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みんなではじめるUX。UX手法を取り入れてアプリを改善するためにまずやるべきはチーム作り。

こんにちわ!株式会社Cluexのデザイナー、こいちゃん(@design_koichan)です。今回はユーザー目線のサービスを作るためのチーム作りについて紹介します。

チームの背景

私が株式会社Cluexに入社したのは約1年前、ママのための情報配信サービス「ままのて」のアプリチームに配属されました。
チーム構成は画像のような感じでした。(今も変わっていません)

当時のチームが抱えていた問題は、
・中長期のサービスのゴールが定まっていない。
・ユーザーについての分析・認識不足で、直感や他社をみて機能追加をしがち。
・開発とビジネス、編集のメンバーがそれぞれ別の目標を掲げている。

「ママのためのより良いサービスを作りたい」という思いはチーム全員持っていましたが、足並みが揃っていない状態でした

それが今では、
・メンバー全員が中長期のプロダクトのあるべき姿の認識が揃っている。
・ユーザー自身についてや、ユーザーの課題について誰でも話せる、何か作るときは必ずユーザーの声を聞く、実際に使ってみてもらう文化が定着している。
・チーム全体で共通の目標を掲げ、色々な役職からプロダクトの改善案が出やすい状態になっている。

になり、改善の質がぐんと上がりました。
今回はチームが上記の状態になるまでに行ったことを紹介できればと思います。

デザイナーがチームを繋ぐ

私が入社してすぐに感じた、当時のチームに一番必要だったものは「共通認識」でした。
「誰に、どんな方法で、何を提供していくことが、サービスを使ってくれる人の人生のどこにどのように役立つか?」その共通認識を作り、足並みを揃えるために始めたのがUX改善会でした。

最高のチームができるまでの4つの歩み

1. UXを学ぶことを通して、サービス作りへの姿勢を揃える

サービスに関わる全てのメンバーへ、UXについてのワークショップを行いました。ワークショップの具体的な内容については別記事で紹介できたらと思います。

ワークショップではメンバーへUXを進める上で大切な心構えを3つ伝えました。
・チーム全員がユーザーの価値体験について考えること。
・全てが仮説であり、必ずユーザーのフィードバックをもらうこと。
・なんでもアプリやWEBで解決しようとしない事、ユーザーの生活全体に関心をもつこと。

この姿勢さえ揃えばあとの難しい手法をチーム全員で覚えなくても、なんとかなります。
分析や見える化の作業はデザイナーが担い、大事な部分はみんなで議論して決める。
難しいことをわかりやすくしたり、目に見えないコトを見えるようにしたりするのはデザイナーの得意スキル(だと思っている)ので適役でした。

2. ユーザーの声を聞く、ユーザーのことを分析し理解する

UXのワークショップでチームのやる気も高まり、
さあ早速コンセプトを決めたり、ブランディングを練り直したり・・・といきたいところでしたが、UXデザインでもっとも大事なことは、ユーザーを理解し、ユーザーの課題や潜在的なニーズを知ることです。
なのでどんどん進めたい気持ちを抑え、ままのてのユーザーであるママへヒアリングをしていきました。
聞く内容はママの日々の生活の様子から、悩み、喜び、取り巻く色々な出来事や、アプリの使用感など本当に色々聞きました。私の入社前からチームのディレクターがユーザーヒアリングを続けてくれていたこともあり、50人以上のママの声や情報が集まりました。

これらを分析しジャーニーマップを作成、それをみながら私たちはママにとってどうありたいか?の議論がはじまりました。

3. 立ち上げ当初の思いを思い出す。

サービスのあり方を考える上で、もう一つ大事なものがあります。
それが、立ち上げ当初の思いです。幸いにも立ち上げに関わったメンバーがみんな社内にいたのでここはスムーズでした。
どうしてママのためにサービスを立ち上げようと思ったのか、当初目指していたサービスはどんなものだったのか。これらをユーザーのヒアリング結果と一緒に見つめなおしました。

4.私たちが担う役割を考える。

サービスのあり方について考える時に活用した手法は下記の6つです。
・ジャーニーマップ
・ストーリー/シナリオ
・ペルソナ
・価値マップ
・UXコンセプトツリー
・ムードボード
1つ1つは割愛しますが、上記以外にも試しては変え、試しては変え、色々な方法を用いて多角的にユーザーをみて、サービスをみて議論していきました。
議論の中でのデザイナーの役割はファシリテーションと可視化が主で、その場ですぐ図にしたり、絵を用いて理解しやすくしたり、とにかくチーム全体の議論がうまく進み、かつ認識がずれないことに重点をおいて進めました。

都度のヒアリングも含め3ヶ月くらい議論は続きました。
長丁場でしたが、徐々にチームの認識が揃い、やるべきことが見えてきました。同時にチームメンバーも以前よりもプロダクトの改善にポジティブな姿勢を持つようになり、とても嬉しい体験でした。

UX改善会の第1フェーズがおわる頃には、関係者全員が
・私たちが提供するサービスを使う人はどんな人物で、どんなニーズを持っているか
・私たちが提供するサービスは何をどんな形で提供するか。
・中長期的に優先してやっていくべきことはどんなことか。

の項目に対して納得感を持ち、各メンバーごとに認識の違いがない、という状態になっていました。UX改善会を通して問題を抱えたチームがどんどん良いプロダクトを産むための最高のチームになっていきました。

アプリチームのこれから

UX改善をはじめてから半年間調査や分析を進め、アプリチームはチームでプロダクトをつくる、ということのスタートラインに立ちました。
ママに寄り添うパートナーになるため、日々アプリを改善しています。
アプリの機能追加や改善の議論も前提があるのでとてもスムーズに進みます。
そしてついに、ままのてアプリが先日リニューアルしました!ママ・プレママはもちろん、興味のある方はぜひダウンロードしてみてください。

株式会社Cluexは、IT×教育で世界の社会問題を解決したいメンバーを募集しています!

このアプリチームが行った、共通認識を作り、検証し、みんなで話し合い、改善していくという姿勢は、株式会社Cluexの運営する全てのサービスのロールモデルとして取り入れていこうという動きが始まっています。
チーム全員がビジネスやユーザーの課題からプロダクトを考えることで、必ず良いものができると信じています。

株式会社Cluexでは、社会問題を解決するのは人である。そのため人を創る教育を良いものにしていきたいという思いで日々サービスを開発しています。

サービスの根幹からデザインをしていきたいデザイナーを株式会社Cluexでは募集しています。私たちと一緒にサービスを作りませんか?

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