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【代表インタビュー】創業10年を迎えたいま思うこと。そしてクルイトの未来とは。


こんにちは。クルイトコーポレート部の熊野です。

クルイトは、2023年に創業10周年を迎えました。

一つの大きな節目を迎えて、創業者で代表の大濵に、10年間を振り返って思うこと、現状の課題、そして未来について語ってもらいました。

大幅な赤字転落、一時期相次いだ従業員の退職。怒涛の10年間を振り返って

企業の生存率は低く、創業から10年存続する可能性はほんのわずかだといわれています。
そんな中クルイトは10年という節目を迎えることができました。しかし大濵はこの10年間、理想通りにいかなかったといいます。

10年間を振り返ると、正直「もっとやれたな」という後悔の念が一番大きいです。

「世界の社会問題を解決する」「自律した子どもたちを増やしていきたい」という思いを掲げて今に至っていますが、まだまだそこにたどり着けていない。

道半ばというか一合目にさえ行けていないというか。

この10年間でいろんなことを経験しました。

大幅な赤字転落をしたり、幹部全員が退職したり、ある時は社員の半分が一気に退職したり。

コロナウイルスによる影響も大きく、一時は苦しい状態になりました。

教育事業での生徒さんの集客がうまくいかず、このままの状態だと資金がショートしてしまうという状況にも立たされました。


しかし一方で、良かったと感じられることもあったといいます。

10年間、多くの方のおかげで生き残ることができたという結果については、認めてもよいのかなと思っています。

会社を経営していると、良い時も悪い時もあります。

ただ続いていれば、生き残っていれば、ビジョンを実現しミッションを達成できる可能性があります

ベストな10年間だったとはいえませんが、10年間で、仲間も増えて使えるお金も増えて、ビジョンの実現やミッションの達成に、確実に近づけていっていると感じられているのは良かったと思っています。

修羅場や死にかけた経験も多々ありましたが、いろいろな状況を乗り越えたからこその経験値がたまったことでメンタルが強くなったとともに、今後、ビジョンの実現に向けて動いていける良い状態になりました。


仲間と歩んだ10年間

10年間、仲間と共に事業をおこなうことにより得られたものは大きかったといいます。なかでも特に大きかった2つの影響を挙げてもらいました。

1つ目は、より大きなビジョンの実現を目指せたことです。

いくらITが発達して1人の影響が以前に比べると大きくなったとはいえ、大きなことをおこなうには多くの人が必要です。

会社が大きくなり人が増えることで、できることが大きくなっていく。

大きなことができるようになると大きなビジョンを目指すことができるようになります。


2つ目は、楽しく仕事ができたことです。

気が置けない仲間と一緒に事業をおこなうことで、楽しく仕事ができています。


そのほかにも仲間と仕事をすることで経験できたことが数多くあったといいます。

ひとりひとりのヒューマンドラマや成長を見れるというのも仲間とおこなう面白さの一つだと思います。

いろいろな課題があって沈んで、でもそこから這い上がって活躍している人がいたりすれば、退職してまたほかの場所で活躍している人がいたり。

「21世紀の松下村塾」を目指していることもあり、社員が成長したり、事業家として成功してる姿を見た時はめちゃくちゃうれしいです。


成長に関しては、特に人を束ねる役割を担う社員について感じることが多かったといいます。

若い人が多い会社なので、初めてマネージャーになる人も多い。そうすると初めて人を束ねる経験をすることになります。

思うようにいかなかったりとか部下とぶつかったりとか、そのような壁にぶつかることも多々あります。

マネジメントって抽象化すると「コミュニケーションのとり方」ともいえるのではないかと思います。

コミュニケーションのとり方って、ほぼ性格とかに紐づくものだと思うので、マネジメントがうまくできるようにするということは、ほぼイコール人格を変えるとか性格を変えるっていうすごく難しいことだと思うんですよね。

でも、部下のせいにするのではなくて、自分が変わらなきゃいけないと思って自分が変わるように努力する姿勢を見たりすると、人間として成長したなと感じますかね。

事業が伸びた時はもちろんうれしいのですが、その陰にはいつも人の成長がありました。人が成長したから事業が伸びたことが多いので、やっぱり人の成長が大事だなと思いますね。


ビジョン・ミッションの力

大濵が10年間続けていくうえで最も大切にしていたことは、会社のミッション、ビジョンでした。

会社はどれだけビジョンを追っても、もちろん数字がないと続きません。

うちの会社はビジョナリーな人が多いこともあるので、特に数字は僕がしっかりと見ないといけないという意識を持っています。

しかし、ただ数字を追うだけだったらここまで続けることはできませんでした。

会社を創った動機が「起業したい」とか「社長になって良い生活をしたい」とかだけだと、会社を設立した時点や、数字が伸びて売上がある程度までいった時点で続かなくなってしまいます。

そして日々数字を追ってばかりだと、「なんのために会社をやっているんだろう」などと疑問に思ってしまうこともあるかもしれません。

そんな時、その状態からさらに会社を大きくしていくため、そして「このままではだめだ」と思い続けるために、ビジョンとミッションが大切だと思っています。

また辛い時にも、ビジョンとミッションに立ち返ることで「自分はなにをやっているのか」「自分がなんのために頑張っているのか」を意識でき、原動力につなげられました。


クルイトが描く未来

クルイトのミッションは「世界の社会問題を解決する」です。

このミッションは、大学を中退してカンボジアに渡り、起業した時からずっと変わっていません。

将来的には、世界にある社会問題の数だけ事業を作ることを考えていますが、目下は、社会問題を解決する人材を増やすことに力を入れたいと考えています。

そのために、社内で「社会問題を解決するための事業を創れるような事業責任者をどんどん増やしていきたい」という思いがあります。

また教育というクルイトの事業を通じて、社会問題を解決する人材を増やしていきたいという思いもあります。

社会問題を解決する人材を増やすためには「自律した人材、自分の人生を自分で決められるような人材」を増やすべきなんじゃないかなと考えています。なにかをおこなう時に「周囲がやってるから」とか「親に言われたから」などの理由からではなく自分の意志で行動できる人材です。

また、一通りのことをできるよりも、得意なことを持っていて特定の分野で突出している人材のほうが、社会問題を解決する可能性が高いのではないかと思っています。

近年入試制度も変わってきていて、得意な科目や強みを活かせるAO入試や推薦制度が増えてきています。

これからは、受験だけでなく社会に出てからも、そのようになにか突き抜けた得意分野を持っている人材のほうが活躍しやすいのではないかと思います。

クルイトの事業も、いまは大学受験や高校受験をする人向けのものが中心ですが、今後その層を広げていき、いずれは生まれたばかりの子どもから社会人までの層をカバーしたサービスを国内外で提供していきたいと考えています。


クルイトの今後の展望

クルイトが今後実現していくことは、大きく分けると2つです。

1つ目は、国内外で自律した人を増やす教育事業を大きくすることです。

妊娠中のママから社会人まで。国内のみならず国外も。

そのそれぞれの層をできる限り広げ、全部の事業を多くのユーザーを増やすことに注力していきたいと考えています。

直近は、0~19歳くらいまでの日本の子供たちに一貫した教育を届けていくことが目標ですが、3年以内には海外、特にアジアに進出したいです。

起業のきっかけとなったのも、カンボジアで大きな教育格差を見て衝撃を受けたことだったので。


2つ目は、教育以外の事業をおこなうことです。

たとえば教育事業のノウハウを転用して研修などの人材育成事業をおこなうことができるかと思います。

また現在は、人材の育成を通して間接的に社会問題を解決する事業をおこなっていますが、もっと直接的な、いろいろな社会問題に根付いた事業もやっていきたいと考えています。

たとえば高齢化などの福祉分野に関する問題は、日本のみならず世界的にも問題になっていて、現在の事業とのつながりからも取り組みやすいと思っています。


最後に、今後のビジョンを実現するためにどんな人が必要か、どんな人と働きたいかを聞きました。

欲求が大きい人と一緒に働きたいです。

人の欲求というのは、意外に早く尽きるものだと思っています。

なにか大きいことをなせる人となせない人の違いは、最後は欲求なんじゃないかなって。

「自分自身がこうなりたい」「こういう教育を届けたい」という思いを持って、その思いを実現するために行動している人と一緒にビジョンを実現していきたいです。

クルイトは、自分でアイデアを出して、その通りに行動するということに寛容な会社なので、ぜひその思いを活かしていっていただきたいです。

インタビューは以上です。

10周年を迎えたクルイトですが、今後まだまだ事業を伸ばして規模を拡大し、世界中の社会問題を解決し続ける企業、そして社会問題を解決する人材を育て、輩出し続ける企業を目指します。

そのために、共に大きなビジョンを描いて、実現していく仲間を募集しております。

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