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出版業界からデータサイエンス×スタートアップの世界へ。内と外を繋ぐ翻訳者/メンバー紹介

今回は、広報・採用・バックオフィス等を担当する高木さんをご紹介。広報メインですが、バック・ミドル・フロントと、社内で横断的に働く彼女。出版業界からデータサイエンス×スタートアップの世界へ入るにあたり、どんなギャップがあったのか等、バックグラウンドも含めお伺いしました。

― 自己紹介をお願いします。

大学で国際関係学を学び、フランス留学を経験したのち、卒業後は長らく出版業界で働いてきました。ファッション雑誌の編集を3年半ほど、その後、実用書・旅行書等の編集、企画、営業、ロジスティクス、SNSマーケ等、幅広く経験しました。特に印象的なのはファッション雑誌での編集経験と書籍営業です。月刊誌のため常に締め切りとの戦いでしたが、ファッション、出版業界は他とは違う尖った部分を「個性」と捉え、多様性をポジティブに捉える土壌があったので働いていて心地よかったです。この時に自分の価値観がブレないものへと確立したと思います。世界の様々な都市へ行き、交渉したり、撮影や取材したりと、かなりハードワークでしたが、大学卒業後も国際感覚を保てたのはよかったですね。また、創るだけではなく、利益に変える経験ができた書籍営業も印象深い仕事でした。

― サスラボに出会った経緯は?

リファラルです。大学時代の友人である鈴木さんがデータサイエンティストとしてサスラボで働いていて、声をかけてくれました。私は10代の頃から社会・環境問題に非常に関心があり、大学で特に気候変動、原子力発電、電力自由化など、政策視点での環境問題について深めたのち、ご縁があり、ファッション・出版業界に入ったのですが、過剰消費を促す傾向の強い領域で働くことへの違和感は常に持っていました。また、取材を通して様々な人や企業に出会ったのですが、中には、社会貢献度の高い事業なのに企業利益にならず、慈善事業のようなものに留まっている状況も多く目にしてきました。そのため、数年前から、経済活動に社会・環境貢献を組み込むためにはどうしたら良いか、非常に悩んでいたんです。そんな時にサスラボに出会い、これだ!と思いました。また、代表の平瀬さんと初めてお話しした時に、CEOとしてメンバーのポジティブな面を評価し、社内の多様な価値観を認めている点に感動しました。人それぞれに強み・弱みがあると思いますが、強みを照らしていこうよという姿勢に、平瀬さん自身が会社のビジョンを体現していると思い、強く信頼を持てたことが決め手です。2021年4月頃から業務委託で、広報やバックオフィス業務からジョインし、7月頃からフルタイムになりました。

― 入社前と後で、どんなギャップがありましたか?

言葉です。同じ日本語ですけど、働く業界が変われば、使う言葉が変わります。金融・IT・データサイエンスの領域は未経験だったので、非財務?デューデリジェンス?マテリアリティ?アセット?アウトカム?欠損値?素データ?等、初期はさっぱりわからない言葉だらけでした。知らないから広報で原稿を書く時に出てこない、使えない、ということが起こっていました。そのため、有り難かったのは、この1年でやらせていただけた業務が広報だけではなかったこと。コーポレートがCSOのカルソさんと2人だったので、広報、採用、時にはステークホルダー対応など、横断的にマルチに働くことが多かったんです。また、データチームが分析したデータを、顧客へのアウトプットに翻訳する業務等、データサイエンスチームとのコミュニケーション機会を持てているのも有り難いです。さまざまな業務に関われたことで、言葉にリアリティが増し、広報に活かせるようになってきたのは嬉しいですね。広報は会社の過去、現在、未来、すべて細部まで目を光らせなければならないと考えているので、各部署とのコミュニケーションは今後も継続していきたいです。

― 働く環境、コミュニケーションはどうですか?

完全リモートのチームですが、私は外に出る方がアイデアが湧いてくるので、週1~2程度で大手町のオフィスに出社しています。またフルフレックスなので、例えば急にプライベートで重要な予定が入ったりしても、融通が効くので助かっています。

社内は主にSlackでのコミュニケーションが基本です。一方で、そればかりだと書く力はつくのですが、口頭での会話力が低下すると思っていて。特にコーポレートチームは黙々と作業する業務が多く、フロントと比べて元々会議が少ない傾向なので、意図的に社外の人と会議を入れて会話する機会を作ったりするなど、工夫しています。無駄な会議は減らしたいですが、バランスですね。サスラボはその辺りの裁量権が高く、自由度が効くので、好きなようにできるのが良いなって思います。

― 休みの日は何を?

キーワードは旅・民藝・自然です。業務ではデータ、金融、デジタルという領域にいるため、真逆の環境に身を置くことで心が落ち着くんです。旅先で、地域の史料館や民藝店に足を運んで「その土地らしさ=伝統」を見、「先祖が作り上げてきた歴史=革新(の連続)」に学んだり。平瀬さんが「変わらないために変わり続ける」という言葉をよくおっしゃいますが、まさに「伝統と革新」のことだなと。歴史はその繰り返しです。「伝統=変わらない信念」であり、「革新=変化に対応する柔軟性」と考えていて、サスラボでもその体現者でありたいと思っています。休みの日の話が、結局仕事の話になってしまいましたね。笑。山や国立公園をハイキングすることも多くて、この時は完全に仕事スイッチオフにしてます。笑。

― 目標は?

変化に対応しながら、今の熱量のまま、チームの成果を外に翻訳し続けることです。出版業界での経験を役に立てられるなら、ここだと思ってジョインしているので、なるべく具現化できるよう努めていますが、まだまだ道半ばです。トライ&エラー&トライの繰り返し。ただ、それが仕事の醍醐味でもあります。めげません。笑。

― どんな人にメンバーになってほしいですか?

多様な価値観を認め、それを自分なりの行動で示しながらアップデートし続けられる方でしょうか。私も大きなことは言えませんが、「多様性」と言葉で言うのは簡単。でも実践はその何倍以上も大変です。これまで自分なりに実践してきた方にお会いしたいですし、そんな方と一緒に創っていきたいです。「許す力」を持っていることも大事かなあと思います。

また、メンバーのバックグラウンドが多様なので、社内に様々な価値観があります。考え方に「違い」があることを前提にメンバーがコミュニケーションしている組織は、凄く貴重で価値があると思っています。サスラボのミッションは「あらゆるサステナビリティを認め合える世界に / Towards the world appreciating all sustainabilities.」ですが、sustainabilityが複数形になっているのも、サステナビリティの正解がひとつではないから。十人いれば十色のサステナビリティがあり、それが当然な世界を一緒に創っていける、創っていきたい、そんな想いのある方にお会いしたいですね。

― 応募者にメッセージを!

まさか自分がデータサイエンス×スタートアップの世界に飛び込むとは夢にも思いませんでした。初めは不安だらけでしたが、ジョインして良かったと心から思っていて、まるで新しい人生を歩んでいるような気持ちです。サステナビリティの実現のためには多面的な視点が必要です。金融業界の経験がないから、スタートアップでの経験がないから、データサイエンスの知識がないから、と諦めずに門を叩いていただけたら嬉しいです。サスラボで、あなたの経験をきっと活かせるかもしれません!

― ありがとうございました!静かなる情熱を持つ高木さん。縁の下の力持ちとして、サスラボを後ろから支えてくれる重要なメンバーです。

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