1
/
5

「足切り(時間切れ)教育」を辞める

Photo by Steve Johnson on Unsplash

生涯教育の必要性を強く感じています。

コロナ禍で更に資本主義化と経済格差が進み、それが教育格差と健康格差に大きく繋がっています。

格差の解決は別枠としても教育は個人の人生の豊かさと国家の長期的繁栄の根本的基盤にあります。私は夏休みの宿題は9月1日から始めるタイプでしたが(楽をしたいので)、人生や仕事についてはできるだけ早い段階で手を打ったり投資をしておくことが大切だと思いまして、特に教育基盤の確立には国家として徹底的に投資しておくべきと信じてます。

さて、生涯教育にあたってはまず考えたいのは、格差が広がる中で誰もが同じタイミングで同じことを学ぶことができない社会が来ているという前提です。例えばお金がなければ中学を出てまず働く必要があり、高等教育を受けるのは30歳以降かもしれない。家庭の事情も影響します。障害や健康の問題もある。

だから真っ先に手をつけるべきことは「誰もが自分のタイミングで学べる体制」です。時間・お金・能力によって学ぶことをストップさせるのだけはまず避けたい。算数が苦手でも30過ぎてから四則演算から始めても良い、体育をサボっていた人が40歳からバク転をするも良し、もちろん15歳から医学を学ぶのも問題ない、いつでも始められるエイジレス・ラーニング・ソサエティを作らないといけません。つまり年齢を問わず人生のどこかの時点でそれぞれの科目を「達成」できれば良いという考え方です。

一方、私たちが生きてきた偏差値教育というものの本質は、「足切り(時間切れ)教育」にあります。つまり15歳までに関数がわからなければ、微分積分に一生触れない、逆に理系を選んだら純文学やアートから遠ざかる人生だということです。10歳過ぎたら一生絵を描かない人、音楽をしない人もいる、それら全ての問題は足切り教育にありました。6歳、12歳、15歳、18歳、22歳という年齢で結果的に学びを制限してしまうことが、偏差値教育の最も良くない点です(それに比べたら学歴社会なんて問題とも言えない)。だからこそ年齢の壁を取り払って自分のタイミングでなんでも学ぶことができるプラットフォームが国家レベルで必要だと考えるのです。

他にも、学ぶのは情報(コンテンツ)<知識(アプリ)<意識(OS)の順であること、つまり知識より意識であることが大切なことや、学んだことが直接、仕事に結びつく、市場直結型教育システムなどを提唱しています。

国家の礎は教育にあることをあらためて認識するとともに人生100年時代に必要な生涯学習プラットフォームの創設にどうかお知恵とご協力をお願い致します。

ブルー・マーリン・パートナーズ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています
1 いいね!
1 いいね!

今週のランキング

大西 芽衣さんにいいねを伝えよう
大西 芽衣さんや会社があなたに興味を持つかも