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住まいづくりのプロとの交流。客観的視点でTOOLBOXを捉えた2日間

2023年7月、私たちは9年ぶり2度目となるリフォーム産業フェアに出展しました。
せっかくの機会だ!ということで、新卒スタッフも展示品の制作やイベント当日の接客担当として活躍してもらいました。
昨年の新卒研修で来場者として訪れてからはや一年、今年は出展者としての研修です。
展示会への参加という未知の世界へ緊張しまくりの2人の様子をご覧ください。

仕事は何事も「段取り八分、仕事二分」

時は遡って、7月上旬。
リフォーム産業フェアのプロジェクトチームから、展示物の制作依頼が舞い込んできました。
新卒2人は展示商品の建材やパーツをパネルに取り付ける役割に。
ラワン合板やフレキシブルボードといった面材と把手やタオルハンガーの数々が目の前に並びます。

2人は、見たことのない材料や触ったことのない工具を使うだけでも緊張。穴を開けるための墨出し、ビスを打つ前に下穴を開ける工程など、パーツを取り付けるのにも段取りがあることに驚いていました。

徐々にこなれて、どんどん作業スピードが加速していく2人。
たくさんの展示パネルを制作することができました。

さて、今回の研修は展示品の制作だけではありません。当日は接客にもチャレンジする予定です。
当然ながらご来場いただくお客様は、住まいづくりを生業としているプロフェッショナル(プロユーザー)の方が大多数。
toolboxショールームでの、エンドユーザーの方への接客だけでもいっぱいいっぱいなのに、プロユーザーを相手に何ができるんだろうと不安が募るばかりです。

そんな不安を払拭するために実施したのが、ロールプレイング!
プロジェクトチームの先輩たちからの情報を元にできる限り想定質問を考えて、接客の練習に励みました。
とはいえ、実際に現場に立ってみないと、何が起こるかはわからないものです。正直、「完璧!」とまではいきませんでしたが、このロールプレイングのおかげで、プロジェクトチームの面々の不安も少しは解消された様子でした。

予定は未定。イベントは生ものである

そして、いよいよ7月19日のイベント当日がやってきました。
雲ひとつない快晴はまさにイベント日和で、高揚感が増していきます。
当日は営業スタッフ2名と新卒2名と私の5名で挑みました。

会場に入り、事前にTOOLBOX工事班が腕を振るって制作してくれたブースを目の前にすると、俄然やる気が出てきます。
ロープレで練習した接客の流れを思い出して、いざオープン。
ちらほらとお客様がいらっしゃったこともあり、イメージ通りの接客ができていました。

このままこの穏やかな時間が続けばいいなと思っていましたが、そんなことを考えている暇もなく、お昼近くになると怒涛の接客ラッシュに突入。あれだけ練習したにも関わらず、想定外のことの連続です。
不安など感じる暇もなく、目の前にいるお客様と必死に会話をしていきます。

先輩たちも忙しい状況で、頼れるのは自分だけ。知識も経験も自分たちよりはるかに上のお客様たちに緊張はするものの、カタログやチラシを使って、TOOLBOXのことを多くの人に知ってもらうべくアピールします。
知らないことはその場で調べたりと、臨機応変に対応していく2人。
困惑の表情を見せないところは、なんだか凛々しくかっこよさも感じました。

そして、ピークも過ぎ、落ち着いてきたころにハッと気がつきます。
配布するためのカタログとチラシが足りないと。

翌日もイベントは続くのに、どうしよう…!?

出した結論は、「スタッフ自ら倉庫に取りに行く」こと。
でも、誰がどうやって?と頭を巡らせていると、「僕たちが取りに行ってきますよ!」と新卒スタッフが名乗りを上げてくれました。
なんと、車の手配まで自分たちでできると言うのです。頼もしいったらありません。

トラブル発生か?と思ったのも束の間、新卒スタッフのおかげで乗り切ることができました。

イベント終了。そして自らの中に残ったもの

初日のファインプレーもあって、翌日も初日同様に目の前のお客様に集中して接客することができていたように思います。
取引先の新卒スタッフの方々と談笑したりと、なんだか余裕も生まれてきた様子。前日とは表情も違って見えました。

そして、あっという間に展示会の終了の時間がやってきました。
追加で持ってきてもらったカタログも全て無くなり、多くの人にTOOLBOXを知っていただく機会になったと実感します。
やり切った!という想いと足の裏の痛みをお土産にそれぞれ帰路に着きました。

イベント終了から数日後、新卒スタッフとのコミュニケーションの中で嬉しい変化がありました。
それは、TOOLBOXが掲げているミッションへの理解が深まったことです。
私たちは商品をワンプライスで販売しており、プロユーザー向けの卸値などは設けていません。
そのことは研修を通して知ってはいたものの、プロユーザーから何度も卸値への質問を受けたことにより、業界のスタンダードを身をもって理解したのだそうです。また私たちの業界におけるポジションのユニークさも同時に体感したようでした。

また、展示会で「TOOLBOXを知っていますか?」というヒアリングをしていた際に、工務店の方から「お客様が選ばれたから」という声がたくさんあったそうです。
DtoCを意識して事業を行っているということは、こういった声に繋がるのかとハッとしたそうです。
研修で学んだ、お施主様から工務店の方へ情報が流れる仕組みを目の当たりにした瞬間でした。

この気づきを得てからは、ショールームでお客様へ接客をする姿勢も積極的になったように感じます。
また、様々な研修を行う際に、お客様はどう考えるか、感じるのかといった視点の解像度がぐっと上がりました。


商品の良さやサービスそのものに目が向くことが多い展示会という場ですが、私たちは来場者とのコミュニケーションを通して、商品やサービスだけでなく、業界における自分達の存在意義というものも強く意識したような気がします。
新卒のスタッフたちが、4月からの研修で学んで来たビジョン・ミッションを頭でも体でも理解し、これから事業の成長にコミットする人材になっていく。そんな予感を強く感じられる二日間となりました。

今後も研修等で様々な機会をつくり、トライアンドエラーを重ねながら、一緒に成長していきたいと思っています。

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