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【社員紹介 ♯2】調和技研が生まれた調和系研究室は「どうやら他の研究室とは何か違うようだぞ」!? 〜“お客様とお互いの持つ知識を共有できる関係を構築すること”を大切に課題解決へ〜

こんにちは!調和技研の長尾です。

調和技研は、「社会の高難度課題の解決にAIで貢献する」ことをミッションに掲げ、AI技術の知識と経験を最大限に活用し、各産業のお客様と共に時代の最先端に挑戦しています。

今回は、エンジニア兼言語チームのプロジェクトマネージャーとして働いている菅原さんへのインタビューです。これまでのキャリアや、調和技研に入社を決めたきっかけ、調和技研の今後についてお話を聞きました!

目次

1. 転職、そして調和技研との出会い

2. より貢献度の高い課題解決のために「大切にしていること」

3. 調和技研での働き方の魅力

-----まず、調和技研での現在のポジションを含めて、自己紹介をお願いします。


調和技研が生まれた北大 調和系工学研究室出身で、2014年3月に修士課程を修了しました。
2014年4月三菱電機株式会社に新卒で入社、2017年4月株式会社ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングに1度目の転職をし、2018年4月から調和技研へ2度目の転職をして今に至ります。
調和技研では、主にテキストデータを扱うプロジェクト・プロダクトを担当しており、「自然言語処理」分野の機械学習エンジニア&プロジェクトマネージャーとして働いています。


1. 転職、そして調和技研との出会い



-----調和技研を知ったきっかけについて教えてください。具体的に、どの部分に興味を持ったのか、などお聞かせいただけると嬉しいです。


調和技研は2009年設立で、私が調和系工学研究室に配属された2010年度には既に存在しており、当時は研究室の先輩が社長をしていました。
研究室で会社を立ち上げていると配属前の研究室紹介で説明がありましたが、当時は世間をあまり知らなかったのもあり「そういうものなのか」程度の印象で、「よくあることなのかなあ」ぐらいに思っていました・・・笑
その後先生から「せっかく時間をかけて研究した成果が学生の卒業後に研究室の中で埃をかぶっているのはもったいない。研究成果を社会に実装して貢献したい。社会実装の場として調和技研を設立した」という理念を聞き、「どうやら他の研究室とは何か違うようだぞ」と思ったことを覚えています。


-----最終的に調和技研への転職を決意した理由はどういったところにあったのでしょうか?


1度目の転職は、東京での生活に慣れず北海道に戻りたいというのが一番の理由でした。
理由は多々ありますが、北海道は富良野の出身で、人の多さ、空気の悪さ、夏の暑さ・長さ、冬に雪が積もらない、等々…
2社目は東京が本社、札幌に支社を持つSIerで、基本は札幌勤務でたまに東京出張ということで入社しました。出張ついでに東京の友達に会える!という気持ちもありました。
しかし、役職が上がり上流工程を担当するにつれて、顧客のいる東京で勤務する割合が増えるということに後々気付き…
将来を悩んでいたタイミングで「AI業界が盛り上がっていて、調和技研で人手が足りないから手伝ってほしい」と中村社長に声をかけていただき、2度目の転職を決意しました。


-----菅原さんがエンジニアとして、知識や、技術のキャッチアップで意識されていることはありますか?今注目している技術があれば、教えてください。


AI技術は急速に進化し続けていて、目まぐるしく最高性能手法が変わります。
その中で1人だけですべてを把握しようとするのはかなり困難ということがわかったので、社内で同じくテキストデータを扱うメンバーでチームを作り、領域を分担して調査・共有するというやり方をしています。
あと個人としては、「自然言語処理」分野で情報発信されている方々のSNSやブログを見たり。
テキストデータの特徴は、画像や数値データと違って万国共通とはいかないのが奥深いところだと思っています。
英語と日本語を比較してもらうとわかりやすいですが、言語によって全然特徴が異なるので「最新手法を使えば最高精度になる!」という訳ではないのです。
日本語ならではの特徴を理解して適切に処理するという部分は、まったく高度なAIではなく泥臭い部分なんですが、最近はそのようなAIの「土台」になる部分に注目しています。


2. お客様との関わり方、より貢献度の高い課題解決を行うために



-----次に、実際の業務についてお聞きします。今まで菅原さんが携わった中で、一番やりがいを感じた、または面白かったプロジェクトについて教えてください。


入社1年目から担当している、大手電機メーカー様の案件が調和技研での会社生活の大部分を占めていると思います。
最初は1つのテーマから始まり、新しいテーマが始まり、前のテーマの改良が始まりと、気付けば複数のプロジェクトが並行で進む大規模な案件になっていました。
タスクを1つ1つ丁寧に対応して信頼を得ることができた点がよかったのかなと思いますが、自分ががんばったからというより、お客様に「育ててもらった」という印象の方が強いです。
学生時代の研究領域は「強化学習」で、「自然言語処理」は調和技研に入ってから初めて触れた技術だったのですが、お客様と一緒に悩んで調べてを繰り返し、案件の中で自然言語処理技術者として成長できたと思います。
そのような、お客様と1つのチームで取り組んでいるという点が、この案件でやりがいを感じる部分です。
「AIのことはよくわからないからあとはお任せ!」のような案件も稀にありますが、それだとやはり上手く進まないことが多いです。
お客様の業務をAIで改善するとなったとき、お客様の業務を一番よく知っているのはお客様なので、お互いの持つ知識を共有できる関係を構築することが大切だと考えています。


-----プロダクト事業を展開していく上での現在の課題と展望をお聞かせください。


これまで調和技研は、お客様の課題を解決する「あなたの代わりに研究するラボ」という意識が強かったのですが、今までのノウハウを整理・結集して調和技研の持つAIエンジンをさらにブラッシュアップし、「プロダクト」として広く活用できるようにしていこうと開発を進めています。
ここで課題になるのが、どうしても作るものが「エンジニア」目線になってしまうという点です。
職人気質を持ったメンバーが多く、気を抜くと「自分が作りたい」「興味があるもの」ものを作ってしまいがちで、「作ったはいいけど誰が使うの?」になりかねない・・・笑
そうならないよう、自社で閉じずにつながりのある企業の方々とコミュニケーションをとりながら、「ユーザーの悩みを解決するもの」を作るということを意識して進めています。"


-----「AI愛」が強すぎるが故の課題ですね…笑 ありがとうございます。では、技術者として調和技研に入って、「よかった」と思えた瞬間はどんな時でしょうか?


AI技術という観点では、顧問である北大の先生に相談できるというのが大きいと思っています。
調和技研では、プロジェクトやプロダクトごとに担当の先生がついてくださり、AI技術について先生と相談・議論の場を持つことができます。
私は調和技研入社前の会社でAI業務に携わっていた訳ではなく、学生時代の知識も怪しく、調和技研入社時点では「ゼロスタート」という気持ちでした。
そんなAI知識の幅も深さもない状態だったので、顧客の抱える課題を解決する適切な方法を選択しないといけないという場面は、かなりのプレッシャーでした。
そのため、古今東西に至る豊富な学術的知見を背景とする先生のアドバイスというのは、非常に心強く思いましたし、今も相談するたび新たな気付きをいただいています。




3. 調和技研での働き方の魅力

-----業務内容、社内制度、なんでもOKです。「調和技研のここがいい!」と感じるポイントを教えてください。


「自由度の高さ」が良いポイントだと思っています。
勤務場所や勤務時間帯も自由なので、私は早朝に仕事開始してその分夕方早めに仕事を終わらせ、家族との時間を作ったりしています。
過去には、オフィスの椅子をバランスボールにしたり、床にヨガマットを敷いて昼寝したりしていました。大手企業にいた時は絶対できなかった・・・笑
また、業務の自由度も高いです。
「巨大プロジェクトのほんの一部を担当する」ような案件はなく、1案件の最初から終わりまで丸ごと担当できるので、やる内容や適用する手法などもお客様と一緒に決めながら進められます。
また、勤務時間の一部を自分の勉強時間に充てられるという制度もあるので、余計な制約なく働けていると思います。


-----「やりたいことをとことん!」というのが調和技研のモットーですが、今後やっていきたいことはありますか?

早いものでもう少しで調和技研も設立から13年になります。
入社時点から比べると部署ができたり制度が整備されて、ようやく会社らしくなってきました。
私が学生時代に調和技研でアルバイトしていた頃から考えるとなおのことです。
ただ、まだまだ会社として足りない部分・改善すべき部分はあるので、エンジニアの業務だけでなく「会社を育てる」という部分でも自分のできる範囲で関わっていきたいと考えています。
 ・エンジニアが(自分が)働きやすい環境を作る。
 ・社内に蓄積された知見や先生方のアドバイスをもとにより良い「AIエンジン」を作る。
 ・お客様と良い関係を築き、調和技研の「ファン」「パートナー」を増やす。



-----では最後に、どんな人が調和技研に向いていると思いますか?まだ見ぬ新メンバーへ一言お願いします!


私は何かに縛られるのが嫌いなタイプで、特に仕事のせいで私生活が縛られるということに耐えられません・・・
例えば大企業であれば昇進のために日本各地を転勤しないといけないということもありますが、調和技研はそのようなことはありません。なんなら、東京支社は初めて東京在住の社員が入社したタイミングで、その社員のために作られました。笑
勤務場所も勤務時間帯も自由があるので、縛られずに働きたい方には向いていると思います。
また、普通の会社はクラスが上がるにつれて「管理職」としての役割を担う必要がありますが、調和技研ではそのままエンジニアとしてクラスを上げられるような制度がある(今まさに作っている)ので、技術を突き詰めたいという方にもおすすめしたいです。

-----菅原さん、お忙しい中ご協力いただきまして、ありがとうございました!

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