株式会CASE って何?
どんなことをしているの?
という素朴な疑問をまとめてみました。
株式会社CASEができた背景や日々取り組む事業内容やその姿勢、
なかなか面で聞くことのできない会社の内側を
代表、近藤へのインタビュー形式で公開します。
この記事から少しでも株式会社CASEのことを知っていただけたらとても嬉しいです。
以下インタビュー内容となります。
▼▼▼
-そもそも株式会社CASEって何をしている会社なんでしょうか?
株式会社CASEは2020年1月に設立しました。
実は設立当時、「何々をする会社」と決めて設立したわけではないんですよ。
「事業内容」は今でも日々刻々と変化をしています。
そもそもの会社名の由来には
2つの意味があって
ひとつは「器」という意味と
もうひとつは「事例」という意味。
どういうことかというと、
本来みんな人生の中で「こう生きていきたい」とか、「本当はこんな事ができてらいいのに」といったそれぞれの想いがあると思うんです。
でも、自分の置かれている状況をベースに考えるから結果として「できないこと」を思いつき、「やらない」という選択をしてしまうことが多いのかな、と。
このそれぞれの「想い」をひとつの「器」の中に放り込むと
そこには気のおけない仲間がいて「それならばこれが手伝えるよ」という繋がりができて、一人ではなく仲間と一緒に取り組むことで「実現ができる」
そんな「器」としての存在。
そうやってプロジェクトが無数に起きて「事例」になっていくんですよね。
実は僕、企画を思いつくとどんどんドメインをとってしまうんです。
「case00000.com」
「case00001.com」
最初にこの二つのドメインを作りました。
caseの後の桁数が4桁だと
事業の数は「9999」まで。
ここまでは僕が生きている間になんかやってしまう、超えてしまう気がしたんです。
さすがに人生の中で「99999」はやらないかな。
足りるかなという気持ちで5桁にしました。笑
「多くの人と関われば関わるほど手が離れてプロジェクトが生まれる」
あくまでもそんなイメージで作った会社です。
だから、何をしているかわからないという側面もありますね。
人の思いに寄り添って
できない理由を僕らの持っている知見やノウハウで取り除いて
あとは「やるだけ」という状況をひたすら作っていく。
その時にその人は何をするのか
思いがあるけどやらなかった人でも、
できない理由がなくなった瞬間にやりだす人はたくさん生まれるだろうと。
そうして気づいたら全国で空き家・空き店舗を40軒以上引き受けて事業実行するところまで進めています。
-株式会社CASEの活動を一言で表現するとどのようなイメージですか?
いろいろな地域の方と出会い、寄り添って、一緒に何かをやり
っていうことを抽象化していくと
「人々の日常生活であり、日々の営みづくり」だなって思ったんです。
人間生きていれば、食べること、住むこと、生きること、いろいろありますよね。
そうやって考えていくと無数に活動が生まれていくんです。
そしてそれら活動を継続するにはお金を循環させ続けなければならない。
改めてそう考えるとお金を産み続けるためにいわゆる「事業にする」っていう感覚になるのかなと。
-そんな近藤さんは学生時代どんな大人になりたいと思っていたんですか?
僕、学生のときに就職活動をしていて決めたことが3つだけあって
将来、自分と仲間がやりたいことは全部やる
全てを継続的な活動にするために事業にする
やってみて違和感を感じたらとっととやめる
これを決めてたんです。
実際、事業ってやってみないと分からないことがほとんどだから、
僕は面白くなければとっととやめる。
日本人って真面目だから
「すぐに辞めたら無責任だよね」とかいうんですけど、
そうはいっても誰も僕の人生のケツを拭いてくれないんですよね。
だからこの3つだけは決めて今でもやってきているという状況です。
-近藤さんはそうやって様々なことをやりながら、今は「地方創生」というところに落ち着いた?
一般的には地方創生とか、地域活性化と言われるような取り組みが増えているけれども、やっている僕自身、実はそんな風に思っていないんです。
例えばあなたが大学生当時有名な編集者の方に弟子入りして修行していた時、いろいろ当時の悩みを相談しますよね。
「今こんな状況で・・」って。
そうするとその人はたまたま出会っちゃったから悩みを聞かされた。
そして「それってこんなことやったら面白いよね」
「そういえば私の知り合いにこんな人がいるから会って話を聞いてみたら」
とかってアドバイスする。
僕の地域との関わり方はそんなイメージですね。
例えば東京から離れている場所に関わっていると
「なんでうちの地域を選んだの?」って聞かれるんです。
でも実は選んだわけではなくて、
たまたま人のご縁で関わっていったらまたご縁が生まれてそれが仕事になって、とか。
今の浅草の本社ビルも、その当時は渋谷の駅前徒歩2-3分のところに住んでいて、10年ほど渋谷で会社をやっていたので、まさか浅草のビルを衝動借りするなんて想像もしていなかった。
でも36歳のときに「これだけファッションの仕事、音楽の仕事、広告の仕事、色々やってて突然近藤が浅草にビル一棟衝動借りしたって言ったら周りの友達、笑うな」って思ったんです。
何するかはなにも決めていなかった。
借りてから何をしようかって考えていたんですよ。
-そうすると今、地方で空き家を引き受けているのもそんな感じ?
全くその通りです。
借り受けるとか、困ってるから引き受けるとか。
先に借りたりもらったりを決めちゃうから地域の人から
「何やるの」って聞かれるけど
どれ一つとして明確には決めていないんです。
ざっくりとした、こうしたら良さそうだなという仮説はあるんだけど、地域の人やプロジェクトに関わるほどいろんな話が巻き起こるんです。
突然、僕の想像をはるかに超えた新しい発想とか想いが出てくる。
ここで僕が先に「ここはこう使う」って決めていると僕の脳みその中にあるものを超えた新しい形って見えてこないんだけど、いろいろな人が関わるほどにいろんな想いが詰め込まれていくので一つの建物に複合的な要素が詰め込まれる。
だから、はたから見た時に浅草の本社ビルも10年もやっているのに
「結局HATCHさんってなにやるの?」「何屋なの?」
って聞かれるんだけど、これくらい外からみた時にはわかりにくい。
このカオス感とか僕の想像を遥かに超えて次から次に面白いことが起きるのが楽しくて、のらりくらりとそんな進め方をしているんです。
-今後、雇用は増やしていくんですか?
実は20年近く会社やっているけど、数年前まではあえて一度も人を雇ったことがなかったんです。
僕の周りにうごめくプロジェクトが、あまりにも業種業態問わず雑多なもので、それぞれプロジェクトごとにプロフェッショナルチームを組成して業務委託型でアメーバのように変幻自在にやってた時に、コロナでいろいろあって。
「やべえ、倒れる〜」って時に想像もしていなかったような方々に助けられて生き残ることができて。
その恩返しとして、ある程度目処が立った時点でより一層の恩送りをしようと思って。
ある日突然「武田麻鈴」という大学在学中の女の子を雇用しました。
彼女には入社2週間くらい、僕の鞄持ちとしてつひたすら現地についてきてもらいました。
「この会社が何をやっているのか」
「僕がどうやって仕事をしているのか」を知ってもらってたら良いなと思って。
そしたらその時に「うちの社長ってなんで空き家すぐ借りてくるの?」とか
「入社十何日目の社員の私が鞄持ちしてわかったこと」を記事にしてくれたんだけど
自分で意識しないでやっていたところを第三者の視点で書いてもらえると
何をしようとしているのかとかっていうのをわかってもらえる記事になって。
自治体や地元の人になにかを聞かれたときもその記事を紹介して
やっていることを知ってもらうということをしています。
こうしたことをきっかけに会社の経営方針を大きく方向転換して、今後はより一層地域と人に投資しながら全国各地の取り組みを進めていくという覚悟で今積極的に様々なプロジェクトを進めています。
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ここまでインタビューの全容を綴ってきましたが、
改めて株式会社CASEの代表である近藤威志の人物像が見えてきたでしょうか。
「実行力」や「人を巻き込む力」には心底、圧倒されてしまいます。
そして常に複数のプロジェクトを同時に進行している近藤の
「偶発的な出会いから仕事を作る」というやり方は
創業当時から、地域の方のニーズを一番に汲み取る方法として変わりません。
それも「人の想いを一番に大切にする」という心遣いから来ているのかもしれないですね。
私自身、近藤の近くにいると「Win-Winというよりも
何かに困っている人がいれば気づけば肩を貸している」そんなイメージを受けます。
そんな近藤が代表を務める株式会社CASE。
メンバーも増え、新たなプロジェクトもどんどん増えていく中での今後がとっても楽しみです。
是非、期待していてくださいね。