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【新卒ストーリーVol.1】配属先として、介護事業を希望した新卒社員。就職して、今、思うことは?

シマダリビングパートナーズ株式会社

溝口 明日香 × 永島 壌

ふたりは2019年4月に入社した同期。シマダグループの新卒募集にエントリー。介護事業を手がけるシマダリビングパートナーズ(SLP)を希望して、現在はガーデンテラス相模原とガーデンテラス尾山台で活躍しています。就職活動を振り返ってもらうとともに、社会人になって、今、思っていることを、話してもらいました。

なぜシマダグループを選んだのか?

――就職活動でシマダグループにエントリーしたのは、どういう理由からでしたか。

永島 実は僕は長い間就活の準備を先送りしていたんです。外国語学部英語学科で学んでいたので、英語をつかえる仕事がしたい。接客のアルバイトが好きだったので、人とコミュニケーションがとれる業種が良い。漠然とそう考えていて、社会人になる具体的なイメージをあまり持てないまま、就活解禁の直前になって、ようやく動き出しました。シマダグループにエントリーしたのは、ホテル事業が気になったから。ホテル&レジデンス六本木で開かれた会社説明会に申し込んで参加しました。ほかにも複数の会社の説明会に出ましたが、一番雰囲気が良かったのがシマダグループでした。不動産をはじめ、いろんな事業を手がけていて、コラボレーションしていることが面白いと感じ、どんどん気になっていきました。

溝口 私は健康科学部社会福祉学科でした。介護ではなく福祉のお仕事をするつもりで、社会福祉士と精神保健福祉士の養成課程で学んでいました。資格取得のための実習と時期が重なっていたため、就職活動にそれほど力を入れることはできませんでした。シマダグループにエントリーしたのは、もともとSLPに興味があったからです。実習の合い間に面接してもらって、実習期間中に内定をいただきました。

――最終的に入社することに決めたのは、なぜでしょう。

永島 不動産をリノベーションしてホテルを運営していて、そのノウハウを介護施設でも応用していて、発想と仕組みがユニークだなと思いました。それでSLPを意識するようになりました。これからの日本で介護市場はますます拡大していく。いずれたくさんの外国人材を採用する時代がくるだろうし、そのときには自分の英語スキルが活かせるはず。コミュニケーションの仕事でもある。気持ちがどんどん傾いていったのです。

溝口 社会福祉法人、医療法人、行政機関で実習しましたが、「ここではたらきたい」と思えるところはありませんでした。高齢者の施設も経験しましたが、利用者様の自由度が低いと感じてしまった。しかも、それが当たり前のようになっていることに疑問を抱きました。そして民間企業が運営していて、自由度の高い、有料(=有料老人ホーム)やサ高住(=サービス付き高齢者向け住宅)で働きたい。そう思ったのです。

――ふたりとも最初からではなく、就活する中で高齢者の介護のお仕事に進みたいと思ったわけですね。

溝口 そうですね。シマダグループに入社した同期は5人いて、SLPに配属された子がもう一人いますが、彼も最初からではなくもともとはスポーツトレーナーを目指していたそうです。

グループのさまざまな事業を学べる

――入社して今に至るまでは、どういったことをしてきましたか。

永島 最初に受けた研修は、社会人の基本となるビジネスマナーを学んだりする2週間の外部講習でした。その後はグループのさまざまな事業について、1~2日間ずつ経験して学ぶ社内研修がありました。

溝口 すべてを回りきるのに1ヵ月くらいかかりましたね。

永島 そして6月半ば頃に、どの会社に配属されるか発表されました。全員が希望通りで、それからSLPでの研修に入りました。

溝口 まずは介護職員初任者研修の資格を取るための2週間の研修をみんなで受けて、その後、相模原と赤羽の二手に分かれて仮配属されました。それからの3ヵ月も、私たち二人はガーデンテラス相模原で一緒でしたね。

永島 そして正式な配属先として、僕がガーテンテラス尾山台に。

溝口 私はそのまま相模原で働いています。

永島 ガーデンテラス尾山台は、サ高住から介護付き有料老人ホームに変わり、介護が必要な利用者様が入居されますので、今も実習しているというか、新しい知識とスキルを教わって身に付けている最中です。ずっと研修させてもらっている感じですね。

――やっているお仕事について、人に伝えるとしたら、どう説明しますか。

溝口 介護というと「大変でしょ」と言われることが90%くらい。ですから簡単ではないけれど、想像されるよりも大変ではないし、楽しいよ、と伝えます。ずっとおむつ交換をしたり利用者様のお世話をしている。夜勤もあり寝ないで働き続けている。そんなイメージを持たれていますが、実際は違っていて、そんなことはないので。

――どういった点を「楽しい」と伝えますか。

溝口 人との関わりですね。利用者様一人ひとりとの会話が楽しいし、コミュニケーションを通じて信頼関係が築けて、どんどん親密になっていける。利用者様とスタッフという立場を保ちつつも、生活の場をともにする関係で、その人の性格やクセなども含めて個性が理解できて、心を開いてもらえたときはすごく嬉しい。社員だと日勤も夜勤も朝番もあり、24時間をどう過ごしているのかがわかりますし。

永島 きつい。大変。そういう偏見が持たれているとは感じます。「やめたほうが良いんじゃない」と身内に言われたこともあります。反対を押し切って、覚悟を決めてやってみることにした面もありました。実際にやってみると、求められる技術やスキルが多い。学生時代にアルバイトしていた飲食業界と比べても、マニュアル通りのサービス、接客をするだけでは成り立たなくて、コミュニケーションに工夫が必要で、それが面白い。利用者様それぞれ、性格はもちろん、病気や症状の違いもあり、一人ひとり同じ接し方をすることはありません。頭を使います。利用者様のADL(=日常生活動作)を維持するために施設がどんな働きかけをしていくべきか。デイサービスを効率的に運営していくために、どういう工夫をしていくべきか。そういったことも考えていきます。いろんな知識やスキルが必要なプロフェッショナルの仕事。きついから、大変だから、というのとは違った意味で、誰にでもできることではない。奥が深い。選んで良かったと思っています。

――学生時代の専攻を考えると、意外な選択だったかもしれませんね。

永島 友だちに会うと「なんで介護を?」と言われます。英語学科を出ているし、母親はアメリカ人。周りからはなぜか通訳を目指していると思われていました。けれど僕は、今の仕事がすごく自分に合っていると思っています。通訳になりたいなんて、ひとことも言ったことないですし。

お互いが個性を認め、尊重し合う

――正式に配属されて以降も、同期で会うことはあるのでしょうか。

溝口 会社で定期的に会食があり、そこでお互いに近況報告したり。月1回は顔を合わせていますね。

――同期として、おふたりはお互いのことを、どう思っているのでしょう。

溝口 彼の配属先は当初、介護付き有料老人ホームの予定ではなかったのですが「技術を磨きたい」と言って、自ら手をあげて希望したんです。正式に配属されてからも、ずっと学び続けている。熱意にあふれていて、それを持続できていることが、会って話していて伝わってくるんです。普通は慣れてくるとモチベーションは下がってくると思うのですが、それがない。すごいと思うし、尊敬できます。

永島 研修期間中、僕は常に焦っていたんです。知識が乏しくて、技術もなく、できないことがたくさんある。利用者様とも、どう接したらよいかわからなくて、コミュニケーションにすごく悩みました。ところが彼女は研修初日からすごく馴染んでいて、利用者様ともあっという間に仲良くなっている。自分にとってのハードルを、リラックスした感じで、すごく楽に、自然体で飛び越えているみたいに見えました。「どうして、そんなに余裕があるんだろう」と、羨ましかったですね。

――職場の先輩については、どう感じていますか。

永島 陰でこそこそ愚痴や文句を言うような人が誰もいない。そして、利用者様のためになる意見は、みんなはっきり口に出している。それが共通点だと思います。現状に満足せず、常にもっと上を目指している。プロ意識が高く、やさしくて強い。価値観を共有していて、同じ方向を向いている。そう感じます。

溝口 SLPだけでなくシマダグループ全体に通じていることですが、社員一人ひとりはそれぞれ個性が強いと思います。それをお互いに認め、尊重し合っている。その姿勢がみんなに共通しているところ。社員、スタッフ同士、利用者様、みんなの個性を理解して、見下したり、批判することがない。人それぞれの好きなもの、大切なものを、否定せずに受け止める。高齢の利用者様に対しても、目上の人、いろんな経験を重ねてこられた人生の先輩として敬う姿勢を感じます。職場の上司への報告でも「よく気付いたね」と言って認めてもらえたり。日常的にそんなやりとりを重ねています。ですから、自分から「こういう出来事があれば、こう対処したほうが良いと思います。どうでしょう?」と言いやすいです。

――とくに思い出に残っているエピソードを教えてください。

永島・溝口 たくさんありすぎて困ってしまいますね。

溝口 体調を崩してしまったものの、シフトが詰まっていて、病院に行けないでいたことがありました。そしたら施設長が「人数もいるし、こっちは問題ないから、すぐに医者に診てもらいなさい」と。周りの人も「大丈夫だから、すぐに帰って」と。私が自分の体調管理ができていなかったにも関わらず、心配してもらえて、ありがたかったですね。誰一人として嫌な顔をされることはなく「しっかり寝て、はやく元気にならなきゃね」と言われ、帰りやすい雰囲気をつくってもらえました。

永島 自分の不注意で、事故につながりかねない失敗をしてしまったことがありました。ところが周りの人からは、叱られるどころか、落ち込んで自分を責めてしまう気持ちになっていたのを、逆に励まされました。施設長からは「失敗は誰にでも必ずあるから。その1回目がたまたまこれだっただけ」と。ダメだろ。何やってるんだ。そういったことは一切言われませんでした。「なぜこうなったと思う?」とたずねられ、一緒に考えてもらえました。そして「この反省が、成長につながるから」と、ポジティブになれる言葉をたくさんかけてもらえて救われました。先輩からも「近くにいたのに、気付いてあげられなくてごめん」と。おかげでその日、家に帰ってから、失敗を引きずって落ち込むのではなく、反省を活かして前向きにがんばらなくちゃ、と思えました。あのとき気持ちを切り替えることができなかったら、利用者様と接することが怖くなっていたかもしれませんね。

想像力でオンリーワンを生み出す

――もし、シマダグループに入ってなかったら、何をしていたと思いますか?

溝口 ソーシャルワーカーになって、行政機関か精神科の医療機関で、淡々とルーティンワークをこなしていただけでしょう。退屈で辞めてしまっていたかも。今のお仕事はデイサービスをしたり、訪問介護に行ったりできて、日勤も夜勤も朝番もあり、毎日変化があります。同じ一日がないので飽きることがありません。

永島 この会社で介護に興味を持ち、面白さに目覚めてしまったので難しいですね。人間関係にも恵まれて、そのおかげで今、充実しているので、もし他の会社で介護に携わっているとしたら、こんなには楽しめていないでしょう。表面だけを知って、きつい、大変という偏見をぬぐい切れず、マイナスな部分ばかりが気になってしまい、結局「やっぱムリ」と転職してしまっていたかも。最初からほかの業界に行っていたら、気持ちの満足はないまま、収入を得る手段として仕事をしているだけではないでしょうか。

――自分の将来、そしてシマダグループのこれからに期待することはありますか?

永島 介護を極めたい。あと分身ができれば、ホテルや不動産の事業にも携わってみたいです。会社の規模や事業の展開は、これからますます大きくなっていくと思いますが、ありきたりな会社には絶対にならないで、シマダグループらしいスタイルを貫き通して欲しいと思います。

溝口 想像力を働かせて、オンリーワンを生みだしていく。いろんな事業がコラボして、葉山のうみのホテル サービスレジデンスなど、新しい施設ができたりする。それは、やはりシマダグループがあって、そのなかにSLPがあるからだと思います。業界の最前線で、どんどん新しいサービスを生み出し、取り組んでいって、世の中を驚かせ続ける会社であり続けて欲しいです。その一員でいたいですし、これからの展開も楽しみにしています。

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