anyは2016年に設立以来、サッカーの動画メディア運営やマンガアプリを経て、2018年7月に社内の情報共有ツール「Qast」のβ版をリリース。2019年に正式版をリリースし、現在では1,000社以上で導入されています。
【any社員インタビュー】
anyのこと、社員の雰囲気を知っていただくために、この度社員インタビューを公開させていただくことになりました!
第1回目は、代表吉田に創業ストーリーや苦労された経験などについて聞いてみました。
▼プロフィール
吉田和史(Kazufumi Yoshida) / any株式会社 代表取締役
福岡出身、西南学院大学卒業後、サッカー部のコーチに進められIT業界に飛び込むことに。
株式会社アイモバイルで法人営業、グッディア株式会社でアプリ企画〜ディレクターを行い、2016年にany株式会社を設立。
趣味は子供と遊ぶこと。
『起業するとは思いもしなかった会社員時代』
そう語る吉田だが、会社員としてはどんなことをしてきたのか。
吉田:もともと大学までサッカーしかしてこなかった生粋のサッカー少年だったので、大学で引退をした時にサッカーに変わるくらいのモチベーションで仕事をしたいと思っていました。
大学卒業後、高校サッカーのコーチに進路について相談したところ、「これからの時代を考えたらIT業界に行くべきだ」と言われ、特にやりたいことも決まってなかったのでそのままIT業界の会社に応募しました。そこでご縁があったのが、アイモバイルです。国内最大級のアドネットワークでメディア向けの法人営業を行ました。当時の営業手法はテレアポ→商談⇒受注後のフォローという、みなさんが想像しやすい”ザ・営業”です。
しだいに数をこなすテレアポを行っていく中で、効率を良くしたいと思い、会社の公式ブログを始めてみたり、セミナーを開催したりして、インバウンドでのリード獲得をしていきました。
今考えれば、これはいわゆる「B2Bマーケティング」だったんだなと。
「20代のうちはとにかくなんでもやってみて、自分が本当にやりたいことができた時に実現できるようにしたい」と考えていたので当時マーケティング部門はなかったのですが、自ら進んでマーケティングも挑戦してやってました。
0→1で人を巻き込んで新しいことを始める難しさ、軌道に乗せるまでの大変さを知ることができました。
次に営業以外のことにも挑戦したいと思い、ゲームアプリ開発会社のグッディアにディレクターとして入社しました。
とてもアクティブな会社で、多い時には新作アプリを月間20本リリースしている時もありました。
アプリの企画〜開発のディレクション〜マーケティング〜マネタイズを行い、モノを作る過程での着眼点やアイデアの捻り出し方、デザイナーやエンジニアとのコミュニケーションの取り方等を身につけることができました。
ゲームアプリ事業だけではなく、Webメディア事業の立ち上げも行っておりました。
転職から2年ほど経ち、再び新しいことに挑戦したいっという気持ちが再熱してしまいまして・・・
その時に
◉新たな職場を探すか(転職)・・・
◉社内ベンチャーで新しいことに挑戦するか・・・
と考えていた時に、「ネームバリューがない中で、自分でゼロから新しい事業を作るのが一番難しく、実力がつくのではないか」と思い、起業するという選択をしました。
『事業がない時が一番の苦悩』
もともと行動しながら考えるタイプで、起業しようと決意したのも実際に起業する2〜3ヶ月前に思いついたそう。実際に起業してからの苦悩を聞いてみた。
吉田:会社員時代に培ったメディアやアプリの運営ノウハウを活かして、創業当初は「サッカーの動画メディア」や「マンガアプリ」の運営をしていたのですが、最初の1年はとにかくお金がなく、来月会社を存続していられるかという危機が何度もありました。エンタメコンテンツは浮き沈みが激しく、やり続けてもサービスや会社が拡大していく気がしなかった。自分にその才能がないことも悟り始めてました。
そこで長期的に使ってもらえる、世の中の定番となるようなサービスを作りたいと思うようになりました。
お金がなかった時はもちろん大変ですが、「何をやるか、事業が決まっていない=事業がない時」が実は一番辛かったですね。
毎日毎日アイデアを出し、このアイデアが正しいのか、時間の使い方はあっているのか、と自分に説いていました。今となっては相談できる仲間がいますが、構想段階では1人だったので、全て自分で解決しなければいけなかったのも辛かった。
『リリースから1年半マーケティング〜セールス〜CSを担当』
創業期の苦悩を乗り越え、現在anyでは、社内の情報共有ツール「Qast」を開発・運営をしています。
「Qast」開発までの着想〜現在のお仕事について聞いてみた。
(※詳しくはリリースから1年半、マーケ→営業→カスタマーサクセスを一人でやってわかった7つのコトもご覧ください)
吉田:「Qast」への着想のきっかけは、まずは自分が当事者として感じる課題でないと、信念を持ってサービス作りができないと考えていたので、これまでの経験で少しでも課題に感じたことをリストアップしていきました。
その中で、自分が得意なのはtoCではなくtoBで顧客としっかり向き合うことだなと。
そこから自分が会社員時代に感じた社内での課題にフォーカスしていきました。
前職で従業員が30人から150人に増えた時に何度も同じ質問が発生したり、チームによってかなり知識に差があったりしたので、ここは解決しがいがありそうだと思いました。
実際にヒアリングしてみると、多くの企業で解決されていない課題だということがわかりました。
市場は広い上、未だ解決されていない大きな社内の課題・・・「これだ!!」と思いましたね。
2018年のβ版リリースから1年半、マーケティング〜セールス〜カスタマーサクセス、PM、資金調達、採用、コーポレート周りを1人で担当してました。(というより、そうせざるを得なかったというのが正しいです)
1人でやってよかったことは、自ら顧客の声を聞いて、それをすぐプロダクトに反映できるので、圧倒的なスピード感で動くことができた点です。
アイデア段階の時期から考えると、本当にいろんなことがありましたが、自分の頭の中で考えていたアイデアが形になり、世の中に出て、今では1000社の企業様に導入頂くことができたのは、感慨深いです。
目指す山頂から考えると、まだまだ10%にも達してないですが、起業したこと、Qastを始めたこと自体は正解だったと思います。
『テクノロジーで、働く人の生産性を高める』
「Qast」リリースから1年半、目まぐるしく成長したanyですが、今後の展望について語る。
吉田:「Qast」にはまだ足りない機能や改善すべき点がたくさんあります。
現状に満足したら終わりだと思うので、常にサービスを改善し続けて、「Qastを導入してよかった」と思える人を1人でも多くしたいなと思います。
中長期的には「社内に情報を蓄積し、いつでも活用できるサービス」を提供することで、一人一人の生産性を高め、世の中に活力を生み出すことに貢献していきたいと思います。
『一緒に働く仲間へのメッセージ』
スタートアップで働くと、毎日が目まぐるしく変動し、ジェットスターのような日々を過ごします。
良い時もあれば、悪い時もありますが、壁を乗り越えた時の感覚は何者にも変えられません。
会社のフェーズとしては、ようやく0⇒1が終わったところで、ここからいかに1⇒10、10⇒100にすることができるかという分岐点に来ています。
今年入社される方は、まだまだ初期メンバーとして事業や組織の構築に携わっていただくことができるので、そこに魅力を感じていただける方とぜひお会いしたいです。
Qastを、誰もが知ってる当たり前のサービスにするために、マーケティング、セールス、カスタマーサクセス、エンジニア、総務、全てで人手が足りていないので、ご興味ある方、ぜひ力を貸してください。
仕事を通して何かを成し遂げたい方、成長意欲の高い方には最高にエキサイティングな環境を提供できると思います。