今回は、アイックスで実施している検査と眼科の検査の違いについてです。
①予備検査
一般的な眼科では、メガネの処方は医師の判断で行います。
その判断の材料を集めるため、診察の前に屈折度数や眼圧などを確認します。
また、問診で他に症状が無く、メガネを処方しても良い状態かどうかもある程度検査士が判断し、医師に情報を共有します。
アイックスでは眼圧などの測定は行いませんが、視力検査の前に『I.Profiler plus』を用いて近視や遠視、乱視の程度などを測定します。
この時、眼の屈折状態だけでなく、波面収差の解析、角膜形状の解析なども同時に行います。
このI.Profiler plusでは、より深くその人の眼が持つ特徴を測定することができます。
②視力検査
視力の測定方法そのものは、眼科とアイックスの検査で差はありません。
その人が一番良く見えるレンズの度数を、ここで探っていきます。
ですが、アイックスと眼科では検査室の雰囲気が随分と違います。
眼科では紙やテレビのような形状をした視力表を用いる場所が多く、また検査室にはそれが何台も並べられています。
アイックスでは、一つの検査室に検査台は一つ。『VISUSCREEN』という機械で検査を行います。
このVISUSCREENでは、通常の視力検査だけではなく、両眼視機能を測る検査も行うことが出来ます。
③両眼視機能検査(ポラテスト)
アイックスでは必ず行うこの検査は、一般的な眼科では実施される頻度は低く、特にこのポラテストを採用している眼科はごく稀です。
視力検査の後、検査枠に黒いフィルターを取り付けて行います。
このフィルターには、左右の眼で見ている世界を分離させる効果があり、左右それぞれの眼がどのように見えているのかを測ることができます。
この検査を行うことで、視力だけではなく斜位を矯正することが出来ています。
眼科では、メガネの処方の際に斜位は基本的に矯正しません。
「斜位は病気ではないので、矯正の必要が無い」というのが、基本的な日本の眼科の考え方です。
筆者が以前勤めていた眼科クリニックでも同様の考え方で、事実メガネの処方の際には斜位の検査すら行いませんでした。
アイックスでは、日本の検査ではなくドイツ式の検査であるポラテストを採用しています。
ポラテストでは、この斜位の矯正は必ず行うものです。視力のみではなく眼の位置ずれも矯正することで、より快適な視空間を提供することが可能なのです。
アイックスの検査は、眼科で受ける検査よりも多く時間がかかります。
それは、より詳しく皆様の眼をお調べし、最も良く見えるメガネをお作りするためです。