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【尼崎地区 班長インタビュー】"経験と知識を広げるチャンス" 社内留学制度とキャリア形成について。



今回お話を伺ったのは、日本製鉄へ入社し、尼崎研究開発センターで班長を務める鷹林さんです。なぜ日本製鉄で働くことを意思決定したのか、日本製鉄で感じる魅力はなにか、どのような制度があるのか、今後のキャリア形成について詳しく聞いてみました。


~進路の岐路で出会ったチャンス。日本製鉄が持つ魅力と学びの機会に惹かれて入社を決断~

まずは鷹林さんの自己紹介からお願いします!

私は地元尼崎の兵庫県立武庫荘総合高等学校を卒業し日本製鉄へ入社いたしました。入社以来、一貫して自動車向けの高強度鋼板の研究開発支援に従事しています。

様々な選択肢がある中で、日本製鉄に入社することを決意した理由や決め手になった要因についてお聞かせいただけますか?

当時、進学か就職かを迷っているときに、担任の先生から優良企業の求人を紹介していただきました。優良企業に就職できるチャンスがあるという助言を受け、そこで求人票を見たのがきっかけです。

日本製鉄の企業規模や労働条件、さらには福利厚生も好条件であることはもちろんですが、それ以上に研究開発にチャレンジできることに魅力を感じたのが大きな理由でした。さらに、決め手となったのは、産業技術短期大学への社内留学制度があり、入社してからも短大卒の資格を目指して学びの機会があるという部分でした。

入社前に不安を感じていたことはありましたか?

私が工業高校の出身ではないため、工業系の知識がなく、入社後にハンディキャップになるのではないかということです。

入社後、私が心配していたハンディキャップはまったく問題ありませんでした。学びの機会が豊富であり、研究のスキルを磨くことができる刺激的な職場で、ワークライフバランスもしっかり整えることができました。また、これだけの大企業ですので新型コロナウイルスの影響の中でも全社員一丸となって乗り切る風土があり、安定した会社だと実感しています。

現在は班長としてご活躍されているかと思いますが、これまでのキャリアを教えていただけますか?

入社してから5年目までは、研究者とマンツーマンで研究開発の業務を担当し、そこで知識や技術の習得を進めていました。5年目以降、中堅層となり、若手の指導役や新入社員の指導員に選ばれ、若手に対してこれまで習得してきた知識をアウトプットする機会が増えました。また、班長に任命される以前から、自分の班の後輩数名の業務のマネジメントや育成も担当してきました。

その他にも業務外の活動として、労働組合の支部の執行役や青年女性部の部長も務め、広域的な活動も経験してきました。そして、会社制度を利用して産業技術短期大学に2年間留学し、職場復帰しました。復帰後すぐに班長に任命されたというキャリアを積んでいます。


ご入社後に短大卒の資格を習得し、班長としてのキャリアを歩んできていてすごい順調なキャリアですが、今後チャレンジしたい領域はありますか?

この会社は、頑張れば様々なキャリアチャンスを提供してくれます。研究者のサポートとして研究者の傍らで学ぶ機会もあり、幅広い分野にチャレンジできます。個人的には、まずは現在勤務している研究支援部門を最良の研究パートナーにしたいと考えています。そして、将来は係長、課長と昇進したいと思っています。

鷹林さんが所属されている組織はどのような風土ですか?

関西人の特色か分からないですが、常に笑顔を絶やさない雰囲気があります。実験は個々で行いますが、休憩時間には皆で声をかけ合い、笑いが絶えない明るい職場です。 しかし、研究者からの実験依頼があると、真剣に取り組むことが当然とされています。皆が一丸となって難題に取り組み、最善の解決策を見つけ出すことが求められます。そうしたメリハリのある風土があります。

若くして班長に拝命されたと思いますが、どのようにして昇進されていくのでしょうか?

新しいポジションに就いて初めて仕事をするよりも、常に一歩先のポジションにふさわしい姿勢で仕事をすれば、仕事を任せても大丈夫と周囲に評価され、自ずと昇進できると思います。私も班長以前から部下数名のマネジメントをするなどして、主体的に行っていてその点が評価されたと思います。

研究職の仕事の面白さを教えてください!

研究現場で働くと、未知のデータや最先端のデータを扱うことが多くなります。研究の背景を理解しながら業務を行うと、常に新しい発見があり、やりがいや面白さを感じています。班長としてある程度の裁量があり、組織にとって有益な方向に課題をコントロールし、取り組むことができることにやりがいを感じています。


日本製鉄に入社して良かったエピソードはありますか?

私が携わった研究試験の成果が自動車メーカーに採用され、上司から「ここにある」とカタログを見せられたとき、この仕事をやってよかったと心の底から思いました。研究開発分野を製品や売上と結びつけるのは難しいのですが、実際に「ここに使われているよ」と紹介してもらえた時は、会社だけでなく社会にも貢献していると感じましたし、仕事の成果を実感した瞬間でした。

失敗した忘れられないエピソードがあれば教えてください!

一部の実験では、自社の研究設備を使用するだけでなく、研究者に同行してお客様の現場で実験を実施しています。私は当時若く、実験中に必要な機器を壊してしまうミスを犯し、スケジューリングをされて行っている試作にもかかわらず、それが原因で実験が頓挫してしまったことがありました。部品は社内設備から借りたもので、朝早くから管理責任者が訪問し、率先してお詫びを申し上げるなど、手厚い対応をしていただきました。すごく申し訳なかったですが、若手が失敗をしてもカバーしていただける体制はありがたいと思いました。いまは部下の失敗をカバーする立場となり、失敗がないに越したことはないですが、若いうちはたくさんの失敗をしていいと考えています。ミスをすると同じ過ちを繰り返しませんので、積極的にチャレンジし、たくさん失敗をして経験を積んでほしいと思っています。

班長としてのマネジメントで大事にされている部分があれば、お伺いしてもよろしいですか?

その仕事に対して責任感を持たせる、主体性を持たせるところを意識しています。別に自分じゃなくてもいいやと思わせないように、関連する実験は1人の人間に一連して任せたり、一方で技術伝承や多能化の面では先輩社員をつけたり、そういったことを意識しながら仕事を振り分けるようにはしています。


~キャリアステップの転機。社内留学制度での成長加速を目指す~

社内留学制度にチャレンジしてみようと思ったきっかけを教えてください。

社内留学制度は日本製鉄を選んだ理由の1つでした。入社当時から希望していましたが、タイミングが合わなかったため、15年目になって挑戦することになりました。正直に言うと、一定の経験を積むと自分のスキルの成長が鈍化する感覚が出てきます。もう一段階ステップアップしたい思いもあり、ここで制度を活用して更にスキルアップしたいと志願し、会社から了承を得ました。

産業技術短期大学へ入学をして2年間どのような勉強をされたのでしょうか?

産業技術短期大学は、鉄鋼系に特化した特色ある短大であり、鉄鋼関係の科目や機械工学関係の科目を履修します。1年次は基礎的なものから応用までを履修し、2年次には卒業研修が組み込まれます。最後には成果報告をする貴重な経験が得られます。

社内留学制度を活用してからのキャリアに変化はありましたか?

学問としてさまざまな現象を学んだことで、研究データをより深く解釈できるようになったと感じています。知識だけでなく、2年間の学生との交流を通じて、人への指示の仕方、人との接し方を学び、現在のマネジメント業務に活かすことができています。

産業技術短期大学へ通学している間も給与は会社から支払われるのでしょうか?

在学中は給料もボーナスも全額支給されました。入学金、授業料、教科書代、交通費も会社が負担してくれてとても助かりました。会社のサポートにとても感謝しています。

社内留学制度以外で、日本製鉄の魅力だと思う制度を教えてもらえますか?

有給休暇やフレックスタイム制度はとても使いやすく、良い制度だと思います。小学生の子供が2人いますが、有給休暇が取得しやすく、フレックスタイム制で早退も可能なので、平日の学校行事には全て参加しています。仕事と家庭の両立もしやすく、本当に働きやすい会社だと思います。長期休暇を取得しやすいスケジュールがあれば、部下に休暇を取ることを提案することもあります。また、私自身は取得していませんが、男性の部下で数ヶ月の育児休業を取得した者もいます。

新入社員が入社してからの日本製鉄の育成環境を教えてください!

入社後、「日本製鉄学園」という3か月間の研修プログラムがあります。講義を通じて社会人としての基本的な知識や、製鉄の基礎と作業に関連する安全知識を学び、配属前に製鉄所を見学することができます。先に述べたように、私は指導員を務めたことがありますが、本当に充実した経験でした。私が入社したときは、わずか1週間で現場に配属されたため、指導員として研修に参加することで少し羨ましい気持ちを抱いていました。配属後は、先輩社員が仕事の流れを理解し、自立するまでサポートします。また、研究者からの研究依頼に1人で対応できるよう指導したり、研究設備のメンテナンスができるようにも指導します。

最後になりますが、未来の新入社員の向けたメッセージをお願いします。どんな方が日本製鉄とマッチしそうですか?

2つありまして、1つ目は研究開発に従事する業界であるため、探究心が豊かな方が望ましいと考えています。探究心があることにより、仕事自体がより楽しくなるだけでなく、問題意識が生まれ改善や実現に向けたポテンシャルを秘めていると思います。そのため、探究心の高い方と一緒に働きたいと考えています。2つめは主体性を持っている方です。置かれた立場や環境に応じて、自分自身で考えて行動に移すことができる人材は、チームとしても個人としても頼りがいのある仲間になると思います!


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