ナッジ株式会社、採用担当です。
当社は、スマートフォンを利用した次世代型クレジットカード「Nudge(ナッジ)」を発行するフィンテックスタートアップです。
社員はまだ十数名程度ですが、それぞれの分野で経験のあるメンバーがジョインしてきています。
今回は、代表の沖田 貴史(おきた たかし)に2023年の事業戦略をインタビューしました。
ナッジの将来性やサービスの魅力についてよく分かる記事なので、ぜひ参考にしてください。
創業期から2022年度までの振り返り
ーー2022年1月に、沖田さんからナッジに懸ける思いについて伺いました。創業期から2022年を経て、どのような事業展開がなされてきたのか教えてください。
ナッジは2020年2月に創業し、ナッジカードのサービス開始は約1年半後の2021年9月です。
普通の金融機関はもっと時間をかけて準備をして、サービスリリースで完成!という感じだと思うんですが、ナッジはリリース後に市場の声を聞きながら更に1年かけてサービスを磨き上げてきました。
リリース当初は10数個程度のクラブから始まりましたが、今では100を超えるクラブオーナーが参画。ナッジカードは単なる便利なプロダクトというだけではなく、ユーザーが応援したくなるクラブを自ら選択できる環境が十分用意できたのではと思っています。
また人材面でもこの1年で随分メンバーが増え、チームも結構よくなってきたと感じています。
これらサービスと人材の充実に加え、資金調達も順調に進めることができ、所謂「ヒト・モノ・カネ」が揃いました。
このように、この1年で事業としての土台がしっかり固まったので、2023年はジャンプアップの年だと考えています。
(参考記事)
2022年1月、代表インタビュー「未来の金融体験を創り出すFintech企業として目指すもの」
ーーナッジは、2022年10月に追加資金調達が完了し累計35億円超の資金調達に成功しています。投資家はナッジをどのように評価し、そして期待されているのでしょう。
そうですね。一言でいうと「ベテラン金融マンが、めちゃめちゃ本気で事業展開しているスタートアップである」ということに尽きるかと思います。
既存の金融機関はここまでサービスをアジャイル開発できないし、一方でスタートアップは、そもそも金融の素養が不足しがちです。
ナッジは、アジャイル開発能力と金融素養の両方を持ち得た組織と言えます。
ナッジは金融機関の既成概念にとらわれず、例えば「ユーザーのためにはこういう機能があるべきだ」と分かれば即サービスを改善したり、その他にも大きなスケールで大胆に事業展開したりしているので、投資家からもイノベーティブなスタートアップであると評価・期待されています。
要するに、金融のプロフェッショナルリズムは踏襲したうえで、振る舞いは完全にスタートアップというところでしょうか。
(参考記事)
ナッジ株式会社、シナジー追求を目的とした事業会社・CVC向けのシリーズA 追加調達の完了のお知らせ
ーーチャレンジャーバンク実現に向け、Nudgeカードを通じて達成できたことはなんでしょうか。
まずは、チャレンジャーバンク実現に向けた第1回戦であるナッジカードについて、手応えを感じることができました。
ナッジカードがプリペイドカードでなくクレジットカードである理由は、消費者が一番使う決済手段がクレジットカードであることです。
ナッジカードは、その生活決済手段であるクレジットカードのポジションを取ることができ、ユーザーのメインカード化によってポジティブユーザーをしっかり確保できています。
2022年度は短期的な数字を闇雲に追いかけることはせず、ユーザーのアクティブ率をKPIにおいて、しっかり決済手段に定着させることに重きを置きました。
この方針については投資家にもご理解いただき、まずは基礎体力をつけることができた1年だったと振り返っています。
このように、ナッジカードのメインカード化により、ユーザーのライフタイムバリューの向上をしっかり確認できたので、これからはCAC(顧客獲得単価)をしっかりかけてプロモーション・マーケティングを行いたい考えです。
ーー順調にサービスの展開ができているということですね!もし現状感じている課題があれば教えてください。またその解決に向けた施策についてもお聞かせください。
課題という言葉が正しいかはわかりませんが、先ほど申し上げた通り、昨年は「ヒト・モノ・カネ」が充実しサービスレベルもかなりよくなったんですが、これって終わりがないじゃないですか。
ユーザーにちゃんと使ってもらえることは十分確認できたものの、決してそれがゴールとは思っておらず、もっと人々が「ハッ」っとするサービスを作りたいんです。
つまり、ユーザーが便利だから使うだけでななく、「とにかく使いたい!」と思ってくださるような愛されるサービスにしていかないといけない。それに向けてはまだまだ道半ばという感じだと思います。
また、愛されるサービスにするためには、とにかく人が重要です。昨年はフロント側もバックエンド側も多くの優秀な人材が入社してくれて、いいチームが出来上がっているのですが、更にサービスを充実させるためには、今のメンバーも成長しないといけないし更にいいメンバーを迎え入れる必要もあると考えています。
本当にここは終わりがないですよね。
2023年度の展開について
ーーここからは、2023年に注力する事項についてお伺いします。サービスの基礎体力が整った今、今後の事業戦略をお聞かせください。
2023年度に注力する事項で特徴的なものは主に3つあり、どれも熱狂的なユーザーを創出する施策です。一つずつ説明しますね。
①大学生向けプロダクト強化
ナッジカードを愛用してくださる方は若い世代で、彼ら彼女らのメインカードとしてその信頼を高めて行きたいと考えています。
現在も大学生向けクラブ「Nudge for Students」を展開していますが、こちらの特典を更に充実させ、若者が初めて持つクレジットカードとしての地位をより確固たるものにしていきたいです。
②株主連携でのビックコンテンツの獲得
2022年10月に新しく当社の株主になってくださった投資家の方々と協働し、ナッジカードの熱狂的なファンを獲得。そのファンがまた違う誰かを連れてくるような経済圏を創ります。
昨年まではスポーツ領域で、様々なチームや世界のトップアスリートの方々にも参加いただき、ユーザーに長くじっくり支援頂く仕組みができました。
今年からはそれに加え、更に爆発力のあるエンターテイメント領域にて、株主と組み、ビッグコンテンツ構想が多数立ち上がっています。
具体的にはまだ公開できませんが、誰もが知っているようなトップスターの方々のコンテンツが生まれる予定ですので、ぜひ楽しみにしておいてください。
③ナッジカードと連携した、新たなプロダクト開発
Web3領域にて新たなプロダクトを立ち上げ中です。具体的にはブロックチェーン技術を活用したNFT(非代替性トークン)のコンテンツで、ナッジカードの利用特典としてNFTを付与する単純なものから、ライブを見に行ったらもらえるチケットの半券のような、応援をカタチに残したいニーズに答えるものまで、幅広いユーザー層にリーチできるようなサービスを検討しています。
この取り組みにより、まだまだ利用者が少ないNFTを日常化させることも目指しています。
ただし、2023年にどこまで出すかに関しては、やっぱりユーザー次第です。ユーザーが求めていなかったり、まだ追いついていないのであれば、時期を見定める必要があると考えています。
ーー様々な施策を考えられているのですね!では、2023年に注力する事項を達成する上での課題があればお聞かせください。
先ほどお話した通り、ナッジはユーザーのペイン=「不」(不便・不満・不安)を解決できるサービスである次元を超えて、次はユーザーの「熱狂」を引き起こすプロダクトに成長しなければなりません。
また、ペインが解決できたからといって油断していると、また新たなペインが生まれてきてしまう難しさもあります。
これらペインの解決とユーザーに愛されるサービスを創り続けるためには、重ねてになりますが、とにかく人が重要です。
「お客様に求められるサービスは何か」を追求し続ける行為には終わりはありません。
ナッジはこの飽くなきチャレンジに一緒に取り組んでくれる方を求めています。
ーーチャレンジャーバンクの実現には「人が重要」とのことですが、ナッジが採用を強化しているポジションについて詳しく教えてください。
以下の職種での募集を強化していく予定です。
①プロモーション・マーケティング
今年から、Web広告やリアルのプロモーションなど、これまで手薄だったマーケティングを強化します。この領域に強い人材を求めています。
②オーナーサクセス・顧客営業
クラブあってのナッジカード。新たなクラブオーナーと開拓に加え、既存のオーナーのフォローを手厚く行っていきます。
まさにナッジのサービスの中核を担う役割です。
③プロダクトマネージャー・エンジニア
顧客満足の追求には終わりがありません。引き続きサービスの改善、新規開発が続きます。
④ユーザーサポート・オペレーション
ナッジはユーザーに寄り添い、アジャイルする組織です。事業拡大に備え、ユーザーサポート人員の拡充を行います。
⑤バックオフィス
将来のIPOも見据え、バックオフィス機能もより充実させていきたい考えです。
転職活動中の方へのメッセージ
ーー沖田さん、本日はありがとうございました。最後に転職活動中の方へ、メッセージをお願いします!
スタートアップ冬の時代と言われている今日、本当に強いスタートアップはそう多くありません。
先ほど申し上げた通り、ナッジは金融のプロフェッショナルとして地に足ついた経営を行っており、その結果として投資家から高い評価を頂いています。
かといって、我々は大企業でもメガベンチャーでもありません。ただしその大企業ともオープンイノベーションできるスタートアップ企業です。
しかもスタートアップにしては大きな事業を動かし、大企業とも対等に組めるので、「コンパクトなメガベンチャー」という表現がしっくりくるかもしれませんね。
大企業やメガベンチャーはちょっと大きすぎるし、だからといってスタートアップはすごいニッチなサービスをしていて細々として楽しいんだけど、これは果たして自分が人生を懸けるべきなのか?
こんな感情を抱いておられる方に、是非ナッジにきてほしいな。そう思います。
ーーおわりに
いかがでしたでしょうか。
ナッジ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。
少しでも興味を持っていただいた方は、お気軽にナッジまでご連絡くださいね。