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ベトナムオフショア開発で国を越えた連携を。アプリチームディレクターの仕事とは

日本の他、ベトナムとフィリピンにも拠点を据えているコムデ。海外拠点というとなんだかすごい気がするけれど、実際にどのように稼働しているのか詳しく知っている方は多くないのではないでしょうか?

そこで今回はアプリチームをゲストに迎え、ベトナム拠点とのオフショア開発について詳しく伺いました。言語の壁がある中でいかに制作を円滑に進めるのか、またオフショア開発を行う意味とは…。ぜひ最後までご覧ください!

▽最初にして一番大きい「言語の壁」

コムデのアプリチームで、日本語対応の現地スタッフが日本のディレクターとベトナムのエンジニアの間に入って進行をしています。

しかしあくまで日本語が第二言語である現地スタッフと、細かいニュアンスに近いような部分の認識をすり合わせるのは至難の業。チャットメインのやり取りではありますが、専門的な内容を齟齬なく伝えるのは意外と大変。

さらに、英語でのやり取りでは、お互いにネイティブではない言語を使ってのコミュニケーションなので一層伝えるのが難しいのです。制作上のコミュニケーションを取る上で、「言語」というのは最初にして一番大きい壁。

ではどのように制作を進行するのか、また「伝わる」伝え方をしているのだろうか。


▽アサインと制作構図

日本のアプリチームでアサインされたメンバーに加えて、ベトナム拠点のエンジニアが案件のメンバーが対応言語やスキルを基準にアサインされます。そしてこの二カ国の制作陣を繋ぐのがBridgeSE・コミュニケーター・プロジェクトマネージャーの3人。

BridgeSE:テキストベースの日本語に対応しているエンジニアで、技術的なことへの知識があるので制作についての共有事項を正しく伝えることができます。

コミュニケーター:技術的な知識はありませんが、日本語が堪能なので要望の細かいニュアンス等を正しく伝える補助的な役目を果たしています。

プロジェクトマネージャー:英語とベトナム語に対応し、各エンジニアの状況を把握しながらプロジェクトを円滑に進めます。

この3ポジションは日本語若しくは英語での対応が可能なため、基本的に日本のアプリチームはこの3人と連絡を取り合い、そこで共有したクライアントの要望や修正などの細かい指示は3人がベトナムのエンジニアたちに伝えます。

裏を返せば、こちらからベトナムのエンジニアへは全て伝言になるので、正確に物事を伝えることが肝となります。


▽オフショア開発の流れ


大まかな流れは日本でのシステム制作と変わりません。ただ、伝言ゲーム的にベトナム側に伝わったクライアントの要望を元々の希望通り精度高く再現するため修正の段階が増えることもあります。

また、制作を担当するベトナムのエンジニアは日本語が話せないため、日本からアサインされているディレクターがクライアントとの打ち合わせを担当します。

普段の制作とは異なり、実際に制作にあたるエンジニアが打ち合わせに入らないので、ディレクターはエンジニア目線でも様々な確認を取る必要があります。エンジニア側からの質問事項を予め予測して、クライアントに確認を取ります。

その他アプリチームの動きとして、週に一回アプリチームの全案件に携わるメンバーが参加する会議があります。そこでは進捗や受注案件などの情報共有が行われ、会議の前にはほっこりするような雑談も交えて普段からコミュニケーションを取り、言語の壁を少しでもなくすよう心がけています。

▽専門的な知識が求められるディレクター

普段の制作とは異なり、オフショア開発では実際に制作にあたるエンジニアが打ち合わせに入らないので、ディレクターはエンジニア目線でも様々な確認を取る必要があります。エンジニアからの質問事項を予め予測して確認し、なるべく制作側が求める情報が揃っている状態に持っていきます。

クライアントからの質問にも、技術的な知識がなければ明快に答えることはできません。なので、ディレクターとしての進行管理を行うだけでなく、開発に関する専門的な知識を日々アップデートしていく必要があるのです。

▽言語の壁を乗り越えるために

伝言で隅々までしっかり伝えることは日本語でも難しい。その中で極力誤解無く伝えるために、絵や図、写真を使ってのコミュニケーションがよく行われています。分かりづらい修正依頼箇所も、スクリーンショットを送れば瞬時に分かり、複雑な仕様も絵を用いれば視覚的に理解できます。

日本語の細やかなニュアンスをなかなか海外の方へ伝えにくいのが難しいポイントです。例えば「〇〇は、〇〇だ。」というキャッチコピーの句読点の有無で変化する印象や、背景の配色がもたらす効果について、日本人は無意識のうちにとても細かく表現しているのに対して、海外ではそういった感覚は一般的ではないのかも、と感じることも多々。

国内で作業が完結していたときには気づかなかったこうした部分についても、細かく指示を出してクライアントの要望に精度高く寄り添えるようにするのがディレクターの腕の見せ所なのです。

▽オフショア開発をすることの意味

オフショア開発と国内で完結する開発では

オフショア開発:リーズナブルに対応が可能だが言語の壁があり、クオリティ水準を保つのが難しい

国内開発:価格が高いが、コミュニケーションコストが低く、クオリティも最低限確保されている

という一般的なイメージがあります。

しかし私たちはディレクターがクライアントの要望やを細部まで認識し、齟齬の無いように制作陣に伝えることで言語の壁を無くし、ディレクターがクオリティ管理を行うことで国内開発と遜色ない制作物を創り上げる、ここまでやってやっと「コムデの制作」だと思っています。

オフショアであろうと国内であろうと、円滑な進行と高いクオリティというのはコムデで制作する上で欠かせない納品条件になっています。

その分オフショア開発を担当するディレクターは多角的に物事を考えることや、要望を汲み取る力・それを確実に伝える力が求められます。

こういった部分が時には担当ディレクターの頭を悩ませますが、国内開発ではなかなかできない経験なので、やりがいにも繋がっています!

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