【千葉市で「Smart119」本運用開始】
7月20日よりちば消防共同指令センター、消防局の救急車25台にSmart119システム搭載され、本運用されました。 「119」を変えるため、 実際の救急医療でSmart119の運用が開始されます。
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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000056624.html
【今の救急医療について】
救急医療の現場は、多くの課題を抱えており、Smart119はこの課題を解決し、安心できる救急医療を実現したいと考えています。 119通報による救急出動件数は「増加傾向」しており、「効率化・最適化」が必要であり、⽇本全国共通の「社会的課題」となっています。
【救急医療における課題】
その大きな問題として、現在119通報から救急隊が駆けつけ、病院へ搬送するフローは、「アナログ・リレー⽅式:となっており、結果として情報制限とたらい回しが起きています。 世の中では、ITなどが進歩していますが、救急での本課題は未だに未解決です。
【Smart119による解決策】
そこでSmart119では、消防共同指令センターに入った119番通報の情報をタブレット端末に入力、即時に医療機関による受け入れ体制を確認し、患者の情報を救急隊に共有することができます。 「たらい回し」を減らして、早く、正しい医療機関に搬送することに貢献します。
【音声認識機能】
「Smart119」の大きな特徴は、専用のAndroid端末にタッチパネルやキーボードを通じてだけでなく、音声認識による自動的な入力が可能な点です。 消防指令センターのオペレーターが発する確認音声を拾うことで、入力に要する時間をおよそ8割短縮することに成功しています。
【AIを活用した「予測診断」アルゴリズム】
「Smart119」は、AI(人工知能)を活用した「予測診断」アルゴリズムの開発を行っています。 脳卒中や急性心筋梗塞といった重大疾患の場合は搬送先に専門病院を選ぶことが重要です。
【予測精度について】
これまで千葉市消防局の協力のもと収集したデータに基づいたアルゴリズムは、ROC曲線(Receiver Operating Characteristic Curve)のAUC(Area Under Curve)=0.881という高精度の予測が可能になっており、本年秋ごろ「Smart119」への実装を目標に開発が進めています
【個人アプリも「まもなくリリース」】
患者の許諾の元であらかじめ常用薬や既往症の情報を預かり、いざという時に救急隊や病院に伝達する“個人用アプリ”の開発も進めており、より良い急性期医療の実現に貢献することを目指します。