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社員が営業時間内にこっそりやっていたつもりの副業を黙認していた理由(代表より)


代表の利根川です。営業時間内にこっそりやってた副業が代表にバレていた時の話 という記事が好評だったのでなぜ自分がメンバーの副業を黙認していたのか考えてみました。(その瞬間は深く考えずに追求しなかっただけであとから考えを整理してみました。)(※下記の記事です。)

https://www.wantedly.com/companies/code/post_articles/139259

①社会にとって良いことだから

まず、第一にやっていた内容(女子中高生xプログラミング)が社会的に有意義な活動であったのは大きいです。プログラミング教育の全国での取り組みは段々盛り上がってきていますが、今回彼女がテーマにしていたプログラミング(コンピュータサイエンス)界隈の男女比のアンバランスは非常に大きな問題です。コンピュータを深いレベルで使う仕事の割合が今後増加していく中(添付の画像参照)で、割合が増えて行く かつ 給与水準も高い かつ 社会的インパクトも出る高度なデジタル職業に女性の割合が少ないままというのは、女性の社会進出という文脈からも大きな問題です。また、この問題に対して海外のカンファレンス等では必ず話題に上るのですが、日本では界隈でも課題認識がされていないので、放置できない問題だと考えています。

https://www.brookings.edu/research/digitalization-and-the-american-workforce/ より

② 本人にとって良いことだから

本人のポストにも書いてありますが、本人の仕事のレベルが上がるというのを期待できるからです。組織の看板無しで、ビジョンを掲げ、周りを巻き込み、企画を形にして、インパクトを出すというのは、組織にぶら下がる人の仕事では出来ません。特に彼女の場合は、プロフェッショナルなスキルがない状態でみんなのコードに1年半前に入社し、私等の掲げたビジョンや組織の看板や信頼があって、形に出来るという状態でした。そんな中で自分が課題感を感じて、自分で言い出して、自分が信じているビジョンに向けての活動で一連のプロセスを実施することは本人の内面的な力が着くのは間違いないでしょうし、周囲からも「女子xプログラミングをやっているみんなのコードのIvyさん」との彼女へのブランディングは彼女の力になるでしょう。下記営業時間内にこっそりやってた副業が代表にバレていた時の話 より引用。

本業とのシナジー効果が見込まれるなあということ。
1.会社外のゆるい繋がりを持てること
2.露出を増やす/メディアの寄稿などして、みんなのコードの知名度UPにも繋がる
3.副業で積んだ経験が本業でも活かされる

③ ①と②は結果的にみんなのコードにとっても良いことになるから

①の観点でいうと、みんなのコードのリソースが潤沢であれば、小学校に限らず、各年齢段階・様々な事情で手が届きにくい状況にある人をサポートすることができます。しかしながら、今は小学校の授業の中のサポートでほぼ一杯いっぱいです。そんな中、重要度の高い領域でどんな事が起きていてどんな事が必要かみんなのコードのメンバーが知見を持ち、実績を作ってくれることはみんなのコードとしてはとても助かることです。②の観点でいうと、現時点のみんなのコードのフルタイムは私も含め6人です。代表、CTO、元教員2名、若手コーディネーター系2名です。代表・CTO・元教員については、明確なプロフェッショナルな領域がありますが、新卒・第二新卒で入ってくれた二人については、なるべく早く一つでもプロフェッショナルな領域を持ってもらうことが、強い組織に必要だと考えています。そのためにみんなのコードのバリューの一つに「多様性を強みにする」というのを掲げています。その時の「多様性」というのも「若くて柔軟な頭」という単なる「特徴」ではなくて、一人ひとりが違う「強み」を持っていて、それらが組み合わさることによってチームとして良い成果を出すという姿を目指しています。

ということで、その時は深く考えなかったのですが、あとから考えてみても社会と本人にとっても良いことで、それはみんなのコードに返ってくることなんだなぁと改めて考えが整理できました。

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