UPWARD CPO(最高プロダクト責任者)の剣持です。
早いもので2023年もあっという間に年末を迎えております。
今年のUPWARDは従業員数が100人を超え、Purposeの制定、ビジュアルアイデンティティの刷新を行うなど、大きな転機を迎えた年となりました。
新Purpose「Inspiring upward creativity -フィールドワーカーの創造性を引き出し、企業と社会の成長を加速させる-」を実現すべく、プロダクトも数多くの重要なアップデートを行い、さらなる進化を遂げてきました。
本記事では2023年の総まとめとして、重要なアップデートをピックアップし、振り返っていきます。
また、最後に2024年の開発展望も一部お伝えいたします。
2023年重要アップデート総まとめ
プロダクトデザインを刷新
UPWARDは2023年6月にビジュアルアイデンティティの刷新を行いました。ブランドカラーはネイビーを基調としたものから、フィールドワーカーの頭上に広がる「空」をイメージした、明るいブルーを基調としたカラーに変更しました。また、海外進出を見据え、グローバルな市場でも存在感を発揮できるように、ロゴやアイコンはシンプルで堂々とした印象を強めました。
※ビジュアルアイデンティティの改定に関して詳しくはこちら
アプリアイコンやアプリのUIデザインを新たなビジュアルアイデンティティに沿ったものに変更
※現時点で対応済みなのはUPWARD AGENT、UPWARD ENGINEです。UPWARD MAPに関しても絶賛対応中ですので、ぜひ新たなデザインにご期待ください。
Microsoft Teamsとの連携を開始
UPWARD CONNECTという新ラインナップにてUPWARD AGENTとMicrosoft Teamsの連携を開始しました。UPWARD AGENTで入力した活動報告がMicrosoft Teams(以下 Teams)の任意のチャネルに投稿でき、Teams上からコメント、リアクション、報告内容の更新が行えます。
会社横断でのコミュニケーションの活性化や、データ入力率の向上、従業員エンゲージメントの向上にお役立ていただけると考えております。
全社的なコミュニケーションプラットフォームであるTeamsとの連携により、営業部門だけでなく会社横断でのコミュニケーションが可能
チャットツールならではの多彩な反応が得られ、データ入力のモチベーションが向上。データ入力率の向上や、従業員エンゲージメントの向上に寄与
本機能に関しては、note記事にて剣持が詳しく解説しておりますのでぜひこちらもご参照ください。
UPWARD AGENTのケイパビリティ拡張
UPWARD AGENTの各種機能に対して改善を図り、より幅広い用途でご活用いただけるようになりました。
①:マルチオブジェクト化
従来は「取引先」「リード」オブジェクトのみ滞在検知や地図へのマーカープロットが可能したが、それ以外の住所情報を持つオブジェクトも利用できるようになりました。活動報告対象のオブジェクトが「商談」「取引先責任者」「物件」といったユースケースがカバーできるようになりました。
②:写真登録
活動報告操作時に写真も添付し、CRMに保存できるようになりました。訪問先で撮影した写真がその場で簡単に登録できるようになるため、貴重な現場データの収集促進に活用できます。
③:関連レコードの作成
活動報告操作時に、名刺(取引先責任者)や商談、物件といった新規レコードの作成が行えるようになりました。訪問先で生まれた新たな人脈や案件を、活動報告時にまとめて登録できるため、登録漏れが防げます。
④:Salesforce Chatterとの連携
UPWARD AGENTで行った活動報告の内容をChatterに投稿できるようになりました。活動報告のChatterへの自動投稿はSalesforceの標準機能でも実現は可能ですが、より簡易な設定でかつ、より柔軟性のある利用方法が可能となります。
ニュースリリースはこちら
メンション先の人やグループの指定や、活動時に撮影した写真の投稿も可能。これらはSalesforceの標準機能での実現は困難
ゼンリン住宅地図、ブルーマップとの連携開始
2月に株式会社ゼンリンが提供する「ゼンリン住宅地図」「ブルーマップ」をUPWARD MAPの背景地図として利用できるようになりました。また、11月にはさらに機能を強化し、住宅地図上から建物のテナント情報(住宅地図別記情報)を、ブルーマップから地番の情報を取得し、Salesforceに自動登録できるようになりました。※本機能の利用にあたってはオプション製品の購入が必要です。
住宅地図・テナント情報は個人宅向け営業に、ブルーマップ・地番は不動産用地仕入れ等で大変有益にご活用いただけます。
2月の連携開始のニュースリリースはこちら
11月の機能強化のニュースリリースはこちら
その他のアップデートについて
このほかにも2023年には様々なアップデートを行いました。下記noteに2020年以降の機能アップデートをすべて記載しておりますのでぜひご覧ください。
2024年の開発展望
2024年も多くのお客様にさらなる価値をご提供できるよう様々な開発を予定しております。
最後に2024年の展望の一部をご紹介いたします。
UPWARD AGENTのさらなるケイパビリティの拡充
2023年はUPWARD AGENTのケイパビリティを拡張するような開発を行ってきましたが、お客様により多くの用途で、利便性高くご利用いただけることを目指していきます。具体的には、直近での開発予定として以下のような改善が計画されています。
- 活動報告の複数フォーマット対応(レコードタイプへの準拠)
- 地図機能の強化
(複雑な条件での絞り込みや、地図長押しによるレコード登録) - スケジュール画面のUI改善(GoogleカレンダーライクなUIの取り込み)
画像解析機能の実装
実は、2023年にUPWARD AGENTでレコードの作成機能や写真の登録機能を設けたのは、その先に撮影写真の解析機能の実装がロードマップにあったことも背景にあります。具体的には現在2つの機能の検討、実装を進めております。
名刺画像の解析
UPWARD AGENTで活動報告操作時などに名刺画像の登録ができるようにし、名刺の画像情報から、取引先責任者等のオブジェクトに登録できるような機能を実装する予定です。顧客への滞在検知を伴って活動報告とともに名刺登録が行えるため、登録漏れが減らせることに加え、通常の名刺アプリで発生するような顧客の名刺情報の紐づけといった操作がなくなる点が大きなメリットになります。
施設の設置機器画像の解析
住宅・施設に設置されている、様々な機器の画像を解析し、メーカーや型番の情報を設置機器情報として登録できるような機能を実装する予定です。住宅や施設の設備情報の収集を行っている企業は多いと思いますが、情報の手打ちの入力は大変面倒で、入力ミスなども発生してしまいますので、解析により正確な情報を簡易に入力できる点は大きなメリットになります。
新プロダクト「UPWARD INSIGHT」のローンチ
AI、MLを活用し、各営業担当ごとに個別最適化されたNext Actionを提示する新規プロダクト「UPWARD INSIGHT」をローンチ予定です。詳細な情報は近日中に公開される予定です。
フィールドエンジニア、巡回スタッフ向けの新規プロダクト開発
冒頭にもご紹介した通り、UPWARDのPurposeは「Inspiring upward creativity -フィールドワーカーの創造性を引き出し、企業と社会の成長を加速させる-」です。これまでは、フィールドワーカーの中でも特にフィールドセールス向けの機能強化に注力をしてまいりましたが、フィールドエンジニアや店舗巡回スタッフといった営業活動を伴わないフィールドワーカーの方々も数多くおります。
UPWARDの技術的な強みであるGIS技術や滞在検知技術はこれらの方々にも多くの価値を提供できると考えており、新規プロダクトラインナップのローンチを検討しております。具体的には、ディスパッチャーのための、訪問ルート最適化をレコメンドするエンジニアアサイン用のWebアプリや、作業担当者が簡易にモバイルアプリで現場作業報告、サイン受領等が行えるような機能開発を検討しております。
さいごに
2024年の開発展望もご紹介させていただきましたが、記載した以外にも、昨今のトレンドに沿った生成AIの活用や細かな機能改善など本記事では紹介しきれない様々な検討を進めております。順次情報公開をしていきますので是非ご期待ください。
2023年は、Purposeの制定、ビジュアルアイデンティティの刷新、従業員数の拡大、プロダクトの進化など、UPWARDにとっての飛躍の年となりましたが、これもひとえにお客様、関係者の皆様の温かいご支援の賜物です。2024年もUPWARDはフィールドワーカーの創造性を引き出し、企業と社会の成長を加速させることを目指してまいります。
新年も、変わらぬご愛顧を賜りますようお願いを申し上げます。良いお年をお迎えください。