ふるさとは岐阜県の過疎地域にあり、何事も当事者意識を持って行動するという精神を養ってきた代表・山元舞人さんは、臆することなく自身の考えを主張することを自らが体現し、株式会社My Startを設立しました。
山元社長が考える「カッコいい大人」とは?若者に伝えたい想いとは何か?これまでの経験と共にお話を伺いました。
山元 舞人 / 代表取締役
2020年株式会社My Start設立。代表取締役。幼少期は小学校の同級生がわずか7人の田舎に生まれ育つ。育った環境や学歴に関係なく、誰もが輝ける未来を作るため、株式会社マイナビを経て、名古屋にて採用コンサルティングや採用支援を行う。創業当初からリアルを届けるYoutube、TikTok動画をコンスタントに配信中。 同級生が7人の過疎地域で生まれ育ったことが、現在の自分を形作る原体験 ーー学生時代はどのように過ごされていましたか? 学生時代は、携帯販売のアルバイトや知人の派遣会社で働き、そこで初めて仕事の楽しさを学びました。 携帯販売のほかにも、イベント企画・運営にも携わり、マーケティング的な要素や現場スタッフのマネジメントなども行ない、月に50~60万円ほどは毎月コンスタントに稼いでいました。
1、2年生の時にほとんど単位を取っていたので、 朝は11時から19時まで携帯販売会社で働き、22時から派遣会社での仕事、深夜2時頃に「ウェルビー」という名古屋のサウナ&カプセルホテルに向かい、サウナに入って4時頃に就寝。 翌日はまた11時から働く、といったサイクルでがむしゃらに働いていました。派遣会社は立ち上げたばかりの会社で、スタートアップならではの拡大スピードの速さに夢中になり、さらに仕事にのめり込んでいましたね。
ーーとても行動力がありますね!幼い頃から活発だったのですか? 私の原体験といえる事柄の1つに、実家が過疎地域の田舎だったということがあるんです。駅もなければコンビニもなく、同級生は7名。 少人数のため、授業中は否が応でも発言権を与えられる環境で、常に当事者意識を持って、自分の意見を発信するというスタンスが自然と身に付いたと思います。 さらに複式学級で上級生との関わりを学び、子どもなりに振る舞いや立ち回り、社会性を養っていました。当事者意識の高さや人と仲良くなって距離を詰めていく方法などは、少人数制だったからこそ得たスキルです。
ーーでは、その頃から起業することを視野に入れていたり? 私が現在、My Startのように自分自身の会社を設立しようと志を抱くようになった大きなきっかけは、地元のコミュニティを飛び出したときです 。私は野球部でずっとピッチャーをしていました。少ない部員でもあるけれど、私以外にできる選手はいないだろうと自負している部分もあり、6年生で肩を壊すほど練習に明け暮れました。その結果、右投げから左投げへと転向し、思うように投げることもできなくなりましたが、私がピッチャーから外れることはありませんでした。
それほど「俺がやらなければ誰がやるんだ」という状況だったため、そこで自律心も育っていたのかもしれません 。しかし、中学生になると大人数の学校に通うことになり、一気にライバルが増えました。これまで自分はうまい方だと思っていた野球でしたが、ポジション争いは激化し、初めて鼻を折られそうになったんです。これまでの環境だと一番が当たり前だったこともあり、絶対に誰にも負けたくないと思い、その頃から将来はプロ野球選手になる!とか、社長になる!と周囲に豪語していました。
1年目でトップセールスを樹立。「起業」への想いはさらに強いものへ ーー前職はマイナビで働いていたんですよね? 就職活動では、正直それまでの営業経験に自信があったため、書類が通ればあとはすべて採用されるだろうと思っていました。初めは就活の軸も考えず、片っ端から受けようとしていたんです。適当に就活をしていたということですね。
しかし、冷静に考えてみて、ファーストキャリアとして選ぶ企業を適当に決めてしまってもいいのか?と思い、きちんと将来を考えた職選びをしようと思いました。その中で、「社長になる」という目標を再認識し、それなら多くの人と出会えるような仕事に就こうと考えました。そうして、 仕事を通してさまざまな企業の採用活動に携わり、経営者とも密に話せる機会が豊富なマイナビへの入社を決めました。
ーー前職の仕事内容について教えてください! 私が入社した当初は、営業エリアが決められており、とにかくエリア内の企業に電話を掛けてアポを取ったり、タウンワークなどの他社の求人媒体に掲載されている情報を調べて直接訪問をしたりと営業の基本を徹底していました。
得たスキルとしては「期待値調整力」があります。「マイナビ」という社名の知名度は高いのですが、「マイナビバイト」という媒体の知名度は低いかつ、競合が強かったためそこまで集客力がある媒体でもありませんでした。 マイナビという会社の知名度が一人歩きし、期待値も勝手に上がるところを如何に調整し、ご納得いただいた上で導入いただくかを重視した営業を学べました。
結果として、1年目は同期の中でトップセールスを記録することができました 。 要因は、媒体の平均単価が5、6万円に対し、私は16万ほどの一番大きなプランを受注できていたこと。さらに、4週で50万を初めに契約するなど、いかに単価を上げるかに焦点をあてていたんです。
おけげでジュニア新人賞金賞という成果を上げ、新卒1年目の男性営業で私の記録を超えた人はいないと聞いています。
ーーすごい!トップセールスを獲得した後はいかがでしたか? その後、3、4年目で獲得数が落ち込みました。原因は正直、この仕事に飽きていたことも要因です。私は飽き性なので、自分がおもしろくないと思ったことは良くも悪くもやりたくなくなってしまいます。また、数をこなすことで売上が上がる商材で、ソリューション営業としての実力がなく、成績が下がり始め危機感を覚えました。3年目には、前職に対するモチベーションは落ちていたんです。 実は、3年目頃から起業に向けて着々と準備を進めていました。マイナビ入社後最初の週から学生時代にやっていたアルバイトを副業として毎週末掛け持ちし、創業資金を200万以上貯めていました。
ーーすでに起業を考えていたのですね。山元さんの起業への想いはどんなことが影響していたのですか? 私が学生時代に出会った社長の影響が大きいです。その方は、みんなから尊敬されていて、純粋に「かっこいい」と思っていました。また、そもそも私はストレングスファインダーの特性として、「最上志向」が当てはまります。自分が納得しないことはできず、前職では上司から何か指導されても、口では「わかりました。すぐにやります」といいますが、右から左に受け流してしまうこともしばしばでした。
そんな私の性格は自分が一番よくわかっていたため、やはり自分の組織であれば、自分が納得でき、結果を残せるという自信があり、社長が向いていると感じました。そして、2020年2月2日、起業を決意。後ほど触れますが、そのときに今も週2配信を継続しているYoutubeを録り始めたんです。当時はコロナ禍でしたが、逆境がさらに自分を奮い立たせ、絶対に負けずにやってやる!というモチベーションになっていたことを思い出します。
暗中模索の中掴んだ、一筋の光である独自の運用メソッドを武器に ーー現在のMy Startについて教えてください! My Startは2020年の設立以降、1期目にパートスタッフが入り、その年の第4クォーターには別事業を行う新会社を設立しました。その後もバイトが続々と入社し、2021年9月よりバックオフィスを専門とするスタッフが入社し、現在は、主に営業とクライアントワークを担うメンバーと求人原稿作成など制作を担うバックオフィスとの連携によって事業が一気に加速しています。
ーー求人運用に定評がありますよね!運用ノウハウはどのようにして習得したのですか? 運用のノウハウは完全に独自で生み出したものです。これには、Airワークという採用管理ツールを用いて求人サイトを運用しています。無料掲載ができ、他の求人媒体やSNS連携などができ、採用活動の最大化を図ることができます。またメソッドを導き出すまでには、 成果が出ている企業などに直接問い合わせを行ってポイントや傾向を探ったり、通常業務に加えて穴が開くほどさまざまな掲載内容を見たり、実際に運用してみたりと創意工夫をしていました。朝の5時頃まで毎日のように検証をした結果、月間2万件エントリーを達成するまでに至りました。 圧倒的な集客力だと自負しておりオーガニック枠の運用であれば日本一だと思っています。
ーーMy Startでは今、どんな人を求めていますか? 現在はありがたいことに多くの反響があり、地元の成長企業から上場企業までサービスに対してもお客様からの評価をいただいていますが、今後は狙った市場に自分達からアプローチをかけていきたいと考えています。特に、飲食店やサービス業の経験がある人を迎えて、採用コンサルとして未開拓の市場に先陣をきって飛び出してくれる人がいるとうれしいです。ホットペッパーの営業をやっていました!という方なら適任かもしれないです。
とは言え、様々なポジションが空いているのでどんな方でも一度は会ってみたいですし、攻めるマーケットがまだまだあるため、これから徐々に体制を強化していきたいです。
下を向いて歩くサラリーマンを減らしたい。誰もがイキイキと働き、輝く未来を手にするために ーーYoutube配信について詳しく聞きたいです! 先ほど触れましたが、Youtubeは起業を決断した日から今日まで、週に2本、月に8本を定期的に配信しています。このチャンネルを設立した日から変わらない想いは、チャンネル登録者数にはこだわりがなく、「リアル」を伝えたいということです。 私のリアルは、"田舎から出てきた人が会社を設立し、地道に目標を一つずつクリアしていき、会社を大きくしていく過程”。学歴や職歴も関係なく、同じような境遇や想いを持つ人を少しでも勇気づけられるといいなと思っています。 誰かのモチベーションに繋がることが1番の願いです。
視聴者からのメッセージ紹介
「約1年振り位に拝見させていただきました!ここ1年はまいてぃーさんの影響で始めた朝活を朝5時くらいから続けていて、主に就活関連をガチでやってました!おかげで希望の会社に内定いただけました!これからもまいてぃーさんのように色んなことに挑戦していきたいと思います!」
YouTubeチャンネルはこちら! すごく嬉しいですよね。こうやって、人の人生を変えられることってなかなかできないと思いますし。こんな自分でもできることがあるんだと、私のほうが勇気や自信を彼のような視聴者からもらえました。
ーー「明日カッコいい大人を、今つくる」という理念について教えてください! この理念を創る際に考えたことは、下を向いて歩いているサラリーマンを減らしたいということです。 よく毎朝の出勤時間や満員電車など、働く人は疲れた顔をしているといわれることがありますよね。そんな瞬間に出くわすと、自分は毎日楽しいけれど、なぜ疲れた顔をして働く人がいるのだろう?と思うことがあるんです。ただ、それを変えるのは自分がどう生きていくかということと、それを私は採用という観点から変えられるのではないかと思いました。
採用支援を通して企業と関わり、伴走して、企業の採用基準など、潜在的な課題の解決に貢献することで、結果としてイキイキ働ける大人を増やしたいと考えました。そのためには自分がイケてないとダメだと思うので、新しいオフィスもちょっとカッコよく意識して作りましたし、2週間に1度は社員のみんなが美容院に行ってカッコよくいられるような福利厚生も取り入れています。
また3期目のビジョンにもあるように「当たり前を圧倒的に」を弊社自ら体現することでお客様の採用コンサルティングを通してかっこいい企業づくりに活かせると考えております。
ーー今後の展望は? My Startは採用関連以外の事業をやらない、と決めています。 経営戦略的なところもそうですが、まだまだスタートしたばかりの会社で、いろいろなことに手を広げてもうまくいかないと思います。また、 なんだか儲かりそうだなと思うことがあっても、絶対にやらないと決めています。 それよりも、採用・HR領域に全力でぶつかり続けて、本物の採用支援や事業活動をしたいです。 二流、三流ではなく、採用において一流であり続けたいということです。
また、それと同時に当社は「超利益体質」の企業風土を追求します。売り上げではなく、「利益」にこだわります。ベンチャーだからというわけではありませんが、ただの仲良しチームではなく、就業規則や評価システムなどを整えて、結果で会社を大きくしていく。つまり、 努力をした人が正当に評価され、働く人を満足させる会社にしていくつもりです。 その為に創業3期目から盤石な経営体勢を敷いていきます。その中心は従業員のみんななので働きやすい仕組みや制度を作っています。そして、一流の採用ノウハウと人を武器に名古屋一のHR企業を目指します。
ーー最後に、このページを見ている方へメッセージをお願いします! 私から伝えたいことは、なにかやりたいことがあるなら、とにかく、「今やろう」ということです。 あと、やりたいことがなくても、 やって気づくことのほうが多いから、失敗するってわかっていてもとにかく行動してみることが大切です。 私自身は当たり前を圧倒的に、誰でもできることをコツコツとやり続け、人に勇気を与えていきたいと思っています。「トライして、続ける」を体現し続け、それを見た誰かが何かを感じ、自分の未来に対して明るい希望や夢、目標を持ってくれれば私もまた、その想いを原動力にMy Startのみんなと新たな挑戦を続けていきたいです。
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