このほぼ丸2年間、新型コロナに翻弄された世の中。
各企業においても現状維持が優先事項となり、期待していたものとは大きく異なる結果に右往左往し、あるところでは悲嘆にくれ、あるところでは巻き返しに必死となり、あるところではコロナ特需に沸き、様々な姿を見せている。
一方オミクロン株のピークを越え、内服治療薬の噂が出始め、政府のちぐはぐなコロナ対策にも関わらず、なんとか次のステージへ向かおうとしている日本。
コロナ復興を成し遂げるにはかなりパワー不足な内閣が音頭と呼べぬ音頭を取る中、製造業の各社では次の成長に向け多くの設備投資がスタンバっている。
しかし半導体をはじめとする各部品の供給不足が続き、この設備投資がビッグウェーブとならず、くすぶっているように見える。
そう見える理由は部品不足に加え、人材不足も起きており、この人材不足の一翼を担っているのがソフトウェアエンジニアの不足である。
以前触れているPLCのシーケンス制御におけるラダーエンジニアの不足もその一つである。
この世界ではこれまで職人気質のエンジニアがメインプレーヤーであった。
これらのエンジニアの多くは名実ともに日本の製造業を裏方として支え、己がやり方こそ正義であると言わんばかりにそのスキルを発揮し、正しく現場対応力を軸としてその腕を振るってきた。
しかしその中でも中心となっていた世代がリタイヤする年代になってきており、プレーヤーの高齢化やそのリタイヤによって徐々にその数を減らし、逆にこの領域を目指すITエンジニアはそれこそマイノリティと言えるためエンジニアの絶対数が加速度的に低下している。
またそういった職人気質のエンジニアによって、本来モダナイズされながら進化をすべきプログラム言語がほとんど進化の無いまま令和のこの世でも動いてしまっている。
新参者には実にとっつきにくい状況があり、理解を促すドキュメントも限られ、見てもよくわからないという実に悩ましい状況がそこにある。
解決するにはこれまで一般的なソフトウェアが辿ってきた進化の歴史と同じようなことを一つずつやっていくしかない。
そのことがこの状況を変えていく一つのきっかけになればと思う。
設備投資を支える一つの力となれるよう、精進していきます。