なにをやっているのか
グループ全体で30以上の多種多様なブランドがございます。
渋谷ヒカリエオフィスを拠点とし、国内外で約1400店舗展開しております。
アダストリアは、カジュアル衣料品および雑貨を中心としたSPAブランドを国内外で約1,400店舗展開するファッションカジュアル専門店チェーンです。SPAの仕組みを背景とするマルチブランド戦略を強みに、アパレルだけでなくあらゆるファッションがもたらす“ワクワク”する喜びをお客さまにお届けする「グローバルマルチブランドファッションSPAカンパニー」を目指しております。
様々なお客様、新たなマーケットに対し、アダストリアとはターゲットを変えた複数のグループ企業もございます。
高感度の大人マーケット中心にブランド展開する株式会社エレメントルールや、10代~20代向けの低価格ブランドをECで展開する株式会社バズウィット、飲食事業を手掛ける株式会社アダストリアイートクリエーションズ等、グループ全体で30以上の多種多様なブランド展開をすることでよりお客さまのライフスタイルに沿ったご提案をしております。
『バリューチェーン』
お客さまに高品質で差別化された商品を手ごろな価格で届けるために取引先商社のひとつであった【ナチュラルナイン社】を2013年にM&Aし、グループに商品企画・生産機能を
とりいれ、垂直統合型SPA企業となりました。商品の企画、製造、物流、販売までを一気通貫で結び、川上から川下までをつなぐ垂直統合の仕組みを構築することで、お客さまの声や1万8000名を超える販売スタッフの声をもとに、トレンドや、店頭情報をいち早く次の商品展開や サービスに活かし、お客さまに新しいファッションをお届けします。それぞれのセクションで完結することなく、お客様の手に渡るところまで、すべて連携していることで、より良い商品やサービスに繋げております。
『マルチブランド・マルチカテゴリー』
一人ひとりが“自分らしさ”をたくさんの選択肢の中から選べるいま、アダストリアはお客さま一人ひとりの感性と創造的な暮らしに、多彩なブランド展開でお応えします。
近年は平均寿命、特に健康寿命が年々伸びて、「人生100年時代」だと言われており、その結果、今後は若い世代からシニア世代まで、今よりももっと多種多様なライフスタイルのニーズが生まれていきます。
ターゲットを変えた30以上のブランドによる多様な提案を強みとするアダストリアにとって新たなチャンスだと考え、アパレルだけでなく、暮らしをとりまく様々なカテゴリーで、ファッションを軸としたアイテムやサービスをご提案していきます。市場の変化や顧客ニーズの多様化に対応するために、家具や、キッチングッズ、キャンプ用品や、スポーツウェア、化粧品、そして飲食など、取り扱うカテゴリーを少しずつ拡大しており、そのことがブランド力を高めることにも繋がっています。
また、マルチブランドで展開するブランド力を活かすことで他社にはないライフスタイル提案が可能となります。今後も、ファッションという切り口で考えられる様々な可能性を検討し、よりお客さまのライフスタイルに沿ったご提案ができるように変化を続けていきます。
なぜやるのか
『mission:Play fashion!』
ファッションによって、人々の心を豊かにし、幸せにすることが私たちのミッションです。
「ファッション」とは、アパレルだけに限られたものではなく、文化や生き方、ライフスタイル等人によってさまざまな価値や可能性を持っています。
「プレイ」には、遊ぶ、スポーツをする、演奏するなど、あらゆることに楽しんで取り組むという意味が込められています。ファッションを楽しむこと、そして世界中の人へファッションの楽しさを届けていくこと、『Play fashion!』をミッションとして、従業員一人ひとりが行動しております。
『Vision:一人ひとりの毎日に「もっと楽しい」選択肢を』
毎日の生活の中で、自分の好きな物を選んで、自分のスタイルを楽しむことこそが、ファッションだとアダストリアは考えております。お客さまや社会と共に、さまざまな価値観を持った一人ひとりの毎日に「もっと楽しい」選択肢を提供し、お客さまの暮らしを今よりも、もっと楽しくする、豊かな生き方に貢献するグループであるために、「一人ひとりの毎日に「もっと楽しい」選択肢を」をアダストリアグループ全体の目指す姿として掲げております。
『企業理念:なくてはならぬ人となれ、なくてはならぬ企業であれ』
アダストリアで働く一人ひとりが、「『あなたがいるから』と言われる人になって欲しい」という、創業者の想いが込められており、そういう人が集まるからこそ、なくてはならぬ企業になれる、と私たちは考えています。
『企業文化:答えを探し続けるという答え』
アダストリアは変革することを成長の源とし、あたらしい形を生み続けることで成長を続けていきました。これからも時代に合わせた答えを探し続けながらお客さまのライフスタイルに寄り添った企業を目指します。
『Values:
いつもお客さまの立場で考え、行動します
新しいことに挑戦し、変化と成長を続けます
多様性を尊重し、チームで前へ進みます
誰かの役に立つことで、社会に貢献します
私は、毎日をワクワクさせます』
こちらはミッション、ビジョンを達成するために、
私たちが大切にしている価値観を、考えるべき順番で表した行動規範です。
私たちの仕事の出発点は必ずお客さまであり、すべての答えは現場と私たちは考えています。そのため、まずは、お客さまを第一に考えること。
そして、変わり続ける時代の中で、私たちの成長の源である挑戦と変革を繰り返すこと。多様な仲間を尊重し、私たちはいつもチームで物事にあたるということ。私たちの仕事を通して、誰かを幸せにしたり、暮らしの中で助けになったり、ちょっとしたことで役に立つことで社会に幸せの輪を広げていくこと。
最後に、「誰かがやってくれるだろう」ではなく、「自分自身で毎日をワクワクさせていく」という意思を大切に、すべての行動を、自分事でやるということ。
これらの行動規範を通じて、一人ひとりが「自分は今、Play fashion!できているか?」を常に意識することで、アダストリアが掲げる「なくてはならぬ人」を目指していきます。
どうやっているのか
2025年に向けて、4つの成長戦略を掲げております。
①『マルチブランドで顧客の人生に長く寄り添う』
多種多様なライフスタイルのニーズにお応えする為、マルチブランド戦略をさらに磨き、新しいマーケット開拓と既存ブランドの更なる強化が重要施策です。年齢層やマーケット、テイストを変えながら多彩なブランドを展開することで、幅広いお客さまに「楽しい」を提供しております。
例えば、今後の国内マーケットで大きな割合を占める40代以上の大人世代に向けて、今までアダストリアグループになかった50代をターゲットとしたEluraや、初の60代をターゲットにしたUtaoがデビューしました。既存ブランドにおいても、提供価値を高めていくため、カテゴリとコンテンツの拡大を進めており、ブランド内新ラインも続々スタートしています。基幹ブランドであるLOWRYS FARMでは大人向けラインyuwやイエナカ志向が高まる中apart by lowrysからリリースされた大人のルームウェアブランドe/rmデビューしました。
こういった取り組みを通じて、 アパレルの枠を超えてお客さまの暮らしの中のさまざまな選択肢をアダストリア内で選ぶことができるよう提案を強化していきます。
②『サービスやコトを取り入れ、顧客接点を最大化する』
今まで以上に、デジタルを起点にしたお客さまとの接点を増やし、リアル店舗との連携を考えることで、顧客接点の最大化に取り組んでいきます。
現在1100万人を超える会員を持つ自社ECサイト「ドットエスティ」はアダストリアの大きな強みです。様々なコンテンツを通し、ただ単にモノを売る場としてではなく、毎日アダストリアに触れてもらう機会を増やすことでお客さまとのつながりをより深く強固なものとし、さらにデジタル化が加速するビジネス環境において、お客さま同士のつながりを提供するプラットフォームへと進化させていきます。
③『世界を舞台に各地域と共創した価値を提供する』
アダストリアでは上海、香港、台湾のアジア地域と、アメリカで事業を展開しています。
アジア事業では「グローカル」という大きな方針を掲げており、現地のお客さまのことをよく知り、各国に合わせたPlay fashion!を提供するために地域別に戦略を立てて取り組んでいます。季節やトレンドの違い、体格の違いに対応し、現地のお客さまに合わせた商品供給ができるようローカルMDの仕組み作りを進めており、体制化が進めば、将来的に展開地域の拡大にトライする可能性が見えてくると思っています。
上海では2019年12月にniko and ... SHANGHAIがオープンし、オープン1週間は連日3万人が来店する大盛況ぶりで、昨年2号店がオープンしました。売上も順調に伸びており、中国最大のECモール「T-mall」へ出店もしております。昨年は、韓国の人気ブランドALANDを日本へ誘致し、オペレーション力を活かした国内展開をはじめました。
④『楽しいライフスタイルを新たな事業とする』
SDGsやサステナブル等、人生の質やより良く生きることが重要な価値になり、意味や目的をしっかりと持ったモノ・コト・サービスが支持されるようになってきています。
アダストリアでは、心豊かなライフスタイルを目指す新規事業を展開するため、新規事業プロジェクト開発を担うアダストリアイノベーションラボという部署がございます。サイズアウトなどで小さくなってしまった子供服をユーザー同士でシェアし合うKIDSROBEや、衣料品廃棄の課題解決を目的とし、倉庫に眠った服を黒染めの手法によって新たに生まれ変わらせるFROMSTOCK等、これまでも新しい事業を生み出してきました。
2019年には、全社員参加型の社内事業提案プロジェクト「プロジェクトA」がスタート。楽しいか、ワクワクするかを大切な判断基準とし、新入社員であってもこのプロジェクトで事業化が決定すればプロジェクトリーダーとし自身で事業推進を行う事が可能になります。このように現在手掛けている事業とはまったく違う、新しいビジネスへの挑戦も続けています。
新規事業の他に「ファッションのワクワクを、未来まで。」をポリシーにCSR活動も行っています。例えば、アパレル業界全体の課題である衣料品廃棄の問題に、モノづくりの精度を上げることで取り組んでいます。業界では当たり前になっている環境負荷の大きい在庫の焼却処分について、当社では衣料品回収のPlayCycle!を通じて焼却処分ゼロを実現しています。自社生産商品においては、2025年までにコットンを使用した全商品に環境に配慮した方法で生産された原料を取り入れることを目指しています。このように事業につながる楽しい取りみで業界課題、社会課題に取り組んでいきます。