り返してきたからこそ、実は、ジェネラリストというスペシャリティが磨かれてきたんじゃないかと思うようになりました。今後はこのスペシャルティをさらに高め、組織を成長させる役回りを担いたいと思っています。

現状に満足しない、青臭い組織でいたい

ーー重城さんが感じている、RevCommの今後のチャレンジを教えてください。

そうですね。『MiiTel』はプロダクトとして改善を繰り返し、益々進化しています。仕組みや体制も整って、お客様に安心して使っていただけるようにもなりました。しかし、その状態に満足はしていません。お客様の数が増え多様化している要望に応えられるようなチームを作っていきたいです。

また、オンライン商談に特化した『MiiTel Live(ミーテルライブ)』も素晴らしいプロダクトとして成長させたいです。「コミュニケーションを再発明し、人が人を想う社会を創る」というミッションに向けて、RevCommのプロダクトがあって当たり前な世界を想像しながら、更なる加速を目指していきたいですね。

ーーその未来を、どんな仲間と迎えたいですか?

視座は高く。ビッグピクチャーを描きながら、目の前にある課題に対して、泥臭く試行錯誤を続けられる人。うまくいくか分からないことだらけの環境で、失敗を恐れずに挑戦することで、組織としても個人としても学習することを楽しめる人が理想です。

やっぱりRevCommは、大きなことを語りながら、それをどう実現するかを考え続けていく青臭い組織でいたいんです。仕組みや体制が整いつつある今だからこそ、良質なチャレンジに挑み続け、理想を追い求めていきたいと思います。

[執筆・編集] 佐藤史紹 [撮影] 永見亜弓

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