社内からあがる多様なニーズに対してスピーディかつフレキシブルな対応で、社員への浸透力と満足度が向上!株式会社ディー・エヌ・エー様での事例を紹介。
1999年の創業以来、ゲーム、オートモーティブ、ヘルスケアなどの多様な領域でチャレンジングな展開をしている株式会社ディー・エヌ・エー様。
2016年には健康経営を掲げ、社員の健康サポートを行う専門部署として設立されたCHO(Chief Health Officer)室の取り組みは社内外から動向が注目されています。
今回は2017年春にサラドを導入されて、食に対するさまざまな取り組みをご一緒させていただいているCHO室の植田さんにお話を伺ってきました。
株式会社ディー・エヌ・エー CHO室植田様
「食」から社員の健康をサポートして、業務で120%の力を発揮してもらう方法を模索していた
ーーCHO室はどのような役割を担う部署か教えていただけますか?
CHO室のミッションは、「みんなの健康を当たり前に!」
社員がパフォーマンスを最大限発揮できるコンディショニングサポートに注力しています。
CHO室が発足した当時に行ったアンケートからの試算では、食事・睡眠・メンタル・運動の4分野で社内全体として23.6億円の損失があることがわかりました。この損失額をゼロに近づけることを考えて活動しています。
ーー弊社にお声がけいただいた理由はどのようなものでしょうか?
2016年1月にCHO室を発足してから最初の1年間で社内のニーズや課題を徹底的に洗い出した結果、「食」の見直しが重要だということになりました。社員に対して行った食に関するアンケートでも
「社内の食事は白米や揚げ物ばかりで満腹になりすぎてしまう。もっと野菜が多くて栄養バランスのよい健康的なものが食べたい」
といった改善を求める声が多くあがりました。当時、お弁当の販売をお願いしていた業者さんではこのニーズを満たせませんでした。
そこで、通常の社内のお弁当販売とは別の手段で健康的な食の実現を目指せないかと考えていた時にサラドさんの存在を知り、お声がけさせていただきました。
ーーサラドを導入するにあたって、何が決め手になりましたか?
まず初めにCHO室では、健康的な食を実現するための独自のガイドラインを専門家の監修をもとに設けました。化学調味料・保存料をはじめトランス脂肪酸やブロイラーの使用禁止など、全33項目の基準を含みます。
この基準を満たすことを絶対条件としてパートナー選定にあたりましたが、なかなか条件と合致するところが見つからずに悩んでいました。サラドさんにお会いして最初にこちらの基準を提示したところ、すぐに白砂糖からテン菜糖への変更や、無農薬・無化学肥料栽培の小麦と大豆から作った醤油への変更など、とてもスピーディにフレキシブルに対応してくれたため、もうここしかない!ということになりました。
導入後もお弁当を購入した社員に毎週アンケートをとり、サラドさんにフィードバックしています。
「サラダの葉物が大きくて食べにくい」という声には葉物野菜のカットサイズを見直しや、「おいしくて健康的なのはいいけれど炭水化物ももう少し食べたい」という声には、寝かせ玄米のおにぎりを扱うお店とコラボして玄米入りのサラダの開発やおにぎりセットとして提供してくれるなど、個々のニーズを迅速に商品に反映してくれました。ビジネス一辺倒ではなく信念をもってサラダ作りに取り組んでいるサラドさんだからこそだと感じています。
当初想像していた「健康的な食の提供」以上のものが社内で生まれた
ーー導入後、何か効果はありましたか?
まず、当初の目的である「健康的な食」を提供することができました。また想定していなかった効果としては、健康的な食を通じて社内で新たなコミュニケーションが生まれたことがあげられます。
特に、食や健康に関心の薄い層にアプローチするためにサラドさんからご提案いただいた「社員がサラダメニューのレシピを作る」というワークショップはとても大きな効果を感じました。
※実際のワークショップで作られたサラダ
社員約20名が4〜5チームに分かれてサラダのレシピを考え、みんなで試食して投票するという内容でしたが、結果、「漢(おとこ)の旨辛サラダ」を考案したゲーム・エンターテインメント事業部所属の新卒社員5人組が優勝。
自分たちが食べたくなるサラダということで、お肉とハラペーニョがメインの食べ応えのあるサラダになりました。
本人たちの食に対する意識が変化したことに加え、商品化されたこのサラダは社内でもとても好評で、身近な仲間が作ったことで周りの社員にも食に対する興味を大きく高めてもらうきっかけになりました。
翌年の新卒社員対象の健康研修では試食してもらったり、先輩から後輩への橋渡し的な役割も果たしてくれました。
今後も従業員みんなの健康のため、新しい取り組みにチャレンジしていきたい
ーー今後サラドに期待することについて教えてください。
サラドさんが入ってから、社員の意識が変わっただけでなく、社内のカフェや他のお弁当屋さんもサラダボウルや野菜を多く使った総菜、雑穀や玄米ごはんなどを取り入れたヘルシーなメニューを提供するようになったりと、とても大きな影響力を感じています。
CHO室の当初からの課題でもありますが、もともと健康に関心のない人たちにどのようにアプローチするか、強制ではなく自然に意識や行動・習慣を変えてもらえるかが一番大きな課題だと考えています。
また、最初のきっかけ作りに加え、どうしたら継続してもらえるかなど今後もサラドさんと一緒に新しい切り口から取り組んでいけたらと思います。