2022年9月にオンラインで開催された、AWS JumpStart for NewGrads 2022。
ココネ開発チームの新人研修として、2022年度新卒入社の6名が参加しました。
それぞれ別のチームで臨んだワークショップについて、3日間どのように進行したのか、各チームの成果物、感想など、新人6名が実際に綴ったレポートのまとめを紹介します。
参加した新卒エンジニア
- I.R / ポケコロシリーズ事業部
- T.K / ポケコロシリーズ事業部
- P.B / ポケコロシリーズ事業部
- K.K / リヴリー事業部
- N.Y / リヴリー事業部
- M.H / リヴリー事業部
ーAWS JumpStart for NewGradsについて
- 将来的に AWS を活用していくための第一歩をスムーズに踏み出せるよう、新卒1年目のエンジニアの方々を対象とした実践的な研修プログラム
- 単なる AWS サービスの学習にとどまらず、 要件に合わせて適切なアーキテクチャを検討・設計する経験を積むことを目標とする
研修の様子
M.Hさん
2022年9月7日から9日の3日間、AWS研修に参加しました。
総参加数は200名を超え、数多くの企業から新卒の方が参加されていました。
朝の9時から18時までオンラインで開催され、AWSの基礎からグループワークを行うまでとても3日間とは思えないボリュームでした。
研修に臨むにあたって準備したこと
T.Kさん
事前準備用の動画を2本視聴しました。
1本目は、はじめてのアーキテクティング (60分)。
AWSに限らないアーキテクチャの構築についての一般知識の解説動画です。
私はアーキテクチャ構築を経験したことがありませんでした。
そのため事前にこの動画を視聴して、アーキテクチャを構築するにあたってどのようなことに気を配れば良いのかなどを学んだ上で研修に臨めたのが良かったと思います。
2本目は、AWS入門(3時間)でした。
研修のお題について
- スケーラブルなTODO管理アプリ(ハンズオン)
- サーバレスによる翻訳API作成(ハンズオン)
- 4人チームで大規模チャットアプリにおけるAWSアーキテクチャ図の作成
- 作成途中で仕様変更が伝えられるなどの、突発的な状況も発生
▲オンラインで研修を受ける参加者のみなさん
ー新人6名の作業内容や成果物、感想のレポート
※画像は各チームで制作したアーキテクチャの設計
I.Rさん
課題で特にこだわった点は、前提条件やコンセプトを軸にアーキテクチャを考えました。できるだけシンプルに設計し、サーバレス・フルマネージドサービスによって開発・運用に注力できるような設計にしたことです。
今回の研修で今まで考えたことのなかったアーキテクチャにおける信頼性・パフォーマンス・コストについて学ぶことができ、新たな世界が広がりました。
そして、アーキテクチャを考えるのも楽しいなと感じました。
また、以前からAPIを自分で作ってみたいとは思っていたのですが、どこから勉強すればいいのかわからずなかなか手をつけられていなかったので、今回自分でAPIを作ることができて非常に有意義な時間となりました。
そして、AWSを利用すればこれほど簡単にAPIの作成ができるのだと驚きました。
<これからココネでやっていきたいこと>
(自分が担当する)『ポケコロツイン』のアーキテクチャはどのようになっているのかが気になったので、把握したいです。
これからはクライアント単位での処理の信頼性やパフォーマンスだけでなく、サービス全体の信頼性やパフォーマンスも気にしていけるようにしたいと思いました。
T.Kさん
今回の研修課題では、初日に組織の前提条件を細かく設定しました。
前提条件を満たすようなアーキテクチャにする必要が生まれ、より多面的に考えることができました。
- 具体的な前提条件
- システムアーキテクトが少ない(インフラ運用できる人が少ない)
- 新人が多く入ってくる可能性がある(誰が触っても使える)
- 内製化されている(インフラ、アプリケーションなど)
- 人を運用・保守に割きたくない
- 新しく開発されたアプリケーション
- 上記の条件を満たすために、以下の品質項目を追加
- 保守のための学習コストが低くできるようなアーキテクチャにする
- そもそもの保守人員を最小限にできるようにする
私はクライアントエンジニアなので、あまりインフラに関して考えたことがなく、今回の研修はとても新鮮な経験でした。
AWSに限らないアーキテクチャを組む際に考えるべき観点や、実際にそれらをAWSではどうやって実現するのかを手を動かしながら体験的に学ぶことができました。
特に2日目のサーバレスハンズオンでのAPI作成はすごく簡単にできて驚きました。
API作成についても興味があったので自分の趣味の時間に何か作ってみたいなと思いました。
<これからココネでやっていきたいこと>
普段はクライアントエンジニアをしているので、正直すぐに業務に活かせるということはないかなと思います。
しかし今後サーバ・インフラ側も幅広くできるエンジニアになりたいと思っているので、そのための学習の足がかりとなりました。
ココネでもどこかのタイミングでサーバやインフラ側の業務ができたらなと思います。
P.Bさん
最終的な構築に向けて、課題では運用コストを考え、平均のレスポンスを予測してどのくらいのコストがかかるのかを計算しました。
資源節約のためにLambdaの中身のパフォーマンスもモニタリングするように検討しました。
アーキテクチャを検討しながら運用コストなども考えたり、AWSの方々から現実的なアドバイスをもらったりして、現実性のあるサービスを構成するように意識する良い研修でした。
<これからココネでやっていきたいこと>
on premiseとクラウドサービスを両立できる効率の良いサーバー環境を構築すること。そして、AWSだけではなく、GCP、Azureなども利用して柔軟にアーキテクチャを検討することです。
K.Kさん
今回取り組んだ課題について、「コストの最適化を意識したアーキテクチャ」という点では、他チームと差別化できていたように感じています。
「実際に構築した際にいくらかかるか」の試算を出しているチームは少なかったと認識しています。
他チームの参加者からのコメントで特に印象的だったのは、「AppSyncを使用するとGraphQLの学習コストが発生する」というものです。
研修のお題として与えられた状況を鑑みるに、新人が責任ある仕事を任される且つ先輩にも余裕がない状況→導入に学習コストがかからない構成が望ましいのでは?というご指摘だったのですが、確かにその通りだなと。
私のチームでは、お題の状況に対してここまで深く検討出来ていなかったため、考慮の不足を思い知らされた気分でした。
3日間頭をひねって検討を重ねたアーキテクチャにも考慮すべきはたくさんありました。
他のチームの発表を見ても、細やかな検討に感心するとともに「自分のチームはこの部分が検討できていなかった」「こんな良い方法・サービスがあったのか」などなど、学ぶことは山のようにありました。
もし新規サービスの立ち上げにアーキテクチャ設計から関わることがあれば、是非とも今回の経験を役立てたいと思います。
<これからココネでやっていきたいこと>
私はサーバーエンジニアとして業務でAWSのサービスに触れる機会があるのですが、「何となくしか分かっていない」「使い方が分かっているので取り急ぎ問題ない」といった部分がちらほらありました。
今後はこういった部分の知識を補っていき、「インフラの面からサービスをより良いものにする」という視点を持った人材になれるよう努めたいと考えています。
N.Yさん
課題を伝えられた自分たちの組織の前提条件として、
- システムアーキテクトが少ない(インフラ運用できる人が少ない)
- 新人が多く入ってくる可能性がある(誰が触っても使える)
- 内製化されている(インフラ、アプリケーションなど)
- 人を運用・保守に裂きたくない
- 新しく開発されたアプリケーション
という条件をたて、それをもとに比較的新しくジョインした人などにも触りやすくしつつ、保守などに人をさかなくてもいいようにするのを目指して設計するようにしました。
自分はクライアントエンジニアなので、普段AWSなどのバックエンド側に触れることがなく、さまざまなものが新鮮で面白かったです。
一方で知らない知識を1から学ぶ必要があるので、初めの方は何を言ってるのか全くわからず大変な思いをしたりもしました。
<これからココネでやっていきたいこと>
クライアントエンジニアなので、実際の業務に活用する場面というのはなかなかないと思いますが、今回の研修をきっかけにサーバーサイドのことについて考えることを増やして、視野を広げていければと思います。
M.Hさん
自分たちのチームはまず与えられた要件から「前提条件」を仮定し、その上で条件に対応するようにアーキテクチャを検討しました。
AWSについてほとんど無知である状態からこの研修に参加しました。
最初は不安もありましたが、優しく分かりやすく説明してくれたAWSの方々、同じチームになった他企業の方々に恵まれ、最後まで楽しく研修に参加できました。
ココネでは新しく入社された方がスムーズに業務に取り組めるよう、且つ即戦力のスキルを得られるように様々な研修やバックアップの制度を設けています。
既存のアバターサービスに加えて、グループ全体で積極的に推し進めるweb3の新規事業においても業界の第一人者になるべく、社員一同、日々研鑽を重ねています。
ココネの仕事に興味を持っていただけた方は、ぜひ一度下記の募集もご覧ください。