先日、UPWARD Challengers Award(以下、UCA) コーポレートグループ、ビジネスグループ受賞者のインタビューを掲載しました。今回はテクノロジーグループ受賞者の活躍をお届けします。
目次
- UPWARD Challengers Awardとは?
- テクノロジーグループ受賞者は?
- 剣持CCO 兼 CPOからの推薦コメント
- 受賞者からのコメント
- 今、何が求められているのか?具体的に確認することを意識した。
- お客様に喜んでもらえてようやくプロジェクトが完了したことを実感した。
- 編集後記
- UPWARDでは、一緒に働く仲間を募集しています。
- 続:「UPWARD CONNECT」開発の3つの新規性
- ①プロダクトデザインに関する新規性
②プロダクト連携に関する新規性
③アプリ公開に関する新規性
UPWARD Challengers Awardとは?
UCAはUPWARDが掲げるVision達成への貢献、MissionやValuesに沿ってチャレンジをしたメンバーに贈られる賞で、各CxOが推薦し、その中から金木CEOが各グループ1,2名を選出します。
2023年度上期から始まり、今回が2度目の表彰となります。
テクノロジーグループ受賞者は?
テクノロジーグループは「UPWARD」の開発を担っている組織です。
具体的にはアプリケーション開発、アプリ開発を下支えする技術開発、リリースに向けた戦略立案・推進の役割があり、グループ統括本部長を含め、約30名が所属しています。
さて、テクノロジーグループでのUCAは誰の手に…?
バックエンド開発に携わっている、技術本部プロダクト開発部所属の松浦 展大(Matsuura Nobuo)さんが受賞されました🎊
剣持CCO 兼 CPOからの推薦コメント
松浦さんは「UPWARD」と「Microsoft Teams(以下Teams)」を連携する機能である「UPWARD CONNECT」の主担当として初期検討からリリースまでを完遂しました。
「UPWARD CONNECT」は、「UPWARD AGENT」にて実施できる活動報告をTeamsの任意のチャネルに連携し、Teams上でデータ編集が行えるプロダクトです。プロダクトの詳細はぜひこちらをご覧ください。
「UPWARD CONNECT」の開発は当社にとって、多くの新規性の要素があり、それぞれが影響しあうことから、非常に難易度が高いプロジェクトでした。
新規性が高いため、活用できるナレッジが少なく、自ら必要な検証項目やタスクを洗い出して推進していく必要があったことに加えて、検証を進める過程で新たな課題が発生する可能性も高く、リリースに向けたスケジュール管理にも苦慮しました。
松浦さんは今回のプロジェクトを通じて、多くの課題に対応いただきました。ネガティブな姿勢を見せず、前向きに、社内外のステークホルダーを強力に巻き込み、かつ丁寧に、柔軟にご対応いただき、プロジェクト着手時に決めた期限通りにリリースすることができました。
プロダクトのリリース自体が当社にとって重要な成果であったことに加え、難しいプロジェクトを素晴らしいマインドと高いコミット力で完遂したことを高く評価し、下期UCAに選出いたしました。
各要素の詳細について本記事の最後(続:「UPWARD CONNECT」開発の3つの新規性)に掲載しております。こちらもぜひご覧ください。
受賞者からのコメント
今、何が求められているのか?具体的に確認することを意識した。
2021年3月に入社した、松浦さんは長年、バックエンドエンジニアとして、様々なプロジェクトに関わってきました。
今回、「UPWARD CONNECT」プロジェクトに向けて、剣持さんから「6月末にリリースしてほしい」と伝えられていたことから、推薦コメントでも触れられている通り、期日通りリリースすることを強く意識していました。
加えて、過去に取り組んだプロジェクトからの学びを伝えてくれました。
「過去のプロジェクトでも積極的にチャレンジしてきましたが、難易度が上がり新しい課題が出てくると、問題を広く、深く理解し、整理するのが苦手でした。そのため、十分に事前検討をせずに進めることで、時にはプロジェクトが後戻りすることがありました。」
お客様に喜んでもらえてようやくプロジェクトが完了したことを実感した。
「そのような学びから、問題が多岐にわたる局面においては、できる限り自分なりに情報や道筋を整理し、後戻りが発生しないように、問題に着手できるようになった」と語る松浦さんから自信を感じることできました。
加えて、目的やゴールを再確認し、ときに剣持さんと相談しながら要件を具体的に定義できた後は自分でできることは引き続き自分でプロジェクトを進めて、自分では解決が難しい問題についてはチームを巻き込み、時に社外のステークホルダーであるMicrosoft社の担当者に確認することを繰り返したことで、今まで苦手だと感じていた「情報を俯瞰して、今取り組むべきことは何か?」を意識して考えられるようになったと言います。
無事に6月末にリリースすることができた後は「やっと、終わった!」と解放された気持ちも一時あったようですが、お客様が実際に使い始めるまではまだまだ気を抜けないと思い、リリースしてからお客様が実際に活用してもらえるまでの1,2週間は引き続き、緊張感がある毎日だったとその時の痺れる状況を振り返って頂きました。
編集後記
テクノロジーに詳しくなく、文系出身の私にとって、社内ミーティング等でプロダクトや技術開発の経緯やプロセスをお聞きする機会があると、最初は構えるのですが、プレゼンターであるテクノロジーグループ所属の社員の共有を聞き終えると、いつも「こんなにも複雑で困難なことに取り組んでいるのに、とてもわかりやすくまとめている」と思うことです。
松浦さんもその一人で、最初は「どんなスタンスでインタビューに臨もうか」と、構いていましたが、インタビューが始まると松浦さんのやわらかな口調に、やさしい表情を拝見しながら、テクノロジーを学び、かつ楽しくインタビューすることができました。
プライベートにも話が進み、台湾の調味料「沙茶醤(サーチャージャン)」 が好きとのことで、自炊でよく使っているそうです。
お客様の顔を直接見る機会がないにも関わらず、松浦さんは前職での外回り訪問や営業を行っていた気持ちを忘れずに、フィールドワーカーにとって使いやすく、わかりやすい開発を心がけている姿から、UPWARDのValuesの一つである「Commit to customer success(お客様の成功を約束する)」を日々体現していることが伝わってきました。
UPWARDでは、一緒に働く仲間を募集しています。
UPWARDでは、テクノロジーグループに限らず、複数ポジションを募集しています。
UPWARDは、「どこでも快適に働ける世界をつくる」をVisionに、場所や時間に捉われることなく、全てのフィールドワーカーがより楽しく快適に働くことのできる世界の実現を目指しています。
少しでも興味をお持ちいただいた方は、ぜひお気軽にご連絡ください!
※本文中に記載されている会社名は、各社の登録商標または商標です。
続:「UPWARD CONNECT」開発の3つの新規性
①プロダクトデザインに関する新規性
コミュニケーションツールとの連携自体が当社としては初の取組でした。
他社に類似する機能がなかったため、デザインをゼロから検討する必要がありました。この点は、PdM(プロダクト責任者)である私(剣持さん)やデザイナーと議論を重ねてしっかりと作り上げていただきました。
②プロダクト連携に関する新規性
本対応はTeamsのbotから投稿される「アダプティブカード」という領域内で「UPWARD AGENT」から連携されたデータをTeamsに出力したり、アダプティブカード内での操作結果を「UPWARD AGENT」で受信して処理することが必要でした。
この枠組みでの実装が当社として初の取組でした。仕様の調査、検証をゼロから行い、必要な確認を松浦さんに行っていただきました。
開発中も想定通りに表示されないことやデータが更新されないことが発生し、新たな制約事項を検知することも数多く発生しましたが、Microsoft社の担当者に直接仕様を確認をするなど、一つ一つの課題を速やかに、かつ的確に解消していただきました。
③アプリ公開に関する新規性
本プロダクトはお客様のTeams環境にアプリインストールする必要があるため、「Microsoft Teams ストア」(Teams用のAppStoreのようなもの)にアプリの公開を行う必要がありました。
アプリの公開は簡単ではなく、Microsoft社からソースコードの審査を受け、合格することや、公開情報(同ストア内で表示されるアプリの画像、機能説明、PR文言等)を決定し、申請手続きを行うなどの必要がありました。
これらのタスクは当社として初の対応でした。公開プロセスを調査したり、申請の必要情報を社内の各種部門に問い合わせて収集し、進める必要がありました。
特にソースコードの審査に関しては、Microsoft社からの指摘で複数回の差し戻しがあり、リリースに向けたスケジュールが差し迫る中、松浦さんには粘り強くご対応いただきました。