細井 眞希さん(システムインテグレーション事業部/2018年入社)
時代とともに変化する日本の労働環境。女性の活躍推進、障がい者や外国人の雇用推進、LGBTの支援など、職場では多様性を受け入れていくことが求められています。
そのために実践していきたいのが、ダイバーシティ&インクルージョン(以下D&I)という考え方。これは、性別・人種・国籍・年齢といった外見の違いから、文化・宗教・学歴・価値観・育った環境などの見えない違いまで、一人ひとりの多様性を受け入れ、尊重し合いながら個人と企業の成長につなげていこうとするものです。
CLOCK・ITで、D&Iの推進の舵取り役を務めるのが、エンジニアの細井さん。受託案件の開発に携わりながら、社内の啓蒙活動に取り組む日々を取材しました。
多様な人材が、CLOCK・ITで輝くためのD&I。
――D&Iの考え方を社内に浸透させていこうと思ったきっかけは、何だったんでしょうか?
社会全体でD&Iへの理解が進んでいるとはいえ、女性や性的マイノリティに対する差別や偏見ってまだまだ解消できていない気がしていて…。自分にとって身近ではないからといって他人事にするのではなく、皆で向き合って学んでいきたいと思って、社内で発信するようになりました。もともと個人的にD&I推進のための社外活動にも参加していたので、そこでの体験談や私自身の考え方を共有できたらと思いました。
――社内で勉強会を実施したのも、そういった背景があったんですね。
そうですね。D&Iを推進していくためには、まず、一人ひとりが多様性を受け入れるための正しい知識を得ることが大切だと思っています。自分は当事者ではない、すなわちマジョリティの立場であったとしても、D&Iの必要性を認識してもらうことで、社内の意識改革につなげていけたらと。
他人事としてとらえている人なんて、一人もいなかった。
――勉強会の手応えは、いかがでしたか?
初の試みでしたが、想像以上に質問や意見が上がってきました。話を聞いてみると、たとえば性的マイノリティの人がどういったところで悩むのかがわからなかった、自分の言動で傷つけてしまうんじゃないかという先入観があったから行動に移せなかった、などという声もありました。皆、真剣に考えていることがわかって、嬉しかったですね。
――既成概念や先入観を捨てて行動すること…確かに大きな一歩になりましたね。
相手を傷つけたくない、間違った行動をしたくないっていう考えは、少なからず誰もが持っていると思うんですよね。でも、これって友達同士でも同じなんじゃないかと。相手を全く傷つけずに付き合っていくことって、なかなか難しい。もし、価値観の違いによって誤解が生まれたり、コミュニケーションの阻害があったとしても、それを意識と行動を変えていく機会として前向きに受け止めればいいと思うんです。相手を思いやる気持ちがあれば、きっとそこから良い関係を築いていけると思いますから。
多様性と働き方を支援。すべての人が働きやすい職場づくりを。
――段階的に理解を深めていく中で、早速社内でも動きがあったとか?
そうなんです。まず、社内規定における配偶者の定義が見直され、育児・看護・介護休暇、慶弔休暇、アニバーサリー休暇などの適用範囲が、配偶者だけでなく事実婚や同性パートナーまで広がりました。あと、日常的な変化でいえば、女性に対して「今の言ってよかったのかな」と気にしたり、「体育会系の勢いだったかな」と自身の発言を省みる人が増えたような気がします…。CLOCK・ITは若い会社ですが、決して体育会系気質が強いわけではない気がするので、そこは逆に意識しすぎだと思うんですけど(笑)
――多様な人材が活躍できる環境が着々と実現されていますね。これから注力していきたいことはありますか?
勉強会は自社内勤務のメンバー向けにしかできていないので、今後は常駐先にいるメンバーを集めて、改めて開催したいですね。また、福利厚生に関しても、今はまだ制度が広く適用できるようになりましたという段階なので、ここから活用事例を増やしていけたらと。制度のさらなる見直しや社内啓蒙活動の継続は有難いことに会社からも期待されているので、しっかり責任を果たしていきたいと思っています。
CLOCK・IT発の“アタリマエ”は、ITサービスだけじゃない。
――ご自身の取り組みを通じて、どのように会社に貢献していきたいですか?
CLOCK・ITには『まだないアタリマエを世の中に』という理念があります。エンジニアとして新しい事業やサービスを生み出すことはもちろんですが、CLOCK・IT ならではのD&I推進のための取り組みや考え方を明確にして、世の中に広げていきたい。それも、国内外問わず、世界中に発信することでグローバル・スタンダードを創出し、CLOCK・ITという会社の企業価値につなげていくことが目標です。
――新たな挑戦、これからも応援させてください。最後に、メッセージをお願いします。
CLOCK・ITのことなので、きっとこれからも個性豊かな人が入社してくると思うんです(笑)個性を活かしながら成長し、互いに尊敬し合える、そんな仲間が増えたら嬉しいですね。世界中に誇れる会社を、一緒につくっていきましょう!