なにをやっているのか
【 厨房人材不足の問題を解決するビジネスモデルづくり 】
からの【 入居高齢者のQOLを爆上げするビジネスモデルづくり 】
❶介護施設向け完全調理済みメニュー食材製造販売(全国)
❷介護施設給食業務運営受託サービス(全国)
❸在宅高齢者弁当配食サービス・買い物支援・シェア物流
❹ソフトウェア開発販売・給食運営コンサルティング
北海道から鹿児島まで日本全国400を超える介護施設に向け「完全調理済みメニュー食材(※栄養管理、献立組みされた365日一日3食の調理済み食材)」を一日2万食を製造しお届けしています。
また、モルツウェルは食品メーカーとしてだけでなく、全国に70を超える介護施設の給食業務運営受託サービスも行っています。県外施設の業務受託は、現地の給食会社と第三者委託契約を結び、弊社食材とシステムを用いて運営して頂きます。松江市内に限定した、モルツ直営の厨房は、給食DXの実現に向けた実験場と位置づけ、日々様々な実証実験を行っています。
地元島根では、安否確認付き在宅高齢者弁当配食サービス、その物流網を活用した買い物弱者支援や生活支援サービス、シェア物流など、ソーシャルビジネスに挑戦しています。
経験と勘が頼りの給食・配食業界は、スタッフの高齢化や属人化が進み、人材不足は危機的な状況に陥っています。そこでモルツは、「厨房人材不足問題解決型ビジネスモデルづくり」を掲げ、様々な事業を展開しています。
先ずは、人材不足の厨房と働きたい障がい者を組み合わせる取り組み。障がい者就労支援事業所と協業し、松江市内2つの施設で、障がい者スタッフだけで給食業務を運営する実証事業を行っています。
既に、障がい者スタッフによるワンオペにも成功しており、今後、普及に向けて課題となる「欠勤」を未然に防ぐため、「障がい者の気持ち見える化AIアプリ」の開発にも着手しました。
この他、人材不足の最大要因、習熟までに長期間を要す上に、間違いが許されない、「トレイメイク作業(器の配膳)」の問題があります。体調や嚥下機能に合わせ、禁止食、キザミ食、ミキサー食、お粥など、一人ひとり違うトレイメイク(器の配膳)は間違えると、誤嚥事故等につながるため常に緊張感の伴う作業です。この問題を解決するため、入社3日目のスタッフがベテランスタッフと同等のスピード、正確性で作業できるトレイメイク支援システムの開発も行っています。
モルツウェルは、「調理済み食材」と「仕組み(※障がい者雇用、作業標準化コンサルティング、受発注、栄養管理、配膳支援、労務管理支援システム等)」を組み合わせて提供することで、先ずは介護会社経営者や給食責任者の不安解消を優先的に展開しています。
今後は、弊社ビジョン「誰もが最期までごきげんな社会をつくる」の実現に向け、入居高齢者のQOLの爆上げを目指し、好きな時に好きな食事が選べる、外食と介護食を結ぶプラットフォームづくりやその食事のデリバリーの仕組みづくりを進めています。
食事のデリバリーの普及のため、2025年8月には、ソフトバンクと協業し、ドローンデリバリーの実証実験を島根県内で実施します。
さらには、双方向コミュニケーションツールや、デジタルツインの技術によって、入居高齢者の欲求を先回りして提案するサービスの開発にも意欲的に取り組んでいます。
なぜやるのか
【経営理念】
全社員・社員家族の物心両面における幸福を追求すると同時に、日本全国津々浦、健やかで安らいだ地域生活に貢献すること
【パーパス(存在意義)】
ふるさと守り~変わらないために変わり続ける~
東日本大震災、揺れた翌日、冷蔵トラック2台をチャーターして10日間にわたる義援活動に現地入りした。変わり果てた東北の地、すべてを津波にさらわれた陸前高田の街並みを見た瞬間、「いつまでもここに在り続けると信じて疑わなかったふるさとは決して永遠ではない」と言うことを悟った。時間軸の違いこそあれ、我がふるさと島根も戦後70余年少しずつ若者を都会に奪われ存亡の危機に陥っているからだ。もうひとつの大きな気づきが物流の大切さ。食料、燃料が届かないことが余震より怖かった。東北から帰還し直ぐに、在宅高齢者配食物流の維持を目的に、共同受注・共同宅配による買い物弱者支援事業を開始した。弊社が所在する島根県松江市には、過疎地域に指定されている島根半島の美保関町がある。弊社はこの辺鄙の地にも、独居高齢者10名余りの顧客を抱えている。片道1時間半、海岸線を走るこのルートは当然赤字路線。止めるに止められない理由がある。この地域に足を踏み入れる配食業者は弊社のみ。物流を止めた瞬間に、ここに住む独居高齢者のふるさとを奪うことになるから。止まらない物流の実現のためなら、買い物代行、生活支援、牛乳配達、クリーニングの集配、、、何でもやると決めた、モルツウェルの理念事業である。
【ミッション(創りたい未来)】
誰もが最期までごきげんな社会をつくる
在宅配食や給食事業は、一人暮らしの高齢者と濃密に触れ合う仕事だ。素敵な笑顔も頂けるやりがいある仕事だが、一方で引きこもる高齢者、社会からの孤立を深める高齢者が山ほど存在する。何よりも辛いのは、生きる意欲を無くしていく様子を目の当たりにすることだ。家族のため、会社のため、地域のために一所懸命働いてきた人たちが、誰も知らない暗い部屋の中で生きる意欲を無くしていく。最期の最期これかよと、嘆いていても始まらない。私たちは、立派な門構えの大きな家に住んでいてもいつも不機嫌なじいちゃんも居るし、ゴミ屋敷みたいなところに住んでいるいつも優しくごきげんなばあちゃんも居ること知っている。私たちは、人々のごきげんの源を必ず見つけ出し、誰もが最期まで“ごきげん”な社会を実現してみせる。
【ミッション(使命)】
強制給食からの脱却~3つの自由~
20年前、介護施設給食業界に入って驚いたことがある。厨房と食堂の間にある壁。食べる側、提供する側双方の顔が見えない仕組み。さらに入居高齢者は、毎日同じ時間、同じ場所に降ろされ、同じ食事を、同じメンツで、つまらぬ顔して死ぬまで食べ続けざるを得ない、強制的に食べさせる「強制給食」に成り下がっている。食べることは生きること。食事が持つ力は絶大であるはずだ。食事内容、食事時間、誰とどこで食べるのか、食事環境に至るまで、自らの意思で選ぶことが出来る食事、強制給食からの脱却を必ず創り出す。
どうやっているのか
「変わらないために変わり続ける」を合言葉に諦めずに挑戦し続ける。
前提条件を疑い、私利私欲の無い澄んだ心でこれを乗り越える方法を考え実践する。
仕事とは「力×距離」だ。変化をつくれない試みは意味の持ちようがない。私たちは、一ミリでも世の中を良い方向に動かす仕事をする。