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採用奮闘記・「業種×職種=やりたい仕事」の方程式が正にならないから転職活動は難しく、採用が複雑になるという話

こんにちは。西尾です。



お久しぶりです。有難いことに最近は以前よりも仕事の幅が増え、Wantedlyの投稿が減っていました。

こういう時こそ継続力が問われているとGWで17時間寝ている夢の中でパンイチのおじさんが言っていました。頑張るよ、おじさん。


さて、久しぶりになるので何を書こうかと考えていたと時に、ふとWantedlyの運用も半年が過ぎ、自分の面談担当としての日々も半年が過ぎていたことに気が付きました。

約15職種に希望されている300人近くの方(ポジションだけだと20職種以上があります)と毎回一時間みっちりお話をしてきたのですが、その中で一つ「採用担当になる前と後で大きな視点の変化」がありました。



タイトルにも書いてある通り、もったいぶる話でも無いので結論を書くと

「業種×職種=やりたい仕事」の方程式が正にならない

ということです。

いや、正直採用担当になる前は「ぶっちゃけ採用ってうちの業界志望してて、やりたい職種がフィットしてる人の応募数増やしてその中からスキルの高い人から採用すればある程度何とかなるでしょ」と思っている節がありました。


完全な勘違いです。「カレー作るならとりあえず必要な食材の一番高級なもの買って鍋に入れてったらいいでしょ」ぐらいの感じ。伝わる?伝われ。


要は「どんなカレーにしたいか・どんな味を目指すか」を明確にしないと、食材の判断基準が「その食材としての希少性(=スキルの高さ)」に依存してしまい、カレーとして完成した時に「美味しくはあるけど、これ作りたかったんだっけ?」ということになるのです。

これは、求職者側の視点に立つと「業種(カレー)」の「職種(玉ねぎ)」が出来るなら「どの会社(料理人)でも良いかな」という形で就職活動をすることと同じようなことなのかなと思います。

もう少し広げると「ベンチャー(インド料理)」の「マーケティング(鶏肉)」なら「業界と会社はある程度何でもいいかな」という見方をしている人もいるでしょう。


やや遠回りしましたが、就職活動の目的である「やりたい仕事」とは何であるか。これは「出したい味」になるのではないでしょうか。

そしてこの味こそが、材料や料理名だけで想像しきることの難しい「食べてみるまで分からない」という言葉に集約されてしまうところに就職活動・採用活動の難しさにあると言えるでしょう。



ここまで読んでいただいた方はお分かりの通り、採用者はスキルセットだけで採用活動を行うべきではなく、求職者は業界や職種だけで条件を確定させるべきでは無いのです。

会社が求めている味と、求職者が求めている味、それぞれが出したい「味」の部分に焦点を当て「こんな味になるだろう」という想像と「どんな味になるだろう」という想像以上の期待とが入り混じった時に、両社が手を取れるような、そんな市場になっていけば、選ぶ・選ばれるという採用現場に持つどこかネガティブなイメージが少しずつ緩和され、また働く人たちの充実度も高くなるのではないかと考えます。


採用者が出来ることは狭く、しかし、深く、重い。だからこそ、自社の「味」を出来る限り想像してもらえるように言葉を尽くさなければいけないし、面談時に対話する人の「味」を限界まで想像できるように引き出さなければならないのだと思います。



美味しいカレー屋さんを知っていたら是非教えてください。

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