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デザイナーはゆるふわな仕事じゃないよ?

こんにちは!
株式会社スタジオ・アルカナ きょんまること落合恭子です。
UX/UIを作ったり、ディレクションをしたり、コンテンツを作ったりして、
デザインを通してお客さまのやりたいことや達成したいことをお手伝いする仕事をしています。

2024年1月から、スタジオ・アルカナでは、
「Wantedlyのストーリーを充実させるぞ大作戦!!!!!」
をおったてて、でっきるだけ週1回、更新しております!
「でっきるだけ」と書いているのは、職業柄どうしても、
リリースだったり、リリースだったり、リリースだったりと重なってしまったりして、
難しい時もあるだろうという想定からです。

がんばることは大事!!!

でも、がんばりすぎないことも大事!!!

というわけで、定期的にストーリーをアップしておりますので、
毎回見ていただけると、めちゃんこうれしいです!^^


さてさて。


今日は「Webデザイナーはゆるふわな仕事じゃないよ?」
というテーマでお話ししてみたいと思いますっ。

それではいってみましょー!
ヒアウィーゴー!


Webデザイナーは簡単なお仕事?

今から2年ほど前、エラベルさんから、
「1231人が選ぶ!大人がなりたい職業TOP10」
というアンケートの結果が公開されました。

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該当記事はこちら!(エラベルさんの記事にジャンプします)
YouTuber?エンジニア?令和時代の大人1231人のなりたい職業ランキングTOP10!
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1位:ライター、2位:公務員、3位:医師、4位:YOUTUBER・・・・
と続く中、なななんと、

8位:Webデザイナー

!!!!!!!!
なりたい仕事の上位に入ってくるなんて、うれしいな〜〜〜(*^^*)
と思った反面、
記事の中で書かれていた、
「どうしてWebデザイナーになりたいと思ったのか?」
という質問の回答に、ちょっと疑問が生まれたのでした。

みなさんが回答されたものを少し抜粋すると・・・

「在宅で手に職をつけたい」
「企業に勤めることもできるし、フリーランスでもできるから」
「デザインに興味があり、今勉強中なので」
「在宅ワークができる仕事をしたい。特にデザインの仕事は自宅で仕事した方がはかどるので。休憩も自分のペースでとれるところも良い」

・・・などなど。

「在宅でできる」「デザインに興味がある」「フリーランスでもできる」といったようなところが理由が多いのだなぁと思ったのです。

この理由、わたしも心当たりがありました。
自分がデザイナーを志そうと思ったとき、タイミングを同じくして、
とある事情から東京に出る必要が発生しました(当時関西に住んでた)。なので、
「Webデザイナーなら、在宅で場所に囚われず働くことができるんじゃないか!」
って思ったことがあったのです。
(これが志した根本的な理由ではないんだけど、一石二鳥的な感じがした)

なので、多くの方が、「在宅」「フリーランス」「デザイン好き」といったキーワードで、Webデザイナー良き!って思う気持ちもめっちゃわかるんですよね。

だけど、実際にはじめてみると、思っていたのとは違ったな〜wと思ったので、
今回はこのあたりのことを書いてみようと思います。


スクール卒業後、いきなり仕事はできなかった。

きょんまるは20代前半、電気屋で働いてまして、
そこでインターネット通販担当になったことをきっかけにWebデザインに興味をもって、仕事しながらデジハリというスクールに通って、Webデザインの知識と技術を身につけました。

当時としては、結構高度なことを学べたと思います。
そして、スクール経由でとある企業にスカウトしていただいて、
Webデザイナーとしての一歩を踏み出したのでした。

技術としては、
Illustratorも、Photoshopも、当時あったFireworksも使えて、
Dreamweaverでコーディングするという、
その時代に求められてたものからすると、必要十分な技術自体は学べたと思います。

だけど、振り返って思うのは、
「ちっともいい仕事ができなかったなー。」ってこと。
それもそのはず。
「お客さまの要件がわからない」
「分かっても、その要件をどうやって満たしたらいいかがわからない」
状態だったのです。
つまり、そもそも何を作ったらいいかがわかってなかったんですね。
そのときまず気づいたのは、
「デザインつくる技術持ってても、それだけじゃ仕事できないんだ・・・」
ってことでした。


幸か不幸か、最初に勤めた会社では、
ディレクターがつかず、自分で要件をキャッチアップして、
自分でサイトを作ってリリースしなければならなかったんですけど、
作ったものへのクレームも、自分で全て受けてました。
作業中に電話がかかってきて、
「あなたに作ってもらったホームページ、全然問い合わせがこないんだけど、どういうこと?!」
というお客様のお怒りを左耳で拝聴し、ひたすら「すみません」を連呼しながら、
サイトの修正を行う・・・なんてこともざらでした。

会社に勤めていたので、普通はそういうとき、
先輩スタッフが助けてくれたりするものだと思うんですけど、
幸か不幸か(ほんとこれw)、
デザイナーが自分しかいないために誰にも助けてもらえず、
ひたすらお客さまのお叱りを、一身に受けてました。

別の時には、お客さまのご要望通りのデザインを作って、
いざリリース!!!という前日に、
「実はこのデザイン、気に入ってなかったんです・・・」
と言われて頓挫する、といったこともありました。

その時は、ご要望のデザインを、そのまま作っていたつもりだったんですよね。
つい昨日まで、お客さまは「いいですね!すごくいいです!!」
とおっしゃってたんですよ。
なのに、その次の日に思いっきりの掌返し。
「実は、ずっと気に入ってなかったんです・・・」
そう言われました。
これ、結構パンチが効いてて(w)、
意味がわからなくて、めちゃめちゃ落ち込みました。

・・・

デザインやコーディングをずっと勉強して、技術が少しずつ向上しても、
こういったことがいくつもあって、
実は何度もやめようかと思ったこともありました。


デザインよりも大切かもしれないもの。

きょんまるは、「お客さまの役に立ちたい」っていう気持ちが強かったので、
自分が作ったもので、
「お客さまがクレームを入れる」
「気に入ってないと言い出せずに苦しんでいた」
っていうのが、ほんと悲しかったんですよ><

役立ちたいと思って身につけた技術で、
お客様をしんどい気持ちにさせちゃうのなら、本末転倒ですよね。
ガチ、この仕事やめたほうがいい・・・・。

そんな風にも思って、いっとき、デザイナーをメインの仕事にするのをやめたこともありました。

だけど、少しずつ気づいていくんですよね。
「デザインは手段であって、目的じゃない」っていう根本的なことに。


たぶん、一番ハッとしたのは、
自分でプロダクトを作って、自分で広報活動をしたときかもしれないなー。
広報用のデザインを作ってた時、
「あ、お客さまがなにか作って欲しいときの感覚ってこれか!」
みたいに思った瞬間があって、
事業とそのために必要なデザインの関係みたいなものに、
気づいたんですよね。

そうしたら、なんか自分がそれまで作ってたものが、
独りよがりなものだった感じがして、
役に立ちたいって思い続けながら、
ちゃんとお客さまの話を聞けてなかったとか、
お客様のやりたいことを理解できてなかったとか、
そしてお客様のやりたいことを実現するための手段をちゃんを学べてなかったとか、
自分がなにができてなかったかが、急にわかったような気がしたのでした。

そんな経験から、今自分が感じていることは、
デザイナーにとって、デザインをつくる技術はめっちゃ大事なんだけど、
それよりももっと大事なのは、
コミュニケーションなんじゃないかなってこと。

お話上手になる必要はないと思うんだけど、
お相手が、どんなことを想っているかとか、ほんとに言いたいことはなにかとか、
そういうのを、言葉や表情や仕草や雰囲気から感じ取ってあげて、
それをデザインで表現してあげれるといいんじゃないかなって思うんですよね。


コミュニケーションは一朝一夕では結べない

そう。きょんまるは、デザインを作る上で、技術よりももっと
「コミュニケーションが大事」なんじゃないかなって思ってるわけですね!

そして、この小さいタイトルにも書いた通り、

「コミュニケーションは一朝一夕では結べない」

とも思ってるわけです。
なぜなら、自分の思い通りにはいかないものだからです。

結構な時間、お相手のことを考え続けるし、
お相手の都合の良い時間に、自分の時間をさくこともあります。
でも、仲良くしたいお相手に対して、人ってそうしますよね?
好きな人に自分の気持ちをわかってもらいたい時って、普通にそうしますよね?

お相手と関係を結ぶ時って、はじめは自分の思い通りにならない時間なわけです。
でもそこを最初から、
「在宅で」「自分の好きな時間で」「自分の好きなデザインで」と自分の都合を主体に進めてしまうと、うまいことコミュニケーションとれないんじゃないかなって思います。

そしてそもそも。

「この人(会社)の思いを叶えたい!」って思えないと、
ほんとに需要のあるものを作っていくっていうことも難しいんじゃないかな?

あ、これは決して、
「自分の要望言っちゃだめだ!自分の想いは殺すのだ!」
っていってるわけではないです!
むしろ逆!

お相手のお話をめっちゃ聞いて、分かってあげて、その気持ちを汲んで、
その上で、自分が考えるいいことだったり、自分の要望を埋め込んでいく、作っていく・・・ってことが必要なのかなって思っているという話です。

すごく手間がかかる話ですよねw
でも、良いデザイン・ほんとに役立つデザイン、
この人に作って欲しいなって思われるデザイナーになるためには、
こういうのが大事だと思うんですよ。

Webデザイナーってこういうことをする人だと思っているので、
最初に抜粋した、Webデザイナーになりたい大人の方達の理由をみていると、
「おー、そこを重点に考えてWebデザイナーになったら、ギャップすごそうな気がするな〜〜」と思ってしまったわけです。
そこで、実際はこうだよって書いてみたくなったのでした。

最近は、ネットのセミナーで、
「未経験からすぐWebデザイナーになれる」
みたいな広告もよく見かけますよね!
だから結構手軽になれるもの、どっちかというと「ゆるふわな仕事」として
認知されてるのかな〜と思ったりするんですけど、
実際のところは、
技術習得のために時間をさき、お客さまのために時間をさく、

「ガテン系な仕事」

だと思いますw
でも、そこが面白い仕事でもあると思います^^

あと、初心者の方が、実務で使う技術を完全リモートで習得するのって実は結構コツがいる・・・と思う!んだけど、このあたりもやり始めて気付くと思うので、みんながんばって!!
リモートの時代がはじまってかなり経つので、そのあたりのやり方も確立されてきてるのかな??(たぶん、教える側にもコツがいると思うのん)


というわけで今回は、「デザイナーはゆるふわな仕事じゃないよ?」というテーマでお話ししてみました!
デザイナーの仕事って、狭義では「デザイン作る」になるかもだけど、
世の中の全てのことにデザイン要素ってあると思うんです。
コミュニケーションもしかり。

デザイン要素のあるもの全てが領域だって考えたら、
デザイナーの仕事ってめっちゃいっぱいです!わくわくしますね〜〜!

みなさん、一緒にがんばっていきましょ!^^


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