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【代表インタビュー 中編】困難を乗り越え、日本初の省エネサービスが生まれた。

こんにちは!株式会社ユビニティ―の採用広報担当です。代表取締役 田﨑太郎(たさき たろう)のインタビューを前編・中編・後編に分けてお届けしています。中編の本記事では、田﨑が挫折を乗り越えた経緯や、それを経て新サービス『EM CLOUD』の着想を得た経緯、サービス概要や将来性までお伝えします。

■新たな世界に触れて心機一転。業界の課題解決をするために。

――起業後初めて挫折してから、どのように立ち直ったのですか?

本社を名古屋から東京に移したタイミングで、起業家が集うコミュニティに入っていたんです。そこで、あるIT企業の社長(今ではユニコーン)と一緒に、シリコンバレーやラスベガスのCESに行きました。インキュベーションオフィスや、ベンチャーキャピタルの話を聞いたり、リアルとインターネットを繋げる様子を見たりして、世界が広がったんです。シリコンバレーでは、起業家はロックスターと同じくらいリスペクトされている。成功するためにはリスクを追わなければいけない。ここで立ち止まるのではなく、起業時の気持ちに立ち返り、もっともっとチャレンジしていこうと決意しました。

もう一度事業計画を練り直し、自ら現場に入り、新規事業も立ち上げました。その結果、7期目には売上14億円の純利8000万円の黒字に戻すことができました。売上構成比率もストック収益が8割のため安定した経営と開発ができるようになったのです。未だ私の持ち株比率は94%(ある意味これが成長を妨げる要因でもあるが)。増資を考えているのでここで大きな勝負に出たいと思います。

――エネルギーマネジメントサービス『EM CLOUD』の着想に至った経緯は何ですか?

前職を含め14年間、企業のコスト削減と省エネに携わってきて、省エネ業界の不透明さに課題を感じたんです。具体的には、省エネに取り組んだ結果、半年後、1年後に、どのくらいの数値でコスト削減効果が推移するのかが読めず、企業や個人は投資に踏み出しにくい。『EM CLOUD』は、多店舗展開をする飲食店や商業施設に向けた、エネルギーを可視化して一元コントロールできるサービス。エネルギーをデジタル化することで、どのくらい効果が現れるのか前もって提示することができますし、導入後も数値を追い続けることができます。コスト削減額は純利益です。確実にコスト削減に繋がることを示せば、お客様は安心して導入でき、戦略的な資金繰りを行えると思い、当サービスの開発を始めました。

■省エネの未来を担う、エネルギーマネジメントサービス。

――『EM CLOUD』について教えてください

『EM CLOUD』は多店舗展開している企業に対して、各店舗のエネルギーを一元管理・コントロールできるサービスです。飲食チェーン店や商業施設、アパレルや家具屋など、業界問わず導入いただけます。現在、各店舗で使われる電気などのエネルギー管理は、本部から指示を受けて、店長や現地のスタッフが手動で行っています。エアコンの温度を調節したり、電気をこまめに消したりすることを、やらなくてはいけないからやっている状況です。従業員の協力を仰ぐ必要がありますし、毎月の経費管理も手間になっています。これらをすべて、クラウド上で管理・コントロールできるのが『EM CLOUD』です。

――どのようにエネルギーコントロールを行うのですか?

「●●店は今、お客さんが少ない時間帯だから電気を少し暗くする」「●●店は冷房の温度が低すぎるから2度上げる」などと、本部で店舗の状況を把握し、IoTによりコントロールできるようにします。本部から店舗に指示を出したり、マネージャーが直接訪問したりする必要がなくなります。また、クラウド上でリアルタイムにエネルギー使用状況を把握することで、毎月の明細が届いてからの対策ではなく、常に使用状況を把握した的確なコスト削減をすることができるようになります。今後は収集するビックデータを機械学習させて、AIによる省エネの完全自動化を実現したいと考えています。

現状、Web上でエネルギー管理だけを行っている会社はありますが、数値を管理するだけに留まっていて、IoTにより店舗のコスト削減や、クラウドによる業務効率化を目指すツールとして提供できている会社はありません。『EM CLOUD』はオープンAPIの概念で、どこの電力会社や制御機器メーカーのデバイスを利用していても、クラウド上で管理・コントロールできる仕組みです。これは日本初のシステムだと思います。現在は、こうした技術を導入してくれるエンジニアの方を積極採用中です。

起業した初心に立ち返り、社会貢献性を意識するようになった田﨑は、日本初のエネルギーマネジメントサービスの開発まで漕ぎつけました。最終回となる後編では『EM CLOUD』に実装予定の新たな機能や、ユビニティーが実現したい社会についてお届けします。お楽しみに!

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