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〜デザイナー直伝〜スカートをふんわりに見せるテクニック

※この記事は2020年12月8日に「cocone Designer」noteに掲載された記事を再録したものです。
※一部誤字脱字、表現などを修正しています。
※数字等記載内容は元の記事の掲載時のデータであり、イベント等については終了している場合があります。



1600万人以上のお客様に楽しんでいただいている着せ替えアバターサービス『ポケコロ』
来年でいよいよ10周年を迎えます♡
アイテム数は4万点以上、これは他の着せ替えアバターサービスの中でもトップクラスです。今回はそんな『ポケコロ』のファッションアイテムを担当して6年目になるもふもふろっぐさんに人気アイテムであるスカートの秘密についてお話を伺います。

目次

  1. 『ポケコロ』のガチャアイテムの制作の流れ
  2. スカートをふんわりに見せるテクニック
  3. フリルがメインのスカート
  4. 柄がメインのスカート
  5. 動きがメインのスカート
  6. もふもふろっぐさんの制作過程

『ポケコロ』のガチャアイテムの制作の流れ

まずは、簡単にアイテムの制作の流れをご紹介します。

テーマ決め
『ポケコロ』のガチャ*のテーマはリリースの数ヶ月前に決定されます。デザインチーム内で前後のイベントと被らないような案を出し、『ポケコロ』全体の会議で正式に決定されます。

チーム会議
テーマが決まったら、アイテムのカテゴリーごとにファッション、インテリア、コロニー*でチームを組みます。チームメンバーとアートディレクターですり合わせの会議を行い、コンセプトシートを元に具体的なデザインの方向性を決めてから制作に移ります。

制作
「毎月ガチャのイベントのデザインを制作していると、マンネリしたり悩んだりしない?」と感じるかもしれませんが、『ポケコロ』チームでは、毎日チーム全体でフィードバックをする時間を設けているので、新しい発見を周りから吸収しながら、作業効率をグッと高めています。

スカートをふんわりに見せるテクニック

スカート(ワンピースも含める)は『ポケコロ』では定番アイテム、2頭身のコロニアン*たちに違和感のないイメージを持たせるため、腰の位置が高めになるように設定されています。その結果、スカートの表現の幅が広がり、ガチャのテーマのイメージを生み出すことができるのです。

ちなみに、皆さんはスカートと聞いてどのようなイメージを思い浮かべますか?

フリルがたっぷりついた可愛らしいスカート?
柄を引き立ててくれるようなシンプルなスカート?
動くたびにフワフワと動く上品なスカート?

そう、一口にスカートのデザインと言っても、その種類は様々。
それをどう表現すればいいのか...
全てはデザイナーの腕に掛かっています。

そんな挑戦を日々行っているもふもふろっぐさんは、主にスカートのデザインは主に3つに分類されるとおっしゃっていました。

1.フリルがメインのスカート

フリルがメインのスカートは、いかにふんわりとした表現を見せられるかがポイントになります。そのためにはスカートが受ける風がどこから来るのか意識しなければなりません。例えば、前から風を受けた場合、長さのあるスカートは大きなひるがえりが見え、丈の短いスカートはひるがえりの数が多くなるといったように、スカートのデザイン全体から風の流れを読み取ります。また、パニエ感*のあるデザインでは、影やデティールの付け方に気を付けることで、可愛らしい印象を生み出すことができます。

2.柄がメインのスカート

一方、柄がメインのスカートはひるがえりを抑えるデザインになっています。ポイントはメインの柄を見せるために左右のバランスを見ることです。例えば、このハートがメインのスカートは、正面の柄の位置に違和感を持たせないように、ひるがえりの部分がハート型になっています。その結果、スカート全体の雰囲気と柄がバランス良く表現することができました。

3.動きがメインのスカート

動きがメインのスカートとは、例えば人魚のようにゆらゆら動いたり、フワフワと空中を飛んだりするなど、アクションがついたスカートのことを指します。コロニアンがテーマの中でどのようなアクションをするのかを考えつつ、スカート一枚で動いている雰囲気が伝わるようなデザインを作成するのがポイントになっています。

また他にも、エプロンやぬいぐるみなど他のアイテムと組み合わせているデザインや既にポージングをとった状態のスカートのデザインなど、『ポケコロ』には約1000以上のスカートのデザインがあります。グラフィックデザイナーでありつつも、ファッションデザイナーでもあるアイテムデザイナーの意識が高いからこそ、多くのスカートを生み出すことができるのです!

もふもふろっぐさんの制作過程

今回お話ししてくださったもふもふろっぐさんは、ガーリー系のデザインを得意としていて、これまで多くのアイテムのデザインを制作してきました。その可愛さをデザインにどう落とし込むのか詳しく伺っていきたいと思います。

ーもふもふろっぐさんの制作過程についてお伺いしてもよろしいですか?
企画が決まったタイミングでどのようなデザインにするか一度手書きでラフスケッチを作成します。その子がどういう性格でどんな服を着たがるのかを考えながらつくるのが好きなんです 笑。例えば、「しろくまミルククラウン」のガチャでは、くまが登場するということで、まずハーフツインの髪型でくま耳の表現をしました。そこから温かいミルクの印象を強めるために、焼きマシュマロ風の目やチークをデザインしました。そうして生まれた白いフワフワのコロニアンの性格を考えながら、スカートもデザインしました。ポイントとしては、ミルククラウンがテーマにあったので、スカートの裾にミルクのようなデザインを入れたり、袖にボリュームを入れたりすることでテーマに沿った可愛らしい印象を生み出すことができました。

ーコロニアンの印象にぴったりなスカートですね♡アイテムをつくるときのコツはありますか?
ファッション雑誌や流行をチェックしています。ココネに入ってから、ブランド名に詳しくなったり、アパレル店に立ち寄ったりする機会も増えました。また、忠実に再現する力だけではなく、表現に関する想像力が重要だと思います。「少女と運命の赤い靴」というガチャでは、シンプルな赤いワンピースでありがながら、平凡な印象にならないようにスカートのデティールに気をつけました。その結果、テーマにもある赤い花びらのひるがえりを表現することができました。描き込みすぎると可愛らしい印象が強くなってしまうので、テーマとの表現のバランスに気をつけています。

ーこのスカートまたはワンピースのデザインは特にこだわりました!というアイテムはありますか?
少し前のアイテムになってしまうのですが、「白雪姫と甘い毒」というガチャのワンピースは、かなり表現にこだわっています。ファンタスティックな世界観でありつつ少しダークさが漂う雰囲気の白雪姫のデザインにするため、黒から赤へのグラデーションや、繊細な模様を入れるなどアートディレクターさんにアドバイスをいただきながら仕上げました。それまで「『ポケコロ』可愛い」デザインを制作することが多かったので、自分の中の幅がぐっと広がったアイテムだと思います!



ー様々な表現に挑戦しているもふもふろっぐさんですが、制作中に行き詰まってしまう時はありますか?
可愛らしいデザインを制作することが好きなので、大人っぽい上品なテーマのアイテムのデザインは少し悩みますね。そんな時は、ラフを描いた段階で、大人っぽいデザインを制作することが好きなデザイナーのデスクまで「このデザイン好きですか?」と聞きにいきます。個性が豊かなデザイナーが多いココネだからこそできる解決方法だと思っています 笑。

ーなるほど。最近、『ポケコロ』のデザインを見てココネのデザイナーを目指す人も増えてきました。そんなデザイナーさんに向けてメッセージをお願いします!
今後はさらにアイテムが増えることで、デザイナーは過去のリリースのデザインとかぶらないよう、より発想力が試されると思います。「『ポケコロ』のデザインが好き♡」だけではなく、「『ポケコロ』で自分のこういう世界観を表現してみたい」というデザイナーの方が是非ココネの仲間になってくれると嬉しいです!

コロニアンの個性を感じ取りながら制作するもふもふろっぐさん。ひとりひとりの個性に合ったデザインだからこそ、多くのお客様が共感できる可愛さを生み出しているのかもしれません♡

次はインテリアのやコロニーを担当しているデザイナーさんにもお話を伺いたいですね...。
今後ともどうぞよろしくお願いします!

*ガチャ・・・『ポケコロ』のアイテムをランダムでゲットできる機能
*コロニー・・・『ポケコロ』のキャラクターが住んでいる星
*パニエ・・・スカートやドレスの下に着てシルエットを膨らませて美しく見せるためのインナー
*コロニアン・・・『ポケコロ』内のアバター

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