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代表 田中絢子に聞く、COHINAのこれからと、求める仲間像

BACK SIDE COHINA編集長の高橋奎です。今回はCOHINAのこれからと、求める仲間像について、代表の田中絢子さんに聞きました。「COHINAで働く」を少しでも感じ取っていただけるとありがたいです。

BACK SIDE COHINAとは?
COHINAの「働く」がわかるオウンドメディアです。
COHINAで働く人や環境、採用情報などを切り口に、COHINAの理解を深めていくコンテンツを提供していきます。
note:https://note.com/cohina_backside

インタビュアー:高橋 奎 (Kei Takahashi)

横浜国立大学理工学部化学生命系学科卒業。
学生時代、NPOカタリバにて、場づくりのプロデュースや行政等との事業を担当。STARMINE株式会社にて、採用ブランディングを中心としたコンサルティングに従事。その後独立し、NO WALLs株式会社を設立やREADYFOR株式会社に従事。プロデューサーとして、コミュニティや事業、クラウドファンディングのプロデュースを担当。
現在、NO WALLsの代表と共に、NewsPicks Creationsでのプロデューサーや、BACK SIDE COHINA編集長を担う。

正直、ブランド運営は大変。続ける理由は、“自分の”から“誰かの”ためのCOHINAになったから

高橋:ブランド運営は大変なことばかりだと想像がつくけど、5年間も続けてこられたのにはどんな理由がありますか?

田中:これまでの日々は、正直、本当に馬鹿みたいに大変だったと思うなぁ...(笑)どうして5年間もブランドを続けていられたのか考えたとき、思いつくのは「まだなくしちゃいけないから」。最初は自分が欲しいものを作ったら楽しそうだな、という感覚で作っていたんだけど、今はこのブランドがなくなったら本当に困る人がたくさんいる。その実感が伴うようになったから、どんなに大変でも続けられています。

InstagramのDMで毎日のように質問を受けたり、毎日200名くらいの方がライブ配信を見てくださったり…...COHINAが「自分の欲しい!を叶えるブランド」から「みんなのブランド」になった今、まだまだいろんな人に届けなくちゃ!という想いが、私の原動力になっています。

高橋:「誰かのためのブランドであること」の他に、「原動力」になっていることってありますか?

田中:私、シンプルにプロダクト作りが好きなんですよね。いいもの、意味のあるものを作ることにある種取り憑かれているから、最後までこだわって作りきることができる。プロダクト作り自体が、エネルギーの湧いてくることなんです。

あとは、たくさんの壁にぶち当たるほど「いや〜また成長しちゃうなぁ〜」ってどこか嬉しくなる気質です(笑)

COHINAをやっていて面白いなって思ったりとか、苦しいこと、辛いことがあったりとか、その苦難の中にいるときこそ「もっと多くの人にCOHINAを届けられる」って思えます。私はCOHINAを続けている中で、「苦しいほど人には深みが出る」という実感を持つようになりました。だから、苦しさも結果的にはとても楽しいことだった、と思えるのかな。

“あと一歩”先までみんなでやりきり続ける、チームのマインド

高橋:生粋の起業家気質ですよね。「目の前の損得だけにとらわれず、ユーザーのためにいいものを作る」という意識、その上でビジネスを形作る田中さんのエネルギーがすごく強い。ビジネスとしてのCOHINAに最近関わるようになって、この力がチーム全体を引っ張っているのだろうと感じています。

COHINAチームの話を聞いてみたいのだけど、代表から見てどんなチームだと思いますか?

田中:あんまりチームにこんな言い方をすることはないと思うんだけど……「愉快なチーム」だね、本当に(笑)

人に恵まれているなぁ、と本当に思います。会社でお腹抱えて笑うことってあんまりないと思うんだけど、うちではそれがまあ多い(笑)

みんな、ポジティブだからだと思います。実際どうかは分からないけど、少なくともポジティブに捉えることが上手い。「あと少しのプラスアルファをやりきろう」とか、「ユーザーのためになんとかしよう」とか、そうやってみんなで一歩分の負荷を請け負うことを、苦しみながらも楽しめる人たちです。スキル云々以上に、そんなマインドのメンバーがいるのが本当にありがたいし、心強い。

例えば、ブランドとして持続可能なラインを見極めながら、挑戦を重ねていくためにも、私たちは常に売上目標を持ちながら運営しています。

以前、月末のラスト1日で、今まで到達したことのない売り上げに届くかどうか……みたいな時があって。普通にやったら届かないことは見えていたのだけど、マーケターも生産・企画メンバーもライブも、それぞれ残り1日でできることをとにかく全部やりきったんです。その結果ギリギリで目標に到達したとき、みんなで泣いて喜んだのを本当によく覚えてるな……

この一瞬は、たくさんのユーザーにブランドが届いている、という実感も相まって、チームみんなでやり遂げられたことがこの感動に繋がっているんだ、と心底思った瞬間でした。

いま、私は本の出版に向けての準備も進めているのですが、これがまたとんでもなく大変。それでも広報担当が、「一緒に頑張るからやりましょう!」と言ってくれて。一人だと進めるのが難しそうなことも、みんなの力を合わせて進めていけるんだな、と嬉しくなりました。ピンチは日々発生するけど、ある時ふと、誰かの成長を感じてテンションがあがる、みたいな……そんな感覚を持たせてくれるこのメンバーと、もっといろんな挑戦がしたいと思います。

高橋:仕事って、ただとにかく“それっぽく”することもできるんですよね。そんな中で、みんなで一歩先までやり切るという共通認識が当たり前にある環境だから、“コトに熱中したい”と考える人たちが余すことなく活躍できている場なのだと思います。

そんな環境があるからこそ、ここまでブランドも成長しているのだと日々感じます。一緒に仕事をさせてもらって、スピード感のあるトライアンドエラーをとても肯定的に捉えてもらえていると思っていて、こだわり切ることの意味を深く理解しているのだと強く感じるので、とても納得しました。

年齢/経験よりも、大切なのことは「人を喜ばせたい想い」と「やり切る力」

高橋:「実はCOHINAってこうなんです」みたいな意外な点があるとしたら、どんなところだと思いますか?

田中:実はアパレル未経験の人が多い、っていうとこかな。バックグラウンド的には全くアパレルじゃないとか、小売すらやったことないとか。ガッツリIT系の人もいるんですよね。直接の経験がなかったとしても、「人に喜んでもらいたい」という気持ちと「やり切る力」で成果になりうるっていうのは、うちのチームならではかな、と思ってます。

あとは、元々イベント会社で営業サポートをしていた人が、急にアパレル配属になってオフラインポップアップ担当になって、とにかくお客さんに喜んでもらえるオフラインの場所を設計しなきゃって。最初は戸惑っていたけど、気がついたらお客さんからの支持の厚い”名物受付のお姉さん”になってました。しかも、彼女は小柄でもないのに。

年齢も幅広く、40代の男性社員もいます。最初はCOHINAみたいな小さい会社は初めてですし、別の会社と悩んでたそうです。会社で今までのアパレルでの経験が直接的に活きるかもわからないし、年齢ギャップもあったけれど、「面白い」「新しい挑戦をしたい」というところでうちに来てくれました。彼は、年齢のギャップを感じさせずものすごく活躍してます。40代だと文化的に大丈夫ですか?とよく聞かれますが、うちではおじさんが活躍してます!(笑)彼に限らず、経験豊富な大人世代の方のジョインも続々と増えています。

だから、挑戦することに前向きな人なら、未経験でも年齢のギャップがある方でも、それとは関係なく活躍していただけると思うんです。

COHINAの次の展開は?新しい挑戦は多岐にわたる

高橋:COHINAの「新たな挑戦」として中長期的にやっていきたいことにはどんなことがありますか?夢でも構わないから、色々と聞いておきたいです!

田中:ファンコミュニティ作りと、商材の新規開拓と、海外展開。それとオフラインの展開かな。

今はオンラインだけのCOHINAでもこれからオフラインの場所を充実させたい。手に取った時ならではの、ときめきや感動、偶発的な出会いが大事だから、真摯にやっていきたいです。

ファンコミュニティでいうと、今では外部の方から「ファンがいっぱいいるね!」と言っていただくことも多いのですが、実は意図してやってることはないんです。毎日ライブをしていて、気づいたらこうなっていた、というだけなんです。だから、ファンである人たちが喜んでくれる、ずっとCOHINAと一緒にいたいと思ってくれるような提供価値をもっと増やしていきたいと思っています。

新規商材へもチャレンジしていきたいと考えています。お客さんの”自分が自分を好きであれるきっかけや時間”を増やしていきたいということを考えたときに、必ずしも今提供しているお洋服だけが手段ではないと考えています。
COHINAに出会って「初めて自分を好きになれました」、「おしゃれを楽しいと思いました」というお客さんがいる中で、どうすればそういう体験をもっと提供できるかな、と考えたら、まだまだできることがあるんじゃないか……などと想像します。

COHINAが提供したいのは服だけじゃなくて、トータルで自分が変わるきっかけだから、それをもっと強く出していきたいです。

あとは、海外展開。COHINAをやっていて、小柄向けブランドは世界共通の商材なんだな、と気付かされました。実際に海外からの問い合わせもあり、対応をしている状態です。アメリカや中国などの、ある程度の規模の市場に向けて展開していきたいと考えています。

COHINAの新たなステージへ。チーム作りと挑戦が仲間探しのカギ

高橋:今まで愚直にユーザーに向き合ってきたからこそ、オフラインの展開も、ファンコミュニティも、新規商材も、海外展開も、ユーザー視点そのものだなぁと思いながら聞いていました。今お伺いしたことを実現するためにも、採用が必要なのだと強く思うのですが、どんな力が必要になってきますか?

田中:今は特に「チームを強くしてくれる人」に仲間になってほしいと思っています。

今までCOHINAは、個人のタレントに頼って、メンバーに個として自由に成長してもらうことで結果を出していた感覚なんです。COHINAチームも50人を超えてきて、そのタレントをまとめ上げてみんなを同じ方向に行けるような組織愛がある人、パワーのある人が必要だなと感じます。マネジメントができるとか、誰かに寄り添える、導いてあげられるという力がもっとあれば、COHINAチームはもっともっとよくなります。

あとは、「型にハマらず自由に挑戦する人」。4〜5年やっていると大枠の型がなんとなくできてきて、それに甘えたくもなるんです。それをし続けていれば、ある程度楽な状態で最低限の売り上げは確保できたり、ある程度の規模の成長ができたりしてしまう。でもその成長感覚は錯覚で、同じことばっかりやっていたら気がついたら縮小してしまう。だからこそすごく警戒している部分でもあります。過去の遺産に頼らず、新しい挑戦を続けていきたいですし、そんな未来を共に作ってくれる仲間を強く強く求めています。

高橋:8割が型でできたとしても、そこからこだわって、10割以上を目指し、常に挑戦し続けていくというイメージ。とても田中さんらしいなと思いました。

インタビューを終えて

とても、代表の田中さんらしさを感じたインタビューになりました。起業家としてのマインドとともに、COHINAへの想い、チームへの想いを感じられました。

改めて、ブランドの土台も出来上がっているからこそ、とてもチャレンジをしていける環境であることもとても感じました。

特徴はやはり、「顧客視点」。毎日ライブ配信をしているからこそ、ユーザーの方の声を拾いながら、次のチャレンジについて模索している姿と、その模索をポジティブにチームでやっていこうというスタンスがとても伝わってきました。

より現場メンバーの声を聞くことで、COHINAの解像度を高めていければと思います。

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