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水産業界に貢献する「漁具屋の営業」とは

海ペディア編集部が所属する、西日本ニチモウ株式会社。

「人と海と未来をつなぐ」を理念に、技術とサービスをもって社会に貢献できる企業として、現場に密着したお客様のための会社を目指して活動している。

そんな我々の日々の業務は「漁具を作って、使って頂く」ことだ。

これまで漁具である網を「作る仕事」については紹介をさせて頂いたが、今回は漁具を「使って頂く仕事」を紹介する。

営業の「仕事」

夏休みが見えてきた7月初旬、営業部のS・I氏に同行をさせてもらった。

今回は二艘底びき漁船のグランドロープの仕様をお客さんと打ち合わせをし、工場に依頼する内容であった。

現場でのコミュニケーション

二艘底びき網漁業は6月1日~8月14日まで休漁であり、その期間に漁具の準備をする。

この日はドックが終わり、これから休暇に入る船頭と、使用したグランドロープの仕立て直し方法の打合せであった。

まずはお客様の漁具をリフトを使ってトラックに積み込む。

S・I氏はリフトの免許も所有しており、営業マンという肩書でありながら現場作業も手際よくこなす。

その後、仕立てをする工場にて、再利用できる部品と新品に交換する部品を選定した。

途中、図面通りにゴムボビンが入るか入らないかで、仕立て作業者と熱い激論に。

結果的にボビンは収まり、皆も感心していた。

「俺がやっちゃる!」とS.I氏。やり取りがとても頼もしかった。

実物を見ながら、話をすること。これが当たり前のようで、なかなか難しい時代になっている。

ともに実物を共有し、作る側の苦労、使う側の苦労を知ることは貴重な経験となる。

二艘底びき網漁は8月15日に解禁となり、落ち着いたころにS・I氏は乗船を検討している。

一度乗ったら約一週間ほどの航海となるが、これは強制でなく本人の希望である。

入社5年目ながら漁業を広く知り、成長してくれているとても貴重な人材だ。

新しい漁具の開発

S.I氏は現場の仕事だけではなく、新しい漁具の開発にも積極的である。

「作る」と「使う」を把握してきているからこそ、現実的なニーズがわかってくる。

別の日には新規商材として、企画開発している網の浸漬試験を行っていた。

目的は付着生物の付着性能の比較であり、実際の海に数種類の網を浸漬させて経過観察をしていく。

この網の詳細はまたの機会にご紹介したい。

仕事以外のこと

船の帰港を待つ間、「先日のパチンコのフィーバーが忘れられない」と音楽を流すS・I氏。

彼の趣味のひとつにパチンコがあり、同じ趣味を持つ関係者と盛り上がっているそうだ。

S・I氏のメインの趣味は釣りで、月1回の有給取得をしながら釣りを楽しんでいる。

下関で就職を探した理由は釣りを続けたいからとのことで、面接時に仕事に対するやりがいは「休日!」と言い切っていた。

S・I氏は「休暇」をやりがいとしつつ、これまで積み上げてきた「貢献」も大きなやりがいになっているはずである。

西日本ニチモウの「営業」とは

漁具屋の営業は、お客様とのコミュニケーションから商品の開発まで、何でもできる楽しい仕事だ。

近年では営業というと「ぺこぺこと頭を下げて、商品を買って頂く」といったイメージが浸透しているそうだが、漁具屋の営業においてそれは全く違う。

営業とは「ニーズを把握し、最適な商材を使って頂くこと」であると筆者は考える。

もし最適な商材がないのであれば、自分たちで創ることも可能だ。

このように水産業に貢献することが私たちの役割であり、使用者に喜んで頂くことがやりがいになる。

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西日本ニチモウ株式会社は、ニチモウ株式会社の100%子会社として、ニチモウ株式会社の持っている技術を引き継ぎ、営業部門(当社で製造した網やロープ類、完成網類、他を製造・販売)、製網部門(ウルトラクロス網・二子撚り無結節網の製造・販売)、製綱部門(各種ロープ・トワイン類の製造・販売)、原糸部門(ポリエチレン・ポリプロピレン糸類の製造・販売)、仕立部門(当社内で製造した網地やロープ類を使用し完成品を製造・販売)を有し、西日本地区を代表する漁具の製造・販売会社として、また、船舶、船舶用品、漁ろう用機械、陸上ネット等の販売を含め、事業展開しております。 これからも、「人と海と未来をつなぐ」を理念に、技術とサービスをもって社会に貢献できる企業として、現場に密着したお客様のための会社を目指して活動してまいります。
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